考えることが周囲に筒抜けになるサトラレを巡る悲喜劇。
本広克行監督による異色ファンタジー。by K. Hattori
『踊る大捜査線 THE MOVIE』の本広克行監督最新作。前作『スペーストラベラーズ』があまりにもひどいデキだったので今回もあまり期待せず試写を観たのだが、今回はまずまずの映画になっていた。ただしこれで2時間10分という上映時間は長すぎる。この程度の内容なら、エピソードを整理して1時間50分以内に収めてほしい。もっともこれは本広監督の資質云々ではなく、脚本の問題だと思う。映画の前半はそれほど悪くもないのだが、後半になると物語をどう収束していいのかわからないまま、ぐずぐずになってしまった印象だ。