仮面ライダー×仮面ライダーX

フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX

2011/12/25 新宿バルト9(シアター4)
過去と未来から仮面ライダーが勢揃い。フォーゼに彼女キター!
仮面ライダーなでしこに萌えます。by K. Hattori

Rider20111210  新旧の仮面ライダーが共演する『仮面ライダー×仮面ライダー』シリーズの新作は、現在放送中の仮面ライダーフォーゼ、前番組の仮面ライダーオーズ、前々番組の仮面ライダーダブルなどの直近ライダーたちに加え、仮面ライダー1号&2号からストロンガーまでの初期ライダーたちが参加。さらに未来からやって来た仮面ライダーポセイドンと仮面ライダーアクア、謎の女性ライダー仮面ライダーなでしこ、フォーゼに新たに登場するキャラクターらしい仮面ライダーメテオなどが加わって、仮面ライダーがてんこ盛りなのだ。仮面ライダーはストロンガーからダブルの間にも多くのシリーズがあるのだが、ここを思い切って割愛し、古典的な過去のライダーたちと、現在のライダーと、未来のライダーに絞り込んでいるところが明快でいいのだ。

 世界各地に隕石が落下し、それを財団Xの科学者たちが回収し始める。それを拒もうとする伝説の7人ライダーたち。一方で時空の歪みを通って20年後の未来からやって来たのが、仮面ライダーポセイドン。コアメダルの暴走によってひたすら力だけを求める悪の仮面ライダーだが、オーズこと火野映司はその中に封印されていた湊ミハルの人格を察知して救出。ミハルは仮面ライダーアクアとして、オーズと共に戦うのだった。だが事件解決後に現れたのは、財団Xの科学者たちだった。同じ頃、学園祭の最中に空から落ちてきた女子高生を助けた如月弦太朗は、彼女を連れ去ろうとするゾディアーツと戦う中、助けた少女が突然仮面ライダーなでしこに変身したのにびっくり。彼女の正体は隕石と共に地球に飛来した宇宙生物ソルであり、財団Xはそのエネルギーを求めていたのだ……。

 複数の仮面ライダーたちを主役に複数の物語が並行して進むが、その背後には常に財団Xがあり、最終的に財団Xの幹部が変身した超人とライダーが戦うという構成。登場するキャラクターが多い割には話がスッキリとコンパクトにまとまっていて、これは脚本の中島かずきと小林靖子の功績だろう。物語の芯がしっかりしているから、アクションシーンなどが派手に展開しても世界観がぶれない。散りばめられたさまざまな材料が、クライマックスに向かって収斂して行く展開にはワクワクする。

 形としては直近の3ライダーが軸になっているのだが、オーズ組がレギュラーキャスト総出演だったのに対して、ダブルは主演2人だけの出演。やはりこれは『フォーゼ&オーズ』であって、ダブルはゲスト扱いなのだ。それでも翔太郎とフィリップ君のコンビが、相変わらず元気そうなのは嬉しい。フィリップ君が少し太ったようにも見えるのだが、これは演じている菅田将暉が年齢を経て大人っぽくなったということだろう。テレビ出演時に16歳だったのが今回は18歳だから、そりゃ体格も変わるだろう。でもこうして俳優たちの成長した姿が観られるのが、このシリーズの楽しさだ。

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12月10日公開 全国東映系にてロードショー
配給:東映
2011年|1時間35分|日本|カラー
関連ホームページ:http://www.fourze-ooo.jp/
関連ホームページ:The Internet Movie Database (IMDb)
サントラCD:仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX
関連書籍:決定版 仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX
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