REX
恐竜物語

1993/07/10
コカイン中毒の角川春樹が監督したぶっとび映画。
監督の頭の中ほど話に飛躍がなくて残念。by K. Hattori



 角川春樹って、落語「寝床」に出てくる旦那みたいな人だと思う。道楽で映画を撮るのは構わないけど、観させられるほうは苦しいなぁ。

 この映画、新聞の広告などによれば「超・大ヒット上映中」なんだそうだけど、あいにくと僕の観た丸の内松竹はたまたま客の入りが悪かったようです。客席は1割も埋まっていませんでした。きっと他の劇場は大盛況なんでしょうね。銀座じゃ家族連れがいないので、ファミリー層をターゲットにしたこの映画には客が入らないのでしょう。

 僕の後の方に座っていたふたり組のOLが、映画の中盤からラストシーンまで笑い転げていたのが印象的でした。(僕も上映開始早々ニヤニヤと苦笑していましたが、なかなか爆笑するまでには至らなかったのが残念。)安達祐実ちゃんはしっかり「具が大きい」も披露してくれますし、カレーのCFを撮影するエピソードもあります。REXが「グー」と叫ぶお約束通りの展開に、館内の空気が少し白くなったような気がしたんですけど、これは僕の気のせいかも……。



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