FAQ:映画鑑賞編

Q
映画をたくさん観るコツは?
映画が大好きですが、なかなか映画館に行く機会がありません。たくさん観るにはどうすればいいんでしょうか?
A
毎週2本ずつみれば100本です。
1年間は52週ありますから、土日に1本ずつ映画を観るだけで、1年間に104本の映画が観られます。まずは自分でノルマを決めて、コツコツ映画を観続けることです。映画を観るときは、できるだけ安く観る努力をすること。映画館の割引サービスを積極的に利用するのはもちろん、プレイガイドで売っている前売り券、金券ショップで売っている映画鑑賞券や株主権などの利用、雑誌や新聞で募集されている試写会などを使えば、映画1本あたりの単価は千円以下になります。

Q
ビデオで見る映画も「映画」と言えますか?
映画館は入場料も高いのでほとんどビデオで見ています。ビデオで映画を見ても、映画鑑賞と言えるのでしょうか?
A
映画館で映画が観られるのは東京だけです。
「ビデオで見た映画なんて映画とは言えない」と僕も以前は思っていましたが、こんな言い方ができるのは映画館がたくさんある東京に住んでいるからです。単館系作品なんて、ビデオでしか見ることができない人の方が多いでしょう。最近は東京でも名画座がなくなって、古い名画はビデオで見るしかなくなっています。スクリーンサイズや音響面などで、まだ映画館の方が「映画を観たぞ!」という充実感が味わえるのは確かですが、ビデオだということに特別な引け目を感じることもないと思います。もちろん、映画館が近所にあるのなら、劇場で観てほしいですけど……。

Q
映画をたくさん観る意味は?
好きな映画を何度も観るのと、本数をたくさん観るのとどちらが大切ですか? 映画をたくさん観たからって偉いんですか?
A
たくさん観ると、守備範囲が広がります。
映画を年に100本観ようとすると、本来なら自分の守備範囲でない映画、普段なら絶対に観ないような映画にも足を運ぶことになります。こうすることで、食わず嫌いで観なかった映画の楽しさを発見することができます。

Q
毎年何本ぐらい映画を観るのですか?
服部さんは現在、年に何本ぐらい映画を観るのですか? プロになる前は何本ぐらい観ていましたか?
A
プロになる前は200本弱。現在は年に500〜600本程度。
映画を本格的にたくさん観はじめたのはここ10年ぐらい。その前は、年に数本を劇場で観るぐらいでした。本格的に観るようになってからは、年に100本が最低目標で、最終的には年に200本ほどを劇場で観ていました。現在は試写室ばかりで劇場にはあまり行きませんが、年に500〜600本ぐらいを観ていると思います。

Q
映画の入場料は高いか安いか?
映画館の入場料が1800円(場合によっては2000円)というのは高くありませんか? 外国ではこの半分以下で映画が観られるのに……。
A
1800円は必ずしも高くない!
まず、映画の入場料を海外と比較するのはナンセンスです。日本と海外とでは、映画以外の物価も全部違います。インドでは日本円にして数十円で映画が観られるし、アメリカでは数百円で映画が観られる。でもそうした国々では、飲食費も家賃も労働賃金も、日本より明らかに安いのです。映画館が世界一高い家賃や光熱費を払い、従業員が世界一高い給料を取り、フィルムのレンタル料も世界一高く、しかも国民が1年に1回しか映画を観ないのが現在の日本です。そこで欧米並の映画料金を期待するのは、最初から無理というものです。
そもそも映画を年に10本以上観るようなヘビーユーザーで、毎回毎回1800円の入場料を払っている人なんているんでしょうか? 多くの人は前売り券や招待券、一般試写などを利用して、少しでも映画1本あたりの鑑賞コストを下げようと努力しているんじゃないでしょうか。僕が劇場で年に200本近い映画を観ていた頃、劇場窓口で1800円の当日券を購入するのは年に数回しかありませんでしたけど……。


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