1999年9月の出来事

9月1日(水)
 朝のうちに『サイコ』の感想まとめてホームページを更新。『ウィズアウト・ユー』は途中まで。11時からアップリンク・ファクトリーで『ジーン・セバーグの日記』の試写。食事してから一度帰宅し、3時半からTCCで『グレン・グールド/27歳の記憶』観る。その後、再度渋谷に出て軽く食事し、シネカノンで『ヘンリー・フール』の試写。『グレン・グールド』は1時間たらずのドキュメンタリーだが、演奏の録音シーンを記録した後半はあっという間だった。もっと演奏が聞いていたいぐらい。ハル・ハートリーの『ヘンリー・フール』は2時間17分の長丁場だが、これもあっという間だった。
 帰りにブックファーストで「Super日本語大辞典 CD-ROM」を購入。ああ、またカードを使ってしまった。来月の引き落としが恐い……。

9月2日(木)
 午前中に前日分の感想全部まとめる。午後はヘラルドで『NYPD 15分署』、GAGAで『D』観た後、新宿ミラノ座で『ディープ・ブルー』の完成披露試写。レニー・ハーリンの新作だが、これは面白い! 帰宅したのが遅かったので、ほとんど何もできないまま寝てしまった。

9月3日(金)
 11時からアップリンクで『ジーン・セバーグ:アメリカン・アクトレス』観る。午前中に試写があると、その日は仕事にならないんだよなぁ……。11時からの試写だと終わるのが12時半頃になるので、食事をすると1時からの試写は観られない。かといって食事抜きで試写に行くのも落ち着かない。今日は2時40分から映画美学校で学生の短編映画を観る予定だったので、12時半頃から渋谷でゆっくり食事。調子にのってビールまで飲んでしまいました。短編特集《Four Fresh! '99+2》は楽しいものあり、そうでないものあり……。終わったのは6時頃。6時半から徳間で『橋の上の娘』を観る予定だったが、疲れ果てたのでこれはサボることにする。
 冷蔵庫が空なので帰りに近所で買い物。夕食に弁当食べて、映画の感想をまとめ始める。たまった宿題を片づける小学生のような気分。週末は疲れがたまっているので、土日があることに甘えて今夜は早寝する。

9月4日(土)
 今日は少し朝寝坊。といっても8時前には起きて仕事開始。最近なまけていた映画の感想をまとめて書き上げて、昼頃にはホームページを更新。さらに、山本未来のインタビュー原稿を編集部にFAX入稿。これは材料が少し足りなかった。もう少し突っ込んだ質問をしておけばよかったなぁ。直前に別のインタビューが入っていて、こちらが疲れていたのがよくなかった。先方の話を聞くばかりで、踏み込みが甘くなってしまった。反省。
 今週末は仕事が少なくて余裕だと思っていたら、TOKYO1週間の編プロから映画紹介原稿の依頼がFAXで送られてきた。水曜日の締切で7本分。やはり週末には仕事をするしかないなぁ……。「ミレニアム」も手つかずなのでちょっと焦っている。今日明日中に、せめて2話分ぐらいはメモを作っておかなければ。

9月5日(日)
 昨夜はダラダラと夜更かししてしまったため、今朝は寝不足気味。それでも8時頃には起きて仕事開始。ホームページ用に依頼されていた原稿を入稿。その後「ミレニアム」3rdシーズンVol.3のビデオを1話分見る。いきなり下手くそな日本語に英語字幕が入るという展開にびっくり。日系のチベット僧が出てきて、死にそうな男の枕元で「死者の書」みたいなものを読むという部分にも唖然とした。アメリカ人の仏教に対するイメージは、ワビサビや禅を通り越して、今はチベット仏教がトレンドらしい。
 あまりに眠いので少し昼寝したつもりが、目が覚めたら夕方。買い物して夕食すませて、今夜は「ミレニアム」をもう1話見て寝ることにしよう……。

9月6日(月)
 午前中に「ミレニアム」最終BOXの第2話見る。一風変わったサイコスリラーで、これは面白かった。プロットの弱さを雰囲気だけで押し切っている気はするけど……。月曜日はメールマガジンの原稿を作って、さらにDDIポケット用に「今週の映画瓦版」を作って送信するのがお約束。
 午後は徳間ホールに出かけたら「今日は試写がありませんよ」と言われてしまった。試写状の日付を手帳に写し間違えるという大失態。しょうがないので3時頃まで本屋で立ち読みなどして時間をつぶし、3時半からFOXで『ブロークダウン・パレス』を観る。脚本はよくできているが、人間の体臭が感じられない演出はややパンチ不足かなぁ……。今日は試写がこの1本だけになったので、帰宅してからは仕事がはかどるのか? はかどらない! 時間に追われていないと気がゆるんで、結局ゴロゴロしていたりするんだよね。でも、TOKYO1週間の原稿もあるし、「ミレニアム」もあるのである。今夜もがんばろう……。(そう思っていて、昨夜も寝てしまったのだが。)

9月7日(火)
 朝のうちにTOKYO1週間の入稿を済ませ、午前中は図書館へ。調べものははかどらないまま一度帰宅し、午後はシネカノンで『ぼくたちはここにいる』、UIPで『母の眠り』、メディアボックスで『季節の中で』を観る。
 パソコンの日本語入力が調子悪くなり、頻繁にソフトがハングアップするようになる。まずい……。

9月8日(水)
 日本語入力の途中でアプリケーションが強制終了される現象が続く。Windows98を再インストールし、ATOK12も再インストールしたのだが症状は改善しない。ATOK11だと症状が軽いようなので、しばらくはATOK11を使ってだましだましパソコンを使おうと思う。2週間後にはATOK13が発売されるので、それをインストールして様子を見るつもり。たぶんソフトウェアの問題だと思うのだが、こういう症状が出ると「パソコンを買い換えたい!」という欲望が頭をもたげる……。今は20万で液晶モニター付きのマシンが買えるからなぁ。今日は掲載誌の日経クリックが送られてきたりしたものだから、ますますパソコンがほしくなってしまう。
 今日の試写は午後からTCCで『家族シネマ』。その後、東和で『わたしの見島』。帰宅してもパソコンの不調で原稿が進まない。新潟Week!の原稿をやらねば!

9月9日(木)
 午前中に新潟Week!の原稿を書き上げてメールで入稿。午後は自転車で移動。松竹で『フィルモア・ラストコンサート』、メディアボックスで『ワンダーランド駅で』。八丁堀まで自転車で戻り、地下鉄で六本木に出てGAGAで『歌う色男/愛・ラブ・パラダイス!』。これは短縮されているのでは?
 帰宅してメールをチェックしたら、アプリケーションの強制終了についてアドバイスのメールが入っていた。ATOKの辞書が壊れていて、上書きインストールでは辞書がそのまま継承されてしまうとのこと。メールの指示に従ってATOKを一度ハードディスクから削除し、改めてインストールをゼロからやり直しました。辞書の学習結果は、あらかじめテキストファイルに保存したので、再インストールによる実害はあまりありません。結果ですが、今のところはきちんと動いているようです。(maru@福島さん、アドバイスをありがとう!)
 どんな悩みでも、ホームページに書いてみるもんだなぁ……。インターネットの威力を改めて実感。

9月10日(金)
 午前中から断水なのを忘れていて難儀した。トイレはタンクの水で流れたからよかったようなものの、トイレを出て手を洗おうとしても水がチョロチョロしか流れない。午後はヤマハホールで『タイムトラベラー/きのうから来た恋人』を観たあと、UIPで『将軍の娘/エリザベス・キャンベル』を観る。帰りにスーパーで買い物して帰宅。仕事も一段落しているので本当は飲みに行きたい気分だったが、ひとりで飲むのもなぁ……。こういう時に、電話を1本ですぐに現れるガールフレンドでもいればいいんだけど、そうそう便利な女性が身近にいないのは残念。

9月11日(土)
 午前中に頼まれていた映画紹介文を3本書き上げメール入稿。「ミレニアム」のメモ作りを少し行って、今日の仕事はおわり。夜は飲みに行く。

9月12日(日)
 朝からボンヤリとした頭痛。アスピリン飲むがなかなか直らない。それにしても、この残暑はどうにかならないのか。夕方はさすがに涼しいが、昼間は暑くてたまらない。「ミレニアム」のメモ作りを3話分終えて、夕方から原稿を作り始める。テレビで周防正行監督がインドの映画界を取材する番組をやっていたので、つい見てしまった。番組中、画像が乱れること数回。「しばらくお待ちください」というフリップを、久しぶりに見た。
 今日の目標は、「ミレニアム」の4話目までメモを作ってしまうこと。

9月13日(月)
 昨夜メモを作った「ミレニアム」の第4話を原稿にまとめてしまう。午前中にDDIポケット用の原稿を送信。今週は『シンプル・プラン』です。映画瓦版のメールマガジン用原稿を作ってサーバにアップ。午後はメディアボックスで『奇人たちの晩餐会』と『橋の上の娘』を観る。『奇人たちの晩餐会』は一昨年のフランス映画祭でも観ているので、今回が2度目の鑑賞。でも、やっぱり面白いや。『橋の上の娘』では立派なプレス資料とサントラCDをくれた。かなり気合いが入ってます。映画も面白かったが、少しウトウトしてしまった。これは体調のせいです。夕方からヘラルドで『アナライズ・ミー』を観ようと思ったら、15分前で既に満員とのこと。これは来週にまわす。体調があまりよくなかったので、門前払いがかえってありがたい。
 ボンヤリとした頭痛は続いている。早めに風呂に入って、少しのんびりと過ごす。とはいえ、日経クリックのレイアウトも出たことだし、あまり時間的な余裕はないのである。貧乏暇なしとは僕のことだ。

9月14日(火)
 午前中に日経クリックの原稿を入稿。コラムはだんだん文字数が少なくなってきているような気がする……。少ない文字数で内容に起承転結を作るのは難しいぞ。
 午後はイマジカでデジタル・リストアされた『風と共に去りぬ』を観る。4時間近い長丁場だが、あっという間に終わってしまった。さすがに名作。これが60年前に作られているんだからすごい。カラースタンダード画面をシネスコで上映する理由がよくわからないので、近いうちに配給会社に理由を聞いてみようと思う。サウンドをデジタルにしたせいで、サウンドトラックに場所をとられているからかな……。夕方から『シックス・センス』を観るつもりだったのだが、東宝東和の試写室は30分前で既に満席。これは来週回しだ。
 ついでなので銀座のレモン社に寄って、ミノックス用の電池を買い求める。帰宅してからメンズ・ウォーカーの編集者と新しい仕事について電話で打ち合わせ。隔週レギュラーの仕事が入りそうだ。

9月15日(水/敬老の日)
 午前中にTOKYO1週間用の映画紹介記事を少し書き進める。昼前から新潟Week!のコラム用に少し図書館で調べものをしようと思ったら、今日は祝日で休刊日だとか。
 午後は丸の内東映で『金田一少年の事件簿2』を観る。昼に少しビールを飲んだせいか、前半でウトウトしてしまった。帰宅してから、インターネットで調べた資料をもとに新潟Week!の原稿を入稿。さらに、ミレニアムの解説を少し書いて今日はおしまい。『金田一少年』の感想文は明日の午前中回し。

9月16日(木)
 午前中に『金田一少年』の感想書き、TOKYO1週間の映画紹介を少しやっていたら、カノンの『海賊版』の試写に遅れてしまった。永田町であきらめて新橋に出て少しぶらぶら。その後ソニーに行って『クルーエル・インテンションズ』を観る。これは面白い! 夕方から『アナとオットー』を観る予定だったのだが、衝動的に秋葉原に行って内蔵ハードディスクを買ってしまう。案の定、この作業で今日は深夜まで仕事が少しも進まない。

9月17日(金)
 午前中に『クルーエル・インテンションズ』の感想を仕上げ、ホームページを更新。『日独裁判官物語』の試写を観ようと思ったら、日時を間違えていて空振り。午後はマンションの配水管掃除があるので部屋で待機。その間にサンプルをもらったままになっていた『肉屋』のビデオを見る。主演の女優さんが素晴らしい体の持ち主で、それに比べて相手役の男がしょぼくれているのが気になる。夕方からソニービルで古川タクのアニメを5本観る。夜はMLの飲み会。地下鉄があるうちに帰ったから、今回は行儀がいい方だ。帰宅した後、三脚とカメラをかついで近所を撮影。

9月18日(土)
 情けない。二日酔いだ。頭痛で起きあがれなくなってしまい、昼頃までごろごろ。こんなことなら昨夜のうちにアスピリンを飲んでおくのだった。日本酒二合、ビール4杯ぐらいだからと油断したのが間違いのもと。結構酔ってたのね。昼頃起き出して簡単に食事。午後は『肉屋』と『古川タクのアニメおもちゃ箱』の感想をまとめるのに精一杯。夕方からカメラと三脚を持って、隅田川べりの景色を撮りに行く。長時間露光で夜景を撮るのが目的。どうせセンスも腕もないので、こうしたトリック撮影で予想も付かない映像を狙うしかない。長時間露光は、昔の日光写真みたいで楽しい。学生時代にピンホールカメラを作った頃のことも思い出すなぁ……。
 今夜は「ミレニアム」を最終エピソードまでメモ作りしてしまいたい。どこまで進むことやら。

9月19日(日)
 目覚ましを止めて久しぶりに朝寝坊。気が付いたら10時だった。気を抜くとどんどん自堕落になるな……。仕事については、「ミレニアム」3rdシーズンの原稿をほぼ完成させた。あとはイントロの総論を書いて終わり。これは23日にやろうと思う。こうやってどんどん作業を後回しにするのはよくないのだが、今日は寝るまでにTOKYO1週間の残りをやってしまわないと……。明日からの1週間は、1日に試写4本の強行軍が続く。水曜日にインタビューの仕事が入ったので、その日は試写がないんだけどね。
 近所のプールで利用者証を作ったので、来週末あたりは泳ぎに行こうかな。2時間350円はバカみたいに安い。夜9時までやってるのもありがたい。これからは毎週土日に少しずつ泳ごうと決心した。この決心がいつまで続くかは謎である。

9月20日(月)
 午前中にイマジカでディズニーの『ターザン』。原作通りが売りだが、『グレイストーク』の方が原作のテイストに近いんじゃないだろうか? 午後はヘラルドで『アナライズ・ミー』、東宝に回って『秘密』、簡単に食事をしてからメディアボックスで『日独裁判官物語』を観る。『秘密』はすごくよかった。ヒットしてほしい作品だ。
 月曜日は定期の仕事がいくつかあるのだが、試写が4本も立て込むとそれが夜にずれ込む。明日も朝から試写がある。あ〜あ。

9月21日(火)
 昨夜は3時半まで仕事をしていたせいで、睡眠時間は3時間半。寝不足の体にむち打っていつも通りに起き、コーヒーをがぶ飲みして胃袋にパンを詰め込んで無理矢理目をさまし、少し仕事してから東宝東和で『シックス・センス』の試写。これで一気に目が覚めた。これはスゴイや。試写室が連日満員になるのは、東宝東和の試写室がせまいせいだけではない。これは面白い映画なんです。午後はGAGAで『ロルカ、暗殺の丘』。昼食の後ということもあって睡魔が襲ってくるが、何とか持ちこたえる。3時半からは半蔵門で石井輝男監督の新作『地獄』。これも試写室が超満員。毒々しい石井ワールドが満開の傑作で、東宝東和一番町試写室はさながら大井武蔵野館になったような歓声に包まれた。この毒気に当てられて、今日の試写はここでリタイア。帰宅して少し仮眠したら元気になった。

9月22日(水)
 昨夜は早く寝ようと思ったのに、結局4時まで仕事その他で起きていた。さすがに朝は起きられず、気がついたら9時。午前中に銀行の手続きなどを全部済ませて、午後はメンズ・ウォーカー用に宇梶剛士のインタビュー。おすすめビデオの紹介だが、今回から扱うビデオの本数が5本に増えたこともあって、なんと1時間半もインタビューに費やしてしまった。う〜ん、我ながら手際が悪いなぁ……。帰宅したら「新潟week!」の創刊号が届いていた。

9月23日(木/秋分の日)
 今朝はいつも通りに起きて仕事をしようとしたのだが、パソコン通信でまたしても小ぜりあい。コメント書きで午前中のほとんどが費やされる。昼過ぎに散髪に出かける。初めての床屋で、仕上がりはやはりちょっとヘンだなぁ。帰宅して夕方から少し昼寝。目が覚めたら7時前。新潟week!のコラムを書き終えて入稿。今回は『ホーンティング』に使われているドルビーEXのお話。その後、例の『ミレニアム』。今回は最後の原稿ということもあって、イントロ部分をいつもの倍ぐらい書いた。中身は現代アメリカ社会とキリスト教についての一考察。本当はもっと時間をかけて取材すれば、内容のある小論文になったんだけど……。ま、いいか。

9月24日(金)
 今日も午前中から試写。松竹で『千年旅人』を観たのだが、これがすごくつまらない。1週間を締めくくる大事な日に、なぜ朝っぱらからこんな映画を観なければならんのだ……。午後はメディアボックスでイアン・ケルコフの『シャボン玉エレジー』。最後まで観て気づいたんだけど、これはデジカム時代の『勝手にしやがれ』だ。中身はアナルセックス、剃毛、クンニ、フェラチオ、顔射、といった描写ばかりだけどね。3時半から徳間で『君のいた永遠(とき)』。金城武の最新作だが、生ぬるい映画だった。6時からシネカノンでもう1本観る予定だったのだが、徳間ホールを出たのが5時40分近い。間に合いそうもないので、今日は3本で打ち止め。
 帰宅してからメンズ・ウォーカーの映画評原稿を作ってしまう。たまっていたメールの返事を書いて、さて今日の映画の感想を書かなくては、というところで作業がストップ。1日に3本映画を観て、3本とも「なんだかなぁ〜」という状態だったときほど、感想を書くのが億劫になることはない。そんなわけで、感想は明日以降に回してしまう。

9月25日(土)
 朝から昨日観た映画の感想を書く。合間にメンズ・ウォーカーの映画評。月島に昼食を食べに出かけ、帰ってきてからいったん昼寝。7時前に起き出して、ダイエー優勝の試合中継を見て感激した。野球はよくわからないし、ダイエーのファンというわけではない。でも王貞治というかつての名選手が古巣巨人を追い出されるようにして去り、パリーグの福岡ダイエーホークスを5年がかりで優勝に導いたのはドラマだよ。本当のところ、誰も王監督に優勝を期待していなかったと思う。でも、それをやってみせたのは男の意地だね。
 野球の興奮がさめやらぬまま、メンズ・ウォーカーのインタビュー記事をまとめてしまう。インタビューの書き起こしは、相手の表情や口調を覚えているときにやらないと生々しさが消えてしまうような気がする。今回から若干文字数が増えたが、かえってこのぐらいの方が書きやすいかも。その分、取材をしっかりしておく必要はあるけどね。

9月26日(日)
 葛西臨海水族園に行ったが、あそこはマグロが泳ぐ大水槽以外に見どころは何もないね……。(大水槽は確かにすごい。シネラマの大スクリーンみたいな迫力があります。)今回は時間がないのですぐに帰ってきてしまったけど、公園内をぶらぶら歩いている方が楽しいかも。鳥類園とか人工渚もあるし、芝生の公園もきれい。ただ、食べるところがあまりないのが不便かな。家でにぎりめしでも作って持っていけばいいのか。これが上野動物園なら、近くに美術館もあれば博物館もあり、食事をするところもたくさんあるし、帰りに買い物もできる。どちらがいいかは好みとその時の気分かも。僕はどっちも好き。次に葛西臨海公園に行くときは双眼鏡を持っていこうと思う。そして、水族館には入らない。あれは1度でいい。

9月27日(月)
 久々に試写を観ながら大半を寝てしまうという失態を演じる。映画はキアロスタミの新作『風が吹くまま』。僕は彼の前作『桜桃の味』でも寝てる。僕にとってキアロスタミの映画は、最高のリラクゼーション・ムービーらしい。試写室でくつろいで寝てしまってどうすんだ! 2時間の映画でほぼ1時間半も寝てしまったので、これは近日中に改めて観直します。その時はあらかじめ、コーヒーをしこたま飲んでおくつもり。
 午後はこれの他にジャームッシュの新作『ゴースト・ドッグ』と、黒澤脚本の映画化作『雨あがる』を観た。『ゴースト・ドッグ』は葉隠を読んで武士道に傾倒する黒人の殺し屋と、落ちぶれたマフィア組織の物語。面白い。『雨あがる』は黒澤映画のファンにはたまらない作品。欠点はある。物足りなさも感じる。でもそれ以上に、この映画にあふれている「黒澤映画への愛情」が僕を感動させた。三船史郎が父親・三船敏郎と同じ声で怒鳴るのにはびっくりしてしまった。

9月28日(火)
 シネカノンで『愛と憎しみのデカン高原』を観る。ミュージカル・シーンのいくつかが楽しかった以外は、あまり面白くない映画だった。渋谷のブックファーストでキリスト教関連の本を3冊(「トマス・アクィナスのキリスト論」「異端辞典」「宗教史地図・キリスト教」)買って帰る。世紀末だからというわけではないが、最近またキリスト教にはまっている。「ミレニアム」の解説書を書くために資料をあさり始めたら、そのままズッポリだ。信者になる気は最初からないので、興味があるのは原始キリスト教以来幾度も現れた異端の説や、キリスト教内部の異教的要素。最近のカルト問題より、昔の異端の方が面白い。異端を調べ始めると、逆に正統派のキリスト教が見えてくる。

9月29日(水)
 午前中にたまっていた映画の感想を書いて、ホームページを更新。午後は東和試写室でジェラール・フィリップの出演作『狂熱の孤独』と『輪舞』を観る。『輪舞』は同じシュニッツラー原作の『アイズ・ワイド・シャット』より面白いぞ。帰りに教文館に寄って、キリスト教関の本を数冊買い求める。教文館3階のキリスト教関連書籍売場は、ダラダラ歩いているだけであっという間に1時間ぐらいたってしまう。世の中には知らないことが多すぎる。

9月30日(木)
 午前中は昨日見た映画の感想を書いていたのだが、『輪舞』が途中になってしまった。午後は徳間ホールで『DEAD OR ALIVE』を観る。これはすごい。最初は和製『ヒート』かと思っていたら……。最後の2分で、とんでもないことが起こります。とてもここには書けない。その後、半蔵門まで出て『美しき小さな浜辺』を観る。ミステリータッチのドラマで、なかなか面白かった。
 5時過ぎに映画が終わったので、渋谷に出てハンズで棚の材料を買い、ビッグカメラでAVアンプとスピーカーを購入。すべて来週の配達だが、これでうちのテレビも5.1チャンネルの環境になる。DVDはまだソフトが揃っていないので、LDが観られたり、CDが聞けた方が嬉しかったりして……。座頭市やバズビー・バークレーを大きなテレビで見られるのは嬉しいものだ。
 夜は請求書の整理などをしていたら、あっという間に時間がたってしまった。まだ1本も映画の感想を書いていないのに……。大きな仕事が片づくと、だらけてしまっていかんねぇ。明日は試写を休む予定。たまった仕事をやっつけてしまいたいが、さてどうなることか。


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