2000年3月の出来事

3月1日(水)
 昨夜は飲んでしまったので、午前中に昨日観た映画の感想を書く。午後はメディアボックスで2本立て。1本目はポール・シュレイダーの『白い刻印』。これはまずまず。2本目は邦画で『楽園』。こちらはプロデューサー以下、撮影、音楽、録音などがすべて『萌の朱雀』と同じスタッフ。監督・脚本の萩生田宏治も『萌の朱雀』のチーフ助監督だった人。映画も『萌の朱雀』みたいな感じ。『萌の朱雀』が好きな方はどうぞ。僕はウトウトしてしまった。
 冷蔵庫が空だったので、帰りに近所の生協で買い物。夕食はアサリのスパゲティ。最近はスパゲティばかり食べているような気がする。手早くできるし、台所に立つのは気分転換にもなっていい。でもすごく美味しいものが出来たとき、誰も食べさせる相手がいないのは残念。今日のスパゲティもバカウマでした。ものすごく腹がへってたので、この評価がどの程度正しいのかは疑問だが……。ちなみに、ベーコンとホウレン草のスパゲティというのもレパートリーのひとつで、こちらも相当に美味い。これは何度も作っているので間違いないぞ。
 食事の後、月曜に入稿しなければならない原稿が未入稿だったことに気づいてあわててメール送信。間に合うかなぁ……。「X-ファイル」の新シリーズの仕事も間もなく入る予定。最初のビデオが来るのが来週以降ということだから、ちょうど今やっている仕事と入れ違いになる。いいタイミングだなぁ。

3月2日(木)
 午前中にせっせと仕事。インタビュー記事の訂正と再送など。
 午後は松竹で『ファントム』の試写。一度帰宅して、夕方から徳間で『アシュラ』を観る。
 目が痒い。花粉症かなぁ。少し早めに寝る。

3月3日(金)
 朝寝坊。体調があまりよくなく、一度は起きたのだが、また布団にもぐって午後2時頃まで寝ていた。起きてからビデオの仕事を少しやる。夕方からは徳間ホールで『プロポーズ』の試写。

3月4日(土)
 朝のうちに少し仕事。昼は買物と食事で外出。その後夕方までまた仕事。ビデオの原稿を2本ばかり入稿する。夜は知人宅でビデオの上映会。世にもまれなお宝映像がザクザクで、徹夜のミュージカル漬け。最後はマサラ映画で締めくくり朝となる。帰宅したのは朝の7時過ぎ。

3月5日(日)
 午後2時頃まで寝ていた。ビデオで『イル・ポスティーノ』を再見。新潟Week!の原稿を入れて、その後『ゴッド・ファーザー』をビデオで見る。途中で眠くなったので9時過ぎに寝てしまった。夜中に起きてまた仕事をしようとしたのだが……。

3月6日(月)
 昨夜は早く寝てしまったので、今日は早起きしてその分を取り戻す。朝は5時起き。『ゴッド・ファーザー』の続きを見た後、メールの処理をしたり、パソ通のレス付けをしたり、ビデオの仕事を片づけたりする。
 午後はワーナーで『スリー・キングス』を観るが、前半はかなりウトウトしてしまった。3時半からは東映で『スペーストラベラーズ』。『踊る大捜査線 THE MOVIE』の本広監督最新作だが、これが詰まらない……。HMVで『ガンガ・ディン』のDVDを買って帰宅。スパゲティ茹でて食べる。

3月7日(火)
 朝のうちに仕事を少しして、午前中から『ドラえもん』の試写。長短編あわせて3本、2時間以上の長丁場。この映画ではいつも長編より、併映の短編で泣かされてしまう。今回も『おばあちゃんの思い出』で泣いてしまった。一度戻って月島で食事。3時半からヘラルドで1本映画を観ようとしたのだが、これは満員で入れなかった。再び勝どきまで戻って散髪。夕方から再び東宝で『川の流れのように』。日劇プラザで『トイ・ストーリー2』のDLP試写もあったのだが、くたびれたので帰って来てしまった。映画自体は前にも観ているし、ひょっとしたらこの映画、日本語吹き替え版を劇場で観るかもしれない。
 花粉のシーズン。薬を飲むと眠くなるし、薬が切れてくるとすぐに鼻水が出始める。鼻をすすり上げていると頭痛がしてくる。加えて耐え難いのが目のかゆさ。こすると痛くなるから、いつも目をパチパチしばたいている。今も目が痒い。目を開けているのが辛いので寝てしまいたくなる。

3月8日(水)
 「映画瓦版」用のデータ容量が10MBを突破。新しいファイルが送れなくなってしまった。それよりショックだったのは、メルマガ「映画瓦版・今週の目次」の発行部数が初めて前の週の発行部数より減ったこと。(今週は4,444部だった。)WEB変換版へのリンクを作ったのが裏目に出たのだろうか……。う〜む。
 午後はメディアボックスで『ボイスレター』を観る。今日はこの1本だけ。帰宅してからビデオで『夜霧のマンハッタン』を見る。

3月9日(木)
 昨夜は早寝してしまったせいか、今朝は7時前に目が覚める。そのまま起きて仕事。午前中にビデオの仕事をすべて終わらせ、WEB用のコラム原稿を入稿し(今回はコラムになってないけど)、ホームページの不要ファイルを整理する。
 午後はソニーで『ボーン・コレクター』。アンジェリーナ・ジョリーがよろしい。厚ぼったい唇がセクシーです。私は惚れました。そのまま歩いて松竹に行き、『シーズ・オール・ザット』の試写。これも面白い。地味で暗い女の子がプロム・クイーンに変身するという学園版『マイ・フェア・レディ』。終盤のダンスシーンにはくらくらした。エピローグも上手い。3本目はクロネンバーグの『イグジステンズ』だけど、これは『ヴィデオドローム'99』といった雰囲気。観ていて非常に懐かしい。相変わらずエロな特殊メイクがクロネンバーグです。最後はアイマックスの『エクストリーム』。大画面一杯に使ったスポーツの記録映画で、アイスクライミングやロッククライミングの場面では、高所恐怖症気味の僕はめまいがしました。
 今日は4本映画を観て4本ともハズレなし。こんなことは滅多にない。嬉しい。でも疲れた。パンクしていたWEBの容量はとりあえず1MB増やした。これで何ヶ月持つかなぁ……。

3月10日(金)
 昨夜も早く寝てしまったので、今日も7時前から起きて昨日観た映画の感想をまとめる。11時頃部屋を出て、弟の会社に立ち寄る。新川の焼鳥屋で昼食とって、そのまま歩いてメディアボックスへ。『ストップ・メイキング・センス』の試写を観たが、少し寝てしまった。昔ビデオで見たことがあるんだけど、やっぱりこの頃のデビッド・バーンは目つきが恐いよなぁ……。京橋から渋谷に出てシネカノンで『ジョン・ジョン・イン・ザ・スカイ』の試写。これは下手くそな映画だった。話そのものはわかりやすいんだけど、語り口に工夫がない。
 所得税の還付金が今日入金だと思ったら、少し遅れているようだ。まぁ、いつものことだけど。還付金をあてにして、帰りにブックファーストと旭屋書店で本を大量購入。文庫と新書ばかり15冊、全部で10,704円の出費。最近は1冊が3千円とか4千円の本を買うのがざらだったので、文庫や新書はやはり安いということを実感。今回は先日読み終わった「聖者の宇宙」の著者・竹下節子の本を3冊ほど買った。この著者の本は一通り読もうと思っているのだが、残りは単行本なので通販で買おうと思っている。ハードカバーは持って歩くのが重いもんな。
 結局僕が興味を持っているのはキリスト教そのものより、その周辺にある異端すれすれの魔術的・呪術的なものなのかもしれない。異端にも興味があるし、魔女や悪魔、聖人や聖女にも興味がある。こうしたもののほとんどに、聖書的な根拠はあまりない。聖書に根拠がなくても、キリスト教の一部としてまかり通っている。それが面白いのです。

3月11日(土)
 午前中に前日の映画の感想を書く。新潟Week!用の原稿を書き上げて入稿。とりあえず、今週中に済ませなければならない仕事は全部終わった。昼前に宅急便で『X-ファイル』第7シーズンのビデオが届く。とりあえず1話と2話のみ。残りは来週以降になる。
 今回のシーズンで『X-ファイル』が終わるという噂もある。はたして過去の謎に、どのような決着を付けるのか? 今回届いたビデオを見たが、第6シーズンの最終話で謎とされた問題はすべて今回も棚上げされている。いつものことだけど、この調子で本当に終わるのか? 同じクリス・カーター製作の『ミレニアム』も謎を棚上げしたまま最終回になってしまったので、たぶん『X-ファイル』でも謎は最後まで解決しないと思う。

3月12日(日)
 午前中は雨がぱらついていたが、午後からは雨もあがって晴れ間も見える天気。今日は久しぶりに教会に行く。教会は今週から受難節に入り、今年は来月23日がイースターになる。帰宅してトマトソースのスパゲティ作って食べる。ここ何日か、お腹の調子が悪いような気がする。また十二指腸潰瘍かなぁ……。

3月13日(月)
 午前中にメルマガの編集とDDI用の原稿入稿。今週末は大きなチェーンで公開される映画がないんだよね。それにしても、メルマガの発行部数は完全に頭打ちになっている。何か別の企画を考えなきゃな。「X-ファイル」の解説も書き始める。
 11時から映画美学校で「ケルティック・フィルム・フェスト」の試写を2本。1本目は『ホールド・バック・ザ・ナイト』。2本目は『アイ・ウェント・ダウン』。両方とも面白い映画だった。自転車でソニーに移動して『あの子を探して』。チャン・イーモウ監督の最新作。コロンビアのロゴのあとに中国映画が始まるというのも、なんだか変な感じ。映画は感動的。夕方からはTCCで『HYSTERIC』。これはイマイチかなぁ……。もう少し踏み込み不足だな。
 帰宅してからWEB用の原稿を少し書く。

3月14日(火)
 午前中に昨日観た映画の感想を書くが、『HYSTERIC』の分が少し残ってしまった。午後からはGAGAで『透視する女』の試写。ビデオ撮りの低予算映画シリーズ3作目だが、過去の『通貨と金髪』『歯科医』などに比べてもかなりデキが劣る。ソニーに移動して『アンドリューNDR114』。クリス・コロンバスとはあまり相性がよくないのだが、今回も特に大きな感動はない。話が面白いのでつい最後まで観てしまうけれど、やはり少し物足りない。結局この監督と僕とでは、世界観が違うんだろうね。僕はこの監督ほど、世界を一面的には考えられない。

3月15日(水)
 イマジカで『ある探偵の憂鬱』という映画の試写があったのだが、ごちゃごちゃと仕事やら身の回りのことを片づけているうちに間に合わなくなってしまった。なんで12時半なんて中途半端な時間にやるのかなぁ。次回は後日同じ試写室で3時から。これに行こうとすると、他の試写を2本つぶさなきゃならない。最後の試写も別の映画の最終試写とかぶってる。残念。この映画は見逃しです。
 仕方ないので1時からはアスミック・エースで『スクリーム3』を観る。三部作の完結編。過去の出演者がそろって顔を見せているのに加え、豪華なゲストも多数出演。内容的には過去2作に比べると小粒で、ストーリーも小技ばかりで前2作に比べると大胆さに欠ける。脚本家が変わったということもあるけれど、さすがに3作目になるとネタも尽きてくるんだろうな。今回の映画は、過去2作のファンに向けたカーテンコールみたいなものだと思う。次の試写が夕方からだったので、遅めの昼食を取ってから古本屋や本屋をのぞく。古本屋で「世界の神話百科」を見つけたので購入。こうした事典類は手元にあると安心なので買ってしまうが、実際に仕事にどれだけ使うかというと、ほとんど使わないんだよなぁ。「薔薇の名前」も買おうかと思ったけどやめた。これはベストセラーだったから、また別の機会にも手に入りそうだもんね。夕方から京橋で『ミラクル・ペティント』というスペイン映画の試写。途中で意識が遠のきました。なんだかよくわからない映画だなぁ。映画の後で周囲を見回したら、みんなして狐につままれたような不思議な顔をしてました。
 本日、所得税の還付金が入金されているのを確認。これで一息付けます。

3月16日(木)
 午前中に昨日観た映画の感想を書く。最近はこうして感想書きを翌日に回すケースが多い。この方が身体は楽なんだけど、いざというとき空き時間がなくなってあたふたする。今週も明日は午前中から試写があるので、今夜は本当なら遅くまで起きて感想をまとめてしまった方がいいんだけど……。
 今日の1本目は東宝東和で『マン・オン・ザ・ムーン』。実在したコメディアンを最近はすっかり演技派に転身したジム・キャリーが演じているのですが、後半はちょっと食い足りない。監督・脚本は『ラリー・フリント』と同じだけど、力強さに欠けるなぁ。単に「こんな人がいました」というだけの話で、特にメッセージ性もないし。この手の伝記映画では、(でっち上げでもいいから)「彼はこんな風に生きました」という部分を見せてくれないとね。東宝東和から歩いて東映に移動し『蛇女』。わけがわからなかった。恐くない。「だから何なのよ」という場面の連続。最後まで話が動き出さない。今日の最後の映画はシネカノンで『クレイジー・イングリッシュ』。中国で独自の英語学習法を考案した人物のドキュメンタリー映画。今日観た映画の中では、これが一番面白かった。
 帰宅したら9時過ぎ。新しい仕事について連絡をもらっている編集部に電話して、来週早々に編集長と会うことになった。WEB用の原稿を作って入稿。メールの返事書き。入稿しなければならない原稿のテンプレート作り。ああだこうだで結局時間がたって、今日も寝る時間。やっぱり。

3月17日(金)
 午前中からGAGAで『ベリー・バッド・ウェディング』の試写。GAGAからは最近試写状が来ていないので、GAGA関連の試写に行ったり電話でスケジュールを聞いたりするたびに「試写状ください」とお願いしているのだが、今日はさすがに嫌な顔されたな……。試写状を出さないという方針ならそれでも構わない。UIPなんて絶対に試写状をくれないもんね。でも顔を合わせるたびに「リストに入れておきます」「次は必ず送ります」などと言って、結局送ってこないのが困るんだよなぁ。前回『ベリー・バッド・ウェディング』の試写に行って入れなかったのが2月21日。その時試写状の話をしてから、未だにGAGAからは1枚の試写状も送られてきてないぞ。あ、ちなみに『ベリー・バッド・ウェディング』はなかなか面白い映画でした。
 午後は半蔵門の東宝東和分室で「ケルティック・フィルム・フェスト」の試写を2本。1本目の『カメレオン』は脱走兵をかくまう人たちの話で、映画のデキはまずまず。2本目の『バイバイ、ジャック』は殺人事件に新聞記者が巻き込まれるミステリーで、これがすごく面白かった。今年になってから観たすべての映画の中でもトップレベルの面白さだ。日本での配給会社が決まっていないようなので、映画ファンなら4月の「ケルティック・フィルム・フェスト」にご注目。『バイバイ、ジャック』の上映は3回あります。とにかく最初から最後までハラハラドキドキして、しかもクスクス笑いが絶えず、時には爆笑するという傑作。
 帰宅してから夕食。今日はアサリのスパゲティ(和風)です。昨日は映画の感想を1本も書かなかったので、今日は少しがんばらなければ。でも花粉症で目が痒く、薬を飲むと眠くなる。仕事もたまっているんだけどなぁ。

3月18日(土)
 午前中に新潟Week!とTOKYO1週間とメンズウォーカーの原稿を入れてしまう。難物はビデオの「X-ファイル」なんだけど、これは時間が掛かるので後回し。

3月19日(日)
 午前中は教会。久しぶりにCSに顔を出した。午後は10数年ぶりに上野の国立科学博物館に行く。前に比べるとずいぶんと広くなって、展示が見やすくなりました。新館には簡単な科学実験などができる体験コーナーのようなものもできて、子供たちでごった返してましたが……。天気予報では午後から雨が降るような話をしていたけれど、夜になっても降らないじゃないか。降らない方がいいけど。

3月20日(春分の日)
 花粉症がひどい。鼻炎はもちろんのこと、目のかゆみもあるし、喉もはれて痛い。何をするにしても生産性が落ちてしまいます。原稿を書いていても、ずっと涙目だもんね。薬を飲めば多少マシになるけど、半日もすると効果が薄れてきてしまう。う〜ん、早く花粉のシーズンが終わればいいのになぁ。こればっかりは……。
 『X-ファイル』の解説の仕事を続けているが、なにぶんにも体調がこんな様子だからはかどらない。とりあえず最初の2話分を片づけて、現在ビデオが届いている2話分のビデオにも目を通す。『ミレニアム』のフランク・ブラックが登場するエピソードは、『ミレニアム』の解説も書いていた僕としては嬉しいエピソードだった。話そのものは面白くないけど、まぁこんなものでしょう。『X-ファイル』のファンには別のお楽しみもあるんでしょうけど。

3月21日(火)
 午前中から『もののけ姫 英語吹替・日本語字幕スーパー版』の試写を観る。本編が2時間15分あるほかに、『もののけ姫 in USA』という短編ドキュメンタリー映画を併映するので、トータルで2時間35分。でもやっぱり面白いね、この映画。前回この試写室で『もののけ姫』を観たときは試写室がドルビー・デジタルに対応していなかったのですが、今回はドルビー・デジタルの5.1チャンネル音声。吹替もあまり違和感がなかった。
 四谷三丁目に出て、雑誌編集部で仕事の打ち合わせ。ゲイ雑誌で映画特集の原稿を頼まれた。雑誌のテーマがテーマなので、特集も「ゲイ映画」というくくりになるらしい。正式な仕事の発注は4月に入ってからで、入稿は5月という話だからずいぶん先だ。打ち合わせの後、見本に雑誌を2冊もらったんだけど、これはさすがに電車の中で立ち読みする勇気がなかった。ちょうど読んでいる別の本があったから構わないんだけど、この雑誌が分厚くて重いの何の……。
 ちなみにこの雑誌の編集者は検索エンジンやリンク集、雑誌の紹介記事などではなく、発行しているメールマガジンで僕のページを知ったそうな。これは初めてのケース。最近はメルマガも発行部数が頭打ちなので、何か新しい企画を考えなければ。アイデアはいくつかあるんだけど、手間が増えて時間がとられては元も子もないような気がする。最近は広告も定期的に入るようになっているけれど、発行部数が少ないと広告収入は微々たるもの。少なくとも毎週1万部は発行しないと、小遣い銭にもならない。
 3時半からは渋谷で『ハピネス』の試写。これも2時間を超える長尺。もっと短くなるだろうになぁ……。中身は安上がりな『マグノリア』か『アメリカン・ビューティー』といった雰囲気。面白い場面もあるけど、毒が強すぎて笑えない。帰り道にヨドバシカメラでCD-MDデッキを購入。還付金での大きな買物はこれだけにしておこうと思う。あとはTAぐらいかな。メガネも考えたけど、今回はパス。
 帰宅したらDDIのコンテンツ原稿の催促メールが入っていた。やばいやばい。今週は『グリーンマイル』の原稿を入れた。今週の封切り作品はどれも粒ぞろいだけれど、突出したものはないね。郵便受けを見たらGAGAから試写の案内が来てました。まずは一安心。

3月22日(水)
 午前中はデジタリアン・ドットコム用の原稿作り。今回は『スクリーム』シリーズの総括。今週は気持ちが悪いぐらい順調に仕事をこなしている。これで週末はたっぷり遊べるぞ。
 午後は東映で『蝉祭りの島』。お話がベタベタしていて乗れない。3時半からはUIPで『スティグマータ/聖痕』を観る。パトリシア・アークエット扮するヒロインに次々と聖痕が現れる前半はすごく面白かったけど、後半は聖書についてちょっと学んだことのある人なら「なんじゃこりゃ!」という内容。ナグハマディのグノーシス文書なんて誰にでも簡単に手にはいるし、「トマスによる福音書」なんて日本でも文庫本で読めるよ。相も変わらぬ「ヴァチカンの陰謀」という安易なオチもいただけない。夕方から松竹で『アナザヘヴン』。これも序盤は面白いのに、後半は腰砕けのB級SFになってしまう。サスペンス描写もありきたりで新鮮な驚きがない。

3月23日(木)
 午前中に昨日観た映画の感想を書いてしまう。午後はFOXで『クール・ドライ・プレイス』を観たが、モチーフが身近すぎて作り物の嘘がすぐにわかってしまう。観ていてずっと「バカかこいつら」と思ってました。同じように「子供を抱えて大変だ」という話なら『素晴らしき日』の方が良くできてます。そもそも『サイコ』野郎のヴィンス・ボーンが家庭的な男を演じているというのも違和感アリアリ。
 渋谷で3時半からの試写を観ようと思ったのだが、六本木からバスで移動して大失敗。やばそうだとは思ったけど、案の定遅刻してこの回の試写はパス。カメラ屋でMDカセットを買って、夕方からシネカノンでチャウ・シンチーの新作『喜劇王』を観る。香港のコメディ・スターがコメディアンを演じる映画かと思ったら、役柄は「演技派の売れない役者」というもの。これはタイトルと中身が合ってないぞ。『食神』などのパワフルな笑いのパワーに比べると、今回の作品はちょいとおとなしい。でもチャウ・シンチーの顔を見ているだけで、何となく幸せな気分になってしまったので許す。

3月24日(金)
 午前中に映画の感想を2本ほど書き、その後は銀行で家賃を振り込んだり郵便局に行ったりという作業。
 午後はFOXでエドワード・バーンズの『ノー・ルッキング・バック』を観たが、今回はローレン・ホリー主演の女性映画で、過去の男臭い2作品とはだいぶ毛色が違う。僕は『マクマレン兄弟』や『彼女は最高』の方が好きだったけど、新しいことにチャレンジしようとする意欲は買いたい。3時半からはメディアボックスで『フルスタリョフ、車を!』を観る。前半はかなり寝てしまった。当然わけがわからない。後半はがんばって全部観た。でもやっぱりわけがわからない。
 夜は知り合いの編集者ふたりと銀座で飲む。ひとりはSPAで僕を「信用できる映画評論家」の3位にあげた映画之雑紙の佐藤氏。彼も『フルスタリョフ、車を!』を観て、やはりわけがわからなかったそうだ。ちょっと安心。何の話をしていたんだかまったく覚えていないが、楽しい時を過ごす。銀座の夜は早く、12時前にはお開き。

3月25日(土)
 今週は新潟Week!の原稿がないので週末は比較的ゆっくり過ごせる。でも、ゆっくり過ごすということは、日記にはあまり書く内容がないと言うことだ。
 先日からMDで手元のCDを少し整理している。「チーク・トゥー・チーク」などRKO時代のアステアの録音を集めたコロンビア(ソニー)の2枚組CDがあるのだが、これはMDにモノラル録音すると1枚に収まってしまう。同じように50曲を2枚のCDに収録したジョセフィン・ベイカーの作品集も、1枚のCDにまとめてしまう。アル・ジョルスンのCDも基本的にすべてモノラル録音だし、出されているメーカーが違っても音源が同じだったりするのでMDで整理したいのだが、手元のCDがまだ少ないので躊躇している。『ジョルスン物語』以降のリバイバル・ブームで再録音されたものがかなりあるはずなのだが、決定版のCDがないんだよね。以前2枚組のLPを持っていたんだけど、その中に収録されている曲がだいぶ抜けている。あと最近作ったのは、「くたばれヤンキース!」や「スウィート・チャリティ」など手持ちのミュージカルCDの中から、グウェン・バードンの歌ばかりを集めたMD。これは聞いていてゾクゾクしてくる。調子に乗ってリモコンで曲名まで全部入力してしまいました。といっても、20数曲しかないけどね。

3月26日(日)
 今日は意外に寒い。いつになったら春らしい天気になるんだろうか。朝は7時半に起きてCS。礼拝には出席せずに戻ってきてしまった。
 午後から仕事場で金曜日に観た映画の感想をまとめ始める。

3月27日(月)
 今日の試写は3時半からの『ボンベイ to ナゴヤ』のみ。昼過ぎまでゆっくりと過ごせるのはありがたい。買物をして、部屋に掃除機をかけて、たまったメールの処理をして、フォーラムのメンテナンスをして、まだ手を着けていない本を読み始める。読まなければならない本はたくさんあるのだが、今日からは田川建三の「書物としての新約聖書」を読み始めた。700ページもある本だが、文体に勢いがあるので引き込まれる。たださすがにこれは持って歩くには重すぎるので、外出時用の文庫本としてダニエル・コーエンの「世界謎物語」を同時に読むことにする。一方が聖書関係の本なので、もう一方は違うものにしたのだ。メルマガの編集作業も午前中に始めたが、アカデミー賞の結果が出た後、夜に関連記事を追加することにした。
 2時過ぎに部屋を出て渋谷で『ボンベイ to ナゴヤ』を観る。インド映画のヒロインは日本の基準で言えばかなり太めだが、僕はこのぐらいのボリュームがあった方が可愛いようにも感じる。今回の映画のヒロインも、太股から腰にかけてのボリューム感がかなりある。ダンスシーンでその腰がクイックイッと振られるのは、健康的なエロの最たるものだと思う。映画はまったくダメでしたけど……。映画の後は本屋とCDショップを何軒が回るが、特に買物はしなかった。

3月28日(火)
 午前中にKSSからサンプルをもらっていた『ザ・パーソナルズ』を見て、感想を映画瓦版に書く。いい映画だけど、まったく商業ベースに乗らない作品。ビデオが出ても、どの程度の店が仕入れるものか……。
 午後はFOXでスーザン・サランドンとナタリー・ポートマン主演の『地上(ここ)より何処(どこ)かで』。タイトルにはきちんとルビが振ってあるけど、パソコン通信やインターネットではルビを出すのが難しい。こういうタイトルは、インターネット時代にはまったく不向きです。映画の内容はまずまず。僕は最後まで、スーザン・サランドン演じる母親を好きになれなかった。それだけが難点。というか、この難点は致命的かも。日比谷まで戻って東宝でジェイク・スコットの監督デビュー作『プランケット&マクレーン』を観る。話は面白そうなのに、すごく退屈な映画。いろいろと表現上の実験を行っているのはわかるけど、ドラマ作りがそもそもダメだと思う。2本続けてダメな映画を観ると疲れるが、めげずに夕方からは京橋で『クリクリのいた夏』を観る。これが傑作。まったく予期せぬ時にこういう映画にぶちあたるから、試写室をしらみつぶしに回る作業に歯止めがきかなくなるんだよなぁ。
 帰宅して小遣い帳(マイクロソフト社の「マネー」というソフト)を付けていてわかったのだが、僕は来月末に深刻な経済危機に突入するようだ。やはりレギュラーの仕事が少ないのは厳しいなぁ……。毎月毎月、預金通帳をながめながら綱渡りのような生活。フリーランスの辛いところですな。

3月29日(水)
 午前中に昨日観た映画の感想を書いて、映画瓦版を更新。午後はGAGAで『センチメンタル シティ マラソン』を観て、いきなり寝てしまった。ビデオで作った安直で下手くそな自己満足映画。3時半からはメディアボックスで『現実の続き夢の終わり』という台湾と日本の合作映画。これはガンアクションがすごい。アクション映画のファンなら一見の価値があります。銃が重そうだし、弾があたると痛そう。
 夕方からの試写がないので、一度戻って、図書館でCDを借りてくる。落語のCDを借りようと思ってたんだけど、持ってないアンドレ・プレヴィンのCDが何枚かあったので、まずそれを借りてしまった。「ショウ・ボート」「WE GOT RHYTHM」「Previn at Sunset」の3枚。他にエラのベルリンでのライブ版と、志ん朝の「明烏・船徳」を借りる。
 8時過ぎに部屋を出て、新宿のアイマックスシアターで3D映画『ガラパゴス』の試写。久しぶりの3D作品だけど、映画のコンセプトがやや弱いと思う。

3月30日(木)
 映画の感想をまとめてから、昼過ぎに部屋を出る。FOXで『ボーイズ・ドント・クライ』を観ようと思ったのだが、到着したら超満員。補助席を作ってくれるとの話だったが、後日出直すことにする。本屋で時間つぶして、3時半から京橋の映画美学校。アキ・カウリスマキのモノクロ・サイレント映画『白い花びら』を観る。前半は少しウトウトしてしまったが、後半はつい物語に引き込まれる。物語は古くさいけど、それをモノクロ・サイレントという古いスタイルで映画化することで、逆に新しい今の映画にしていると思う。
 夜は新宿でSTRAYDOGの公演「クラヤミノレクイエム」を観る。映画瓦版に映画版の感想を書いたら、劇団から招待券を送ってきたのだ。この手の小芝居を観るのは10年ぶりぐらいかな。昔は毎週のように劇場通いをしたこともあるけど、最近はすっかり芝居から足が遠のいてました。舞台版「クラヤミノレクイエム」は、当たり前だけどストーリーラインは映画版とほぼ同じ。それでも妹の独白から雨の道行きにかけてのクライマックスには、思わずホロリと来ました。直前のアクションシーンはもともと映画的な場面なのですが、この泣かせどころは舞台版の方がいいと思う。一通りのお芝居が終わった後、ミニライブまであるサービスぶりに感激。劇団員から打ち上げにも誘われたんだけど、こちらも連れがいたので遠慮した。本当は芝居や映画の裏話などを聞きたかったんですけどね。ま、これはまた別の機会に。

3月31日(金)
 午前中に『白い花びら』の感想をまとめ、新潟Week!用の原稿も入稿してしまう。午後は3時半から東銀座の松竹で『顔』を観たあと、京橋のメディアボックスで『鬼教師ミセス・ティングル』を観る。午後1時の試写はなかったので、午前中はいつもよりゆっくり過ごせる。晴れていたので自転車移動も快適だった。
 帰宅したのは8時半ごろか。手伝っていた単行本のゲラが届いていたので、急いでアカ入れしてしまう。これに12時過ぎまでかかってしまった。風呂に入ってから、エイプリル・フール用に考えていたネタをフォーラムに書き込む。全部終わったのが午前3時過ぎ。明らかに夜更かしのしすぎだが、目がさえて眠れない。布団に入って「書物としての新約聖書」を読む。細かい文字でぎっしり埋まった分厚い本を読んでいると、自然と眠くなるものだ。



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