2000年10月の出来事

10月1日(日)
 もう10月になった。今年もあと3か月で終わってしまう。今年はいろんなことがあったなぁ。主としてプライベートなことでだけど……。仕事は丸3年たって安定してきた感じだけど、さらに新しいことにチャレンジもしてみたい。
 昨日から降っていた雨は止んだ。午前中はCS。午後は本来なら昨日入稿しておかなければならなかった原稿を仕上げて速攻で入稿し、少し昼寝して、夕食後から仕事再開。というか、まだ書いていない映画の感想を書いてしまうことから始めないとなぁ……。

10月2日(月)
 午前中に残っている映画の感想文を片づけ、依頼されていた原稿を仕上げて入稿し、メルマガを編集する。午後は東映で『餓狼の群れ』を観たが、松方弘樹がこんな安っぽい映画に出ることにショックを受ける。2本目は渋谷のシネカノンで『遠足』というドキュメンタリー映画。これがひどく眠い。1時間半の映画だが、ちゃんと起きていたのは30分ぐらいだと思う。あとは睡魔との戦い。気を取り直して3本目は同じ試写室で『スプリング・イン・ホームタウン』を観た。これは2年前の東京国際映画祭でも観ているのだが、その時はまったく面白いと思わなかった映画。でも今回観たら、これになぜかはまってしまった。面白い。直前に観た映画がつまらなすぎたせいかもしれないけれど……。

10月3日(火)
 午後はシネカノンの試写に間に合わなかったので、今日はFOXで『ホワット・ライズ・ビニース』を観ておしまい。しかしこの邦題、なんとかならないのかなぁ。意味がそもそもわからないし、「What」を「ホワット」とカタカナ表記するかね、今どき……。

10月4日(水)
 早起きして映画の感想をまとめる。10時半から徳間ホールで『ジャニス・ベアード 45WPM』、午後は映画美学校で『天井棧敷の人々』と『素晴しき放浪者』を2本続けて観る。観た映画は3本だしどれも面白かったが、さすがに『天井棧敷〜』の3時間12分は疲れた。僕はこの映画を前にも観ていて、その時は途中で少し寝てしまったのだが、今回改めて観直すと、寝ていた時間はそんなに多くなかったことが判明。今回は昼食後ということもあって最初から眠気を警戒し、カフェインの錠剤を2錠も飲んで映画を観始めた。でもやっぱり、途中で眠くなってきたんですけど……。映画前半にある主役3人の無言劇の舞台が、とにかく眠い。
 映画は夕方に終わったので、簡単に食事。その後は八重洲地下街の大塚商会で、デジタルカメラをいくつか手にとってながめる。どうせWEB用にしか使わないので、画素数はどうでもいい。最初はソニーのサイバーショットで一番安いものはどうかとも思ったのだが、オリンパスの光学10倍ズームを実際手にとって触ってしまうと、断然こちらがほしくなってしまう。光学10倍、デジタル2.7倍で、合計27倍ズーム。加えて手ブレ防止機能付き。これは舞台挨拶や記者会見の撮影などに便利かもしれない。でも10万円の買い物。おいそれとは手が出せないなぁ。

10月5日(木)
 原稿を書く作業がたまっていたので、午前中に予定していた試写を別日に回し、午前中は仕事部屋で作業。午後は松竹で『ハムレット』を観たが、前半はかなりウトウトしていた。やはりかなり疲れていることを実感。2本目はTCCで『ひとめ惚れ』を観て、夕方からの試写はキャンセルして別日回し。ハナマサで買物して帰宅。今日はなるべく早く寝ようと思う。
 ハナマサではサルサソースとトマトソースを買ってきた。サルサソースを総菜のコロッケなどにかけると、なんだかそれだけで立派な一品料理のようになる。トマトソースはパスタにからめてもいいが、今日は鶏肉をオリーブオイルでソテーして、それにトマトソースをからめて食べた。これは結構美味しいです。

10月6日(金)
 午前中は昨日観た映画の感想を書く。午後は東映で『太陽の法』を観て気が遠くなりそうになった。その後、半蔵門のぴあで『うつしみ』を観て少し気持ちが落ち着いたが、夜に『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を観たら再び1週間分の疲労が体中にずっしりとのしかかってきた。これをプラゼール系で全国公開するなんて、松竹も勇気があるなぁ。勇気というより無謀の極み。あるいはやけくそなのか。たぶん100人が観たらそのうち3人ぐらいは感動して、その内さらに1人ぐらいは「生涯で最高の1本!」と騒ぎ出すような映画です。僕は感動しない97人の中に入ってますけどね。あとあじ悪すぎ。救いなし。カトリーヌ・ドヌーブが歌う場面が観られただけでも、よしとしなくちゃならないのかな。『四十二番街』のダンスシーンを大スクリーンで観るという、僕の生涯の念願も叶えられた。そういう意味ではいい映画なのかな……。そんなわけないか。

10月7日(土)
 午前中は朝から近くで運動会の見物。そばの公園でビデオ映画『静かなるドン』の撮影をやっていて、香川照之や喜多嶋舞が来てました。劇場版のあと、新しいシリーズを作るようです。これはこれで楽しみ。午後は昼寝して、1週間分の寝不足を解消。夕方から残った映画の感想を書いたり、仕事をしたり。

10月8日(日)
 久しぶりに朝寝。午前中から昼過ぎにかけて、WEBの仕事を少し。テレビで『北北西に進路を取れ』を放送しているのを、つい最後まで見てしまう。やっぱり面白いんだよなぁ。夕方からまた少し寝る。風邪気味っぽい。夜はまた仕事。ほとんど部屋からでない、つまらない1日だった。

10月9日(体育の日・月)
 朝から雨でCSの遠足中止。午前中は仕事をする。午後は雨が上がったので外出。夜に再び仕事して、原稿を入稿してしまう。

10月10日(火)
 午前中にメルマガの編集など。午後は半蔵門でホラー映画『セブンD』と望月六郎の新作『弱虫(チンピラ)』の2本立て。その後渋谷で『ヘッド・オン!』を観て帰宅。

10月11日(水)
 午前中に昨日観た映画の感想を書く。午後は京橋で『ぼくの国、パパの国』と『天国への百マイル』をハシゴする。1本目の映画はすごく面白かったけど、2本目の映画はダメだった。もっとたっぷり泣ける映画になるはずなのに、ほとんど泣ける場面がない。せっかく浅田次郎の原作をもらっても、演出がこれじゃなぁ。映画の後は簡単に食事を済ませ、雑誌の編集者と仕事の打ち合わせ。某パソコン誌で正月映画の特集記事を書くことになった。
 帰宅したら金魚に異変。黒デメが水槽の隅で真っ白に変色してプカプカ。最初は病気かと思ったが、どうやらフィルターのエアホースとヒーターの隙間に挟まって身動きがとれなくなり、そこで相当暴れたらしい。体が傷ついてウロコがはがれ、尾ビレは傷ついてささらのようになり、黒かった魚体は全体がささくれて白っぽく変色していた。デメキンは目が横に飛び出しているため、隙間に挟まってから抜けなくなってしまったらしい。すぐにヒーターの位置を移動させたが、今回は気の毒なことをした。弱った金魚はくみ置き水のバケツに移して、傷口からカビが生えたりしないように薬浴させることにしたが、だいぶ弱っていてあまり動かない。2,3日様子を見るつもりだけど、これは死んでしまうかもしれないな……。

10月12日(木)
 朝バケツの中を見たら、金魚は死んでいた。昨夜から虫の息だったからなぁ……。
 朝のうちに昨日観た映画の感想を書いてしまい。午前中から試写。1本目はブルース・ウィリス主演の『ブレックファースト・オブ・チャンピオンズ』。出演者は豪華だが、つまらなくて気が遠くなった。午後はメル・ブルックスの『プロデューサーズ』に大笑いし、『ある歌い女の思い出』に感心し、『春香伝』にドキドキした。今日一番の収穫は『春香伝』。これはすごくいい! 1日4本観るとさすがに疲れるのだが、その疲れも一瞬吹き飛ぶ。

10月13日(金)
 午前中に映画4本分の感想を書く。くたびれる。午後は京橋の映画美学校試写室で『魂のジュリエッタ』と『赤い砂漠』を観る。どちらも主婦の孤独や不安を幻想的なイメージの中で描く映画。フェリーニはイメージの中で遊び、アントニオーニは理屈っぽい。楽しいのはフェリーニ。語りやすいのはアントニオーニかな。

10月14日(土)
 午前中は築地場外市場の「飲みねえ食いねえ祭り」に行く。700円の食券で、ステーキ2人前と生ビール1杯。帰宅してちょっと昼寝し、夕方は銀座へ。靴の修理ができていたのを受け取り、松屋のペットショップで金魚を2匹購入。小型の琉金とオランダシシガシラを1匹ずつ。帰宅して水槽に放す。夜は仕事。

10月15日(日)
 午前中から部屋でずっと仕事。昼過ぎに近所の生協に買い物に行き、金魚の水槽のゴミ取りとフィルターの掃除をする。あとはずっと仕事。地味な日曜日だった。
 買ったまま放り出してあった「魔術師ヒトラー/独裁者とオカルティズム」を読んでいるのだが、これが絶望的につまらない。いわゆる「ト本」で、ナチスドイツの大躍進をヒトラーの予知能力で説明している。

10月16日(月)
 午前中に仕事用の原稿をまとめて入稿。メルマガもすべて編集して送信予約してしまう。午後はGAGAで『オーロラの彼方へ』を観る。試写室が混んでいて驚いた。補助イスで鑑賞。なかなか面白く仕上がった、異色のタイムトラベルものだ。2本目はそのまま歩いてブエナビスタまで行き『コヨーテ・アグリー』。これも混んでいた。映画はあまり面白くないのだが、これが丸の内ピカデリー2系ではお正月映画。大丈夫かなぁ。3本目はバスで渋谷に移動し、シネカノンで『太白山脈』を観る。朝鮮戦争を描く2時間45分の大作。人間ドラマあり、ラブストーリーあり、家族の愛情あり、イデオロギーの対立あり、戦闘シーンありで、なかなか見応えがある。これは試写の回数が少なかったこともあり、やはり混んでいた。
 今週は試写のスケジュールがとてもハード。今日の朝までは今週だけで16本を観る予定だったのだが、今週末封切り映画の試写が突然飛び込んできたため、17本を観ることになった。ただし体力が持てばの話。明日と明後日は1日4本ずつ試写かぁ……。
 読んでいた「魔術師ヒトラー」はあまりにも荒唐無稽な話になってきてしまったので、途中で投げ出すことにした。古今東西の魔術師たちが次々登場するうちはまだ読み続けようというモチベーションが維持できたのだが、アトランティスとか宇宙人とかが出てきてしまうと、さすがにちょっとなぁ。

10月17日(火)
 朝10時から試写の予定が入っていたので、それまでに昨日観た映画の感想を3本書き上げてしまう。ところが肝心の試写は試写室の場所を間違え、午前中はまるまる棒に振ってしまった。この試写は別日に振り替えることにしたが、それによって映画が何本か11月に押し出される。もう10月の試写予定が一杯なのに、毎日のように試写の予定表が届くのには頭を痛めるしかない。日程が重なってにっちもさっちもいかなくなり、涙を飲んで試写を潰すものもあれば、追加試写が組まれることを期待して予定表をゴミ箱に突っ込むものもある。正月映画が始まる前に、細かい映画がいろいろあるらしい。その試写が突然入ってくるのが、この時期に試写が多くなる原因。しかもほとんどが、FAXだけで通知されるようなやつ。雑誌の編集部からFAXが届かなければ、まったく見落としてしまうようなものばかりだ。(以前試写状が来ていたのに、最近届かなくなった会社がまた数社。機会があったらまた名刺持って挨拶しなきゃなぁ……。)
 午後は東映で『DEAD OR ALIVE 2』。前作とは特に関係ないが、哀川翔と竹内力の主演で、三池崇史監督という部分は同じ。なかなか痛快でセンチメンタルな、三池監督らしい快作になっている。やってることはいつもの三池映画だけど、主演のふたりがVシネの両巨頭だからボリューム感が違う。2本目は和泉聖治の『鬼極道』。これはへなちょこヤクザ映画だった。3本目は徳間ホールで鈴木清順の『ツィゴイネルワイゼン』。

10月18日(水)
 早起きして映画の感想をまとめようとするが、『ツィゴイネルワイゼン』だけが間に合わなかった。10時から松竹で『ああっ女神さまっ』の試写。原作もOVAも見ていないが、これはなかなか面白い。午後はヘラルドで『シベリア超特急2』の試写。上映前に水野晴郎監督の挨拶付き。内容は、う〜ん。ソニーに行って『バーティカル・リミット』の30分未編集特別映像を観る。長めの予告編という雰囲気だが、なかなか面白そう。完成披露試写は観られないが、11月に入ったら試写室で観ることを楽しみにしよう。
 少し間があいたので一度帰宅しようとも思ったが(ソニーの試写室は仕事部屋のすぐ近く)、帰ってしまうと夕方にまた出直すのが面倒くさくなるので、直接次の試写室に行くことにした。途中で食事をし、伊東屋に寄って来年の手帳を買ってしまう。その後、ディスカウントショップで新しいデジカメを見たりする。やっぱり1台買っておこうと決心。ただしこの場では買わない。後日別の店で買うことにしよう。
 モバイル時代に手帳というのもアナクロだが、ここ数年は能率手帳のエクセル4という商品を使っている。これはすごく使い勝手がいい。この軽さ、書き込みやすさ、一覧性と視認性のよさ、2色のボールペンと蛍光ペンでカラー対応、修正テープで修正に対応、バッテリーいらず、メモ書きも自由自在、長い文章もばりばり書き込める、しかも安い。現時点でこれにまさるPDAはない。
 6時から『イマジン』の試写。最後は感動してホロリとくる。帰宅すると、東京国際映画祭のプレス向け資料が届いていた。今年は何本ぐらい観られるのかなぁ。コンペを観るべきか否かで思案中。去年と一昨年は、コンペ作品に失望しっぱなしだったからなぁ。映画祭前のスケジュールからはみ出した映画の試写もあるので、期間中は映画祭会場と試写室の間でウロウロすることになるかもしれない。事前にきちんと予定を組んでおかないと、渋谷の町でウロウロすることになりそう。プレスパスがあってもたいがいの作品はチケット交換なので、予定を立てておかないと会場には入れないという事態も生じる。

10月19日(木)
 午前中に映画の感想を3本。『イマジン』の分が残ってしまったが、時間なので試写へ。1本目はFOX配給の『悪いことしましょ!』。ブレンダン・フレイザーが文字通り七変化を見せるファンタジックなコメディ映画。セクシーな悪魔をエリザベス・ハーレーが演じているが、これは文字通りの悪魔なのでかわいげがまったくない。2本目は国際フォーラムの映像ホールで『超速伝説/ミッドナイト・チェイサー』。レース場面はすごい迫力だし、面白い場面も一杯あるんだけど、交通事故の責任を主人公はどうするのか。そのへんが最後までひっかかる。3本目は東宝で『世にも奇妙な物語/映画の特別編』。4話オムニバスで、退屈しない程度には面白い。
 今日はデジカメを買った。基本機能だけのFUJIFILM FinePix 1300だ。どうせホームページの作成や年賀状ぐらいにしか使わないと思うので、この程度のもので十分。試しに何枚か撮影してみたけれど、蛍光灯の下でも自然な色で撮れるのはありがたい。銀塩フィルムだとフィルターを使わなければならない場面でも、そのまま何も考えずにシャッターを押せる。
 メーカーからビデオのリリースが届いたのだが、『ハンネス、列車の旅』のタイトルがビデオでは『逃走特急/インターシティ・エクスプレス』になるという。リリースの中の写真も、まるで『暴走特急』ばりのアクション映画風になっている。ここまでデタラメに中身を変えてしまうと、天晴れと言うしかない。売るためなら何でもやるビデオ業界の面目躍如。ちょっと親しくしているところなので、今度取材に行こうかな。

10月20日(金)
 映画の感想文を書くのが溜まっている。まずい。午前中に2本分書き上げて、午後は試写へ。ところが出かけた渋谷の試写室が一杯で、後日改めて観ることになった。受付の宣伝担当者がしきりに申し訳なさそうにしていたが、遅く行った僕がわるいんだからこれはしょうがない。それにしてもなぜこんなに混んでいるのだろうか。不思議だ。担当者も「いつもは試写室にいらっしゃらない方が大勢おみえになってます」と言っていた。単館系の映画だし、普通はそんなに混むはずないんだけどな。すご〜く面白いのかな。ちょっと楽しみ。
 銀座と違って渋谷だと「ダメだったからよその試写室に回ろう」というわけにもいかないので、少し時間を潰してから神保町の次の試写に行く。熊谷博子監督のドキュメンタリー2本。1本目の『とらい・とらい・トライ!〜元気を獲りに行くべ』は面白かったが、2本目の『まちづくり元気ウィルスが行く♪』はひどく退屈な映画だった。この試写会場は席がパイプ椅子。ここで2時間半もビデオ映画を観ていたら、お尻が痛くなっちゃうよ。面白ければまだしも、これじゃなぁ……。もらった試写の案内に上映時間が書いてなかったので、この日は6時からももう1本試写の予定を入れていたのだが、これは後日に回すことにする。

10月21日(土)
 午前中に映画の感想をまとめる。夜は仕事の原稿書きをするが、あまり進まない。頭痛がするけど、風邪かな。こんな時期にいやだなぁ。来週から国際映画祭なのに、このまま体調が悪くなったらフランス映画祭横浜の二の舞だ。

10月22日(日)
 朝から晩まで部屋で仕事の原稿を書いては送り、書いては送りの繰り返し。地味な1日だが、仕事ははかどった。昼過ぎに買い物に出かけ、旬のサンマを買ってきて塩焼きにして食べる。これで酒が飲めればもっといいのに、仕事中は禁酒なのだ。手帳で今週の試写スケジュールを再確認してウンザリする。ひどく疲れる1週間になりそうだ。映画祭が終わると、少しは落ち着くのかな。バリュークリックの単価が少し上がった。

10月23日(月)
 午前中にメルマガ編集。昼過ぎに催促のメールをもらって、DDI用の原稿を入稿。これを最近よく忘れる。気を付けなければ……。午後はイマジカで、瓦版のファンだというメディア本部の担当者2名とお話。この話が仕事に結びつくかもしれないけれど、結びつかないかもしれない。こういう打ち合わせの時に、「もしお仕事を出して下さるならやりますけど〜」という受け身の応対しかできないのが、僕の弱いところかもしれないね。「ドーンと任せて下さい。私がすべてやりましょう!」と言う押しの強さや自己主張がないと、今後も大きな仕事は永久に受けられないのでしょう。仕事が発生すれば何でもやれる自信はあるんだけど、積極的に売り込もうという気がさらさら起きないのは、東京育ちでおっとりしているからかもしれない。あまりガツガツしたところを見せたくないという、見栄っ張りなところがあるのかなぁ……。今後の課題。
 3時半から岩波で、藤原智子監督の新作ドキュメンタリー『夢は時をこえて/津田梅子が紡いだ絆』の試写。これは面白かった。2本目は夕方から京橋でクロード・ルルーシュの『しあわせ』。いい映画で心がほくほくしてくる。試写室で偶然会った友人と、銀座でビールを飲んでから帰宅。

10月24日(火)
 昨夜たかだか数杯のビールを飲んだだけなのに、二日酔い気味になるとは情けない限り。あまり食べずに飲む一方だったのがよくなかったのか。水分を補給しながら8時過ぎまでベッドの中。
 午前中に昨日観た映画の感想をまとめる。午後はヘラルドで『レスリー・ニールセンの2001年宇宙への旅』を観たが、まったくダメだなこれは。ニールセン本人は高齢のため体が動かず、ドタバタシーンのほとんどは吹替を使っている。たぶん登場シーンの半分以上は本人以外のスタントマンだろう。ニールセン以外のキャストはほとんどが無名の人ばかりなので、あとは見どころといってもソックリショーぐらい。ひどく眠くなってしまった。2本目はGAGAで『キャラバン』。30分前に試写室に到着したが、あっという間に満席になっていた。これが最後の試写だったのかもしれない。映画もなかなか素晴らしい内容でした。シネスコの大画面を狭苦しく感じるほど、ヒマラヤの風景が雄大で変化に富んでいる。銀行に寄って家賃を振り込んだ後、簡単に食事。6時からは松竹の試写室で『ホテル・スプレンディッド』を観る。エドガー・アラン・ポーの「アッシャー家の崩壊」と、ヒッチコックの『レベッカ』に、『ケロッグ博士』を混ぜたような不思議な映画。僕は結構好き。

10月25日(水)
 午前中に映画の感想を書いてしまう。午後はソニーで北野武の『BROTHER』を観る。いつもの北野映画よりすっきりわかりやすいかと思ったら、最後まで来てやっぱりいつもの北野映画になっていた。寺島進最高! 「俺にボール回せよ!」「頼んだぜぇ叔父貴〜ィ」。しびれた。京橋まで歩いて映画美学校で『シックスティナイン』というタイ映画。そうか、タイの人もタランティーノの映画とか観てるのね……。映画は世界の共通語だなぁ。今日の試写はこの2本でおしまい。映画の後、簡単に食事。
 夕方から初台の東京オペラシティまで行って、ロリン・マゼール指揮のバイエルン放送交響楽団ガラ・コンサートを鑑賞。僕はクラシック音楽などという柄ではないのだが、今回はMLのメンバーからのご招待なので足を運ぶことにした。クラシックのコンサートなんて、10年くらい前にクロノス・カルテットの東京公演を観て以来かも。今回参加者はMLのメンバー4人で、男性は僕ひとり。コンサートの後、新宿の居酒屋でビールを飲みながら歓談。ミニオフ状態に突入する。

10月26日(木)
 少し朝寝坊。午前中に映画の感想まとめ、午後は試写3本。最初は京橋の映画美学校で『デルフィーヌの場合』というフランス映画。2本目は土橋のTCCで『CORD』というサスペンス映画。3本目は丸の内ピカデリーでお正月映画『13デイズ』。『CORD』と『13デイズ』で、今日はブルース・グリーンウッドの2本立て。一方では頭のいかれたジェニファー・ティリーにバットでボコボコに殴られ、一方ではアメリカ大統領ジョン・F・ケネディとしてキューバのミサイル危機に対処する。なかなか立派な俳優です。

10月27日(金)
 昨日ペットショップで買ってきた小型水槽用フィルターの調子がわりといい。投げ込み式のエアフィルターに比べると、あっという間に水がきれいになる。こんなことなら、もっと前からこの手のフィルターにしておくんだった。
 午前中から試写があったので、少し早めに起きて映画の感想書く。しかし全部はとても間に合わない。ワープロ持って外出。自転車で徳間ホールまで行って『バトル・ロワイヤル』。すでに上映が始まってから飛び込んだので、ホールの一番後ろで壁にもたれながら立ち見。ディスカウントショップで電池購入。2本目はソニーで『初恋のきた道』を観て感動。一度家に戻って自転車を置き、地下鉄移動に切り替え。TCCで『おかえり』。シネカノンで『フリークスも人間も』。最後は日劇で『チャーリーズ・エンジェル』。今日は朝10時から映画を観始めて、終わったのが11時10分。さすがに疲れた。試写の合間に感想を2本半ほど書いてしまうが、全部はとても間に合わない。明日から映画祭だが、少しスケジュールを工面して仕事に回さなければならないだろう。

10月28日(土)
 映画祭の初日だが、今日は部屋で溜まった原稿の処理に追われる。ワープロで書いた原稿をパソコンに移し、手つかずだった映画の感想文を書き上げ、週刊誌のコラムを書いてメールで入稿し、情報誌用の映画紹介原稿を書く。

10月29日(日)
 いよいよ映画祭。午前中に情報誌の原稿を書き上げて入稿。早めに渋谷に行ってプレス用のパスを受け取る。去年からパスのストラップがGAPのものになった。今年のは金具付きでちょっとしゃれている。ただ、一緒にもらうバッグやホルダーはかさばるし思いしで、あまり利用しないんだよなぁ……。今回も折り畳んでカバンの中に直行。
 映画祭1本目は女性映画週間の『ガールファイト』。これが超満員で、通路まで人がぎっしり。僕は劇場の一番後ろで立ち見になった。映画の前に簡単なオープニングセレモニーもあって、すごく疲れてしまった。映画はまあまあ面白い。来年全国公開するそうだ。2本目はコンペ作品の『キング・イズ・アライブ』。ドグマ作品。これは寝てしまった。今年で一番たっぷり寝た。アスミック配給で来年公開されるので、いずれマスコミ試写もあるだろう。その際は改めて見直すつもり。3本目は女性映画週間に戻って、今日一番楽しみにしていた『点子ちゃんとアントン君』。これも公開の予定があるそうだ。ケストナーの原作は小学校時代の僕の愛読書。岩波のケストナー全集を読破するのが僕の夢でした。(結局、夢で終わった。)映画のタイトルも原作と同じく「点子ちゃんとアントン」にしてほしかった。監督は『ビヨンド・サイレンス』のカロリーヌ・リンク。映画の出来は数年前に映画化された『ふたりのロッテ』に比べるとちょっと劣る。ケストナーの代表作といえば残るは『エミールと探偵たち』だが、これは今回の映画の中にちらりと登場する。

10月30日(月)
 昨日観た映画の感想を書くのと、メルマガの編集とで午前中を潰す。昼からは京橋の試写室で『私の愛したギャングスター』を観て、その後渋谷で『トゥー・アンド・フロー』と『ムロ・アミ』を観る。映画祭期間中とはいえ、通常のマスコミ試写も観ておかなければならないし……。
 読むのが苦痛でしかなかった「ヒトラーとオカルト伝説」を数日前に読み終え、現在は高瀬昌弘監督(面識があるので呼び捨てにできない)の「我が心の稲垣浩」をようやく読み始めた。ただしこれは分厚くて重いので、自宅用だ。ベッドの側に置いて、寝る前に少しずつ読む。外出には文庫や新書が一番で、とりあえず今日は宮崎哲弥編著の「人権を疑え!」という本を買ってみた。特に代わり映えのない人権至上主義批判だが、問題点はすっきりとまとまっていてわりと読みやすい。2時間ぐらいで読了してしまった。
 それにしても「人権」という言葉は人によって解釈の仕方がまったく違うようだ。僕は普段、平凡社の「世界大百科事典」のDVD版と小学館の「スーパー・ニッポニカ」CD-ROM版を利用しているのだが、平凡社は基本的人権を「憲法に保証された権利」と解し、小学館は「人間がう生まれながらに持つ自然権」と解釈している。

10月31日(火)
 午前中に映画の感想のまとめと、メルマガの送信予約。午後は六本木のブエナビスタで『ダイナソー』の試写。ん〜、だいぶ物足りないなぁ。本屋に寄って「時代劇映画の思想/ノスタルジーのゆくえ」と「百年分を一時間で」という新書を2冊購入。このぐらいの本だと、あっという間に読み終わってしまうなぁ……。夕方から渋谷に出て簡単に食事した後、映画祭の出品作を観る。今日は『ひばりのすべて』と『燃える男長島茂雄・栄光の背番号3』という2本のドキュメンタリー映画。『栄光の背番号3』の前には中畑清とやくみつるのトークショーがあり、映画は44分しかないのにトークは1時間。しかも中畑の歌付き。上映がすべて終わったのは9時半過ぎで、帰宅したのは10時を回っていた。なんだかグッタリ。




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