1月1日(元旦
月)
時計が午前0時を回った頃、近所の神社に初詣に出かける。今年のご近所初詣は、築地の波除神社。小さな神社だからどうせ人なんていないだろうと高をくくっていたら、大勢が行列していてびっくりしてしまった。築地市場関係者や近所の人たちだろうか。この日は午前2時頃眠る。
元旦の朝は11時頃に起き出して、テレビをぼんやり見たりして過ごした。夕方近くになって、深川の富岡八幡に初詣に出かける。こちらは町が大にぎわい。人も多くてすごい混雑だった。僕の場合、初詣は信心からではなく、単に正月気分を味わうための行事なので(たぶん日本人のほとんどがそうだろうと思う)、人混みから逃げ出すように簡単に参拝だけして帰ってきてしまった。
夜になって仕事部屋に戻り、メールのチェックや掲示板のゴミ掃除や年賀状の整理をする。年賀状は山のように来ていたが、すべてが仕事関係という味気なさ。でもないよりはマシだし、仕事関係の賀状も年を経るごとに少しずつ数が多くなっているような気がする。多少は僕の存在が認知されてきたってことなのかなぁ……。
「キリスト教2000年史」を読み始めることにする。あまりの分厚さにうんざりするなぁ。いつ読み終わることか……。
1月2日(火)
朝から仕事。夕方には入稿して、その後は資料のスキャナ入力。テレビの「宮本武蔵」を見ながらの作業。
年明けから、我が家の金魚に異変発生。素赤の1匹がだんだん白くなってきた。このまま全身が真っ白になってしまうのか、それとも薄汚いまだらになってしまうのかは謎。先行きが楽しみだなぁ。
1月3日(水)
昼前から横浜の実家へ。飲んで食べて、満腹状態が何時間も維持されるという、きわめて不健康な1日だった。6時過ぎに帰路につく。
1月4日(木)
新しく金魚の水槽を買うため、御徒町の多慶屋へ。あまり種類がないので、築地の熱帯魚専門店へ移動。ポンプやヒーターが一体になったインテリア水槽を購入。部屋に戻ってから水槽をざっと水洗いして、底に砂利を敷き、小石を並べて水を張り、玄関の所定位置にセット。ポンプを動かして、あとは金魚を入れるのみ。
1月5日(金)
今日から仕事始めの会社もあるが、僕はまだ休み。午前中は仕事。前夜から寝不足気味だったので、午後は少し昼寝。夕方から銀座に出かけて、魚や一丁で友人と夜まで飲む。体調が悪くて、あまり飲み食いできなかった。
1月6日(土)
午前中から仕事の原稿書き。夕方に築地の熱帯魚ショップで、水槽に入れる人工水草とフィルターとエサを買ってくる。部屋に戻って水草のセット。どう見ても本物らしくはないのだが、水槽の彩りにはなるだろう。調子がよければ仕事場の水槽にも入れよう。人工水草なら、トリミングなどの手入れが不要なので楽だし。熱帯魚ショップを見ていると、いろんなものが置いてあって飽きない。部屋に置く場所がなくても「大きな水槽を買ってアクアリウムを作るぞ!」という気分になってしまう。これは危険だなぁ……。夜も仕事。
1月7日(日)
午前中はCS。今日も簡単な分級しかなかったので、あっという間に終わってしまう。松屋銀座で金魚を買おうと思ったのだが、まだ開店前。開店まで少し待って、金魚と沼エビとエサを買って帰る。水槽に魚をセットした後、午後は仕事部屋で仕事を仕上げて入稿。夕方から久しぶりにぼんやりとテレビを見て、その後は資料のスキャナー読み込み。
自転車がだいぶ調子悪くなっていたので新車購入を考えていたのだが、夕方近所の自転車屋でチェーンのゆるみを調整したら、元通り快適な乗り心地に戻ってしまった。これであと1年ぐらいは新車の必要がないかも。いったいいつになったら自転車は壊れるんだろうか。まぁ困ってないからいいんだけどさ。
夕食におでんを作って食べる。大根を茹でていると「ああ、冬だなぁ」という気持ちになる。
1月8日(成人の日
月)
朝から資料を作ったり、請求書を書き起こしたり、資料をスキャナで読み込んだり、雑務に次ぐ雑務。その合間にサンプルビデオが届いていた『二人の短い物語/ニューヨークの片隅で』をようやく観て感想を書いたり、本を読んだりする。「路上の人」を読了。
1月9日(火)
実質今日から仕事始め。午前中に先日試写を追っ払われた『ブラックボード/背負う人』の試写について、宣伝会社に問い合わせ。配給会社の方針で、試写状なしの人には映画を観せない方針なんだとか。う〜ん、きびしいなぁ。こうなったらどこかから試写状を手に入れるしかないので、情報誌の編集部に試写状がないかメールで問い合わせる。
午後はブエナビスタで『102』の試写。ここで午前中に問い合わせをした情報誌の担当者がいて、試写状を仕事部屋に転送してくれたとのこと。ああ、ありがたい。『102』もじつに楽しい映画でした。『わんわん物語』を引用した場面では、涙がこぼれそうになったよ。僕は大好き! グレン・クローズが美味しいところを全部持っていってしまったけれど、どうせならドパルデューとダブルにしてほしかったなぁ。映画の後は東宝に移動して『弟切草』を観る。同時上映の『狗神』は昨年末に観ているのだが、それよりはこちらの方がずっと面白かった。本編の前に『サトラレ』と『回路』の予告編をやっていたけれど、『回路』の予告でアレを見せちゃうのかぁ……。煙突からの投身自殺をワンカットで撮影するショッキングなシーンですけど、これは予備知識なしで観た方が驚くと思うんだけどなぁ。予告編がサービス過剰すぎると思う。映画の後は東京駅北口のさくらやで、修理した時計の受け取り。ありがたい。修理代は無料だった。
腹が減ったので夕食は有楽町の吉野家。これが今年の初牛丼だ。いったい僕は年に何杯ぐらいの牛丼を食べ、牛丼にいくらぐらい食費を投じているのだろうか? そんな馬鹿なことがふと気になった。これはホームページを作ろうと思う。題して「21世紀の牛丼」。トップページにカウンターを付けて、今日から食べた牛丼の合計数と合計値段をカウントしていく。じつに馬鹿馬鹿しい。同じようなことをしている人が他にいないかサーチエンジンで検索してみたが、さすがにこんな馬鹿は誰もいなかった。もっとも僕も、思いつくだけでこのホームページは作らないかもしれないけどね。
帰宅してから、時代劇フォーラムについて取材の申し込みがあったAP通信に電話連絡。取材は再来週になる。一体僕が時代劇について何を話すというのだ? 困ったので、助っ人を頼むことにした。
桜井哲夫の「〈自己責任〉とは何か」(講談社現代新書)を読み始める。
とりあえず牛丼のカウントページを作ったけど、シンプルだなぁ……。
1月10日(水)
午前中に映画の感想を2本。その後、近所の床屋で散髪。年末年始はすこしうっとうしい頭だったが、これで少しはスッキリとした。歩いて松竹の試写室に向かう途中、銀行に寄って引き落としようの現金を入金。コンビニでおにぎり買って食べる。まったく時間に余裕がない。
最初の試写は竹中直人の新作『連弾』。いや〜、これは面白かった。夫婦別れという悲惨な状況の中に喜劇があるのだが、大いに笑わせてもらいました。境遇は笑えないけど、個々のエピソードは笑えます。2本目はヘラルドで『見出されたとき〜「失われた時を求めて」より』という映画。3時間近い大作で、試写の開始時刻が普段より30分繰り上がっている。『連弾』が終わった後、15分しか時間がないんだよぉ。近いから間に合いはしたけれど、気持ちの切り替えがうまくいかなくて混乱してしまいました。まぁ混乱するような映画なんだけどね。僕は昨晩あまり寝ていないこともあって(寒くてなかなか眠れなかった)、映画の途中で少しうとうとしてしまったし……。この映画を観るコンディションとしては、最悪だったかもしれないなぁ。眠くても腹は減る。お昼におにぎり1個しか食べていないんだから当然だ。というわけで、映画の後で簡単に食事。僕がここで「簡単に食事」と書くときは、たいていが牛丼か立ち食いそばなのだけれど……。今日は牛丼でした。
恵比寿のウェスティンホテルの地下で、『アメリカン・サイコ』の完成披露試写。コメディなのか心理サスペンスなのかホラーなのか、どうにもよくわからない不思議な映画だった。笑ったけど、笑わせることが目的の映画ではないと思うし……。キャスティングもインディーズ映画の匂いがプンプンしてしまう。クリスチャン・ベールとクロエ・セヴィニーだもんなぁ。
「〈自己責任〉とは何か」を読了。前半の家族関係についてや、日本の無責任システムについて書いた部分は面白かったけど、金融破綻云々には僕はあまり興味がなかったりして……。それにこの本、タイトルと中身があまり合ってないんですけどね。
ビッグコミックで大佛次郎の「鞍馬天狗」がコミック化されて新連載。第1回目を読む限り、ちょっと方向性が違うような気もするんだけどなぁ。何にせよ、先が楽しみ。
1月11日(木)
午前中に映画の感想を書くが、2本しか書けなかった。まだ本調子ではないみたい。午後はメディアボックスで『もういちど』というオーストラリア映画。老人の愛と性を描いた作品で、これはなかなかよかった。僕にとってはまだまだ遠い先の話だけど。2本目はラブシネマの第5弾『ギプス』。これは少々物足りない。『月光の囁き』を連想させるシーンはあったけど、官能性にまで突き抜けていかない感じ。3本目はTCCで『ママと娼婦』。3時間40分の長丁場。途中に5分の休憩入り。試写室のエアコンが暑すぎて、前半は頭がボンヤリしそうになってしまった。長い映画だけど、今日観た映画の中ではこれが一番面白かったかも。
大佛次郎の「鞍馬天狗・新東京絵図」を読み始める。
1月12日(金)
少し朝寝坊。午前中に映画の感想文を全部片づけるつもりだったのだが、結局2本分残してしまった。作業がこうして少しずつ残っていく。まずいなぁ……。
午後は映画美学校でジョン・ウォーターズの『セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ』を観る。オヤジ殺しのスティーブン・ドーフが、じつはババアにも強かったということがわかる1本。相手役はメラニー・グリフィスです。う〜ん、かっこいいなぁ。映画の内容はかなりぶっ飛んでます。冗談めかして作ってはいるけど、これは案外すべて本音だったりするんだろうなぁ。2本目はキャメロン・クロウの新作『あの頃ペニー・レインと』。監督の自伝的映画で、いつもの凝った語り口はほとんどなし。人間やっぱり、自分の話をするときは少し照れるのだろうか。この邦題は映画の核心をずばりと突いているのだが、ちょっと語り過ぎ。邦題を考えるのは難しいなぁ。
夕食にほうれん草とベーコンのスパゲティを作る。これは僕の得意料理だが、いつも上手にいくとは限らない。味付けは目分量なので、いつも微妙にばらつきが出る。特別まずくなるケースは少ないが、特別上手にいくことも時々だったりする。今日はそんな中でも、特に上手にできた方だと思う。今までに作ってきた中で、ベスト3に入る味。これだけで商売になりそうな味だった。単に腹が減っていただけかもしれないけどね。
1月13日(土)
少し朝寝して、朝食の後から映画の感想を全部書いてしまう。夕方に近所のスーパーで買物。夜になって仕事の原稿を1本書き上げる。
1月14日(日)
午前中はCS。外はひどく寒い。自転車に乗っていると、顔や手足が凍るかと思ったよ。午後は夕方まで昼寝して、夕食の後から仕事に取りかかる。あらかた終わって1時頃には寝る。
鳥取米子の新生児誘拐事件が無事解決。よかったよかった。他人事ながらこの事件は気になってました。赤ん坊が無事だったのが何よりだった。それに対して、世田谷の一家四人殺しは報道が過熱するわりには、あまり捜査が進展しているように見えない。もっとも神戸の酒鬼薔薇事件の時のように、警察はある程度犯人に目星をつけているのかもしれない。犯人が少年である可能性もありそうだ。米子の事件もそうだけど、こうした事件はある時突然犯人が逮捕されて幕になるんだろうなぁ……。
1月15日(月)
午前中に原稿を書いてメールで入稿。その後メルマガの編集をする。昼食後は渋谷のシネカノンで『ジーザスの日々』と『ユマニテ』を観る。『ユマニテ』は以前フランス映画祭横浜で観たとき、ひどく憂鬱な気分にさせられた映画なのだが、今回『ジーザスの日々』と続けて観たら、これがじつに美しい映画であることを再発見させられた。カメラはほとんど固定で、シネマスコープの画面は絵画的。夕食の後、二重橋まで出て東商ホールで『ブレアウィッチ2』の試写。面白くない映画だけど、前作のその後を知りたいという観客の欲求には一応こたえている。ワーナーマイカル系のみでの公開だというから、まぁそこそこ商売にはなるのかも。
知り合いの編集者にあったので、日比谷の劇場街近くまで歩いて少し飲む。映画フォーラムの話や、最近のライター事情などを話して別れる。
1月16日(火)
午前中に映画の感想を書いてしまう。午後は映画美学校で『人間の屑』。ブラックユーモアなのかシリアスなのか、ちょっと中途半端な映画になってしまったかなぁ。2本目はGAGAで『彼女を見ればわかること』。これは面白い映画だった。3本目はシネカノンで『D.O.A.』というパンク映画。インタビュー中にいびきかいて眠りこけてしまうシド・ビシャス。
先月は正月映画特集を2本も引き受けるなどかなり仕事をしたのだが、1月に入ってから単発の仕事が皆無。これはまずいなぁ。どこからか仕事が入ってこないだろうか……。仕事があればあったで忙しいとぼやき、仕事が片づけばすわ失業かと慌てるのだから、フリーライターの仕事も何かと大変なのです。今年の目標は、あと2,3本レギュラーの仕事を獲得すること。誰か仕事ください。
1月17日(水)
午前中に映画の感想を書いて、午後は日活で鈴木清順の映画を2本。『すべてが狂ってる』と『探偵事務所23 くたばれ悪党ども』。一部のファンが熱狂するほどには、僕はとくにすごいとも思わないんですけど、これは時代性なのかなぁ。今から40年前にこういう映画を日活という映画会社の中で作っていたというのは、かなりすごいことなのかもしれないけど……。
日活の試写室は本郷三丁目にあるので、地下鉄大江戸線でうちから1本。これはすごく楽だ。帰りに古本屋でブルース・バートンの「イエスの広告術」と、小学館の日本古典文学全集48「英草紙・西山物語・雨月物語・春雨物語」を購入。2冊で千円というのは格安。ただし「イエスの広告術」は扉の紙が破けてた。まぁ内容には関係ないので構わないけどね。300円だったし。「聖書の暗号」が200円だったので買おうかどうしようか迷ったけど、こんな本、200円でももったいないような気がして今回はやめておいた。
1月18日(木)
午前中に映画の感想を書いて、午後はTCCで『レジェンド・オブ・ヒーロー』。この後ブエナに移動しようと思ったのだが、バス移動では3時半の試写に間に合わず一度帰宅。これは銀座線で青山一丁目まで出て、そこから大江戸線に乗り換えた方が早かったのかなぁ……。どうも六本木は苦手だ。夜も丸の内ピカデリーで試写があったのだが、一度帰宅してしまうともう一度外出するのが億劫になって、けっきょくやめてしまった。2月の予定を見ると、わりと余裕がある。この間に試写を観ることになりそうだ。
この日はやたらと早寝。ちょっと風邪気味かもしれない。
1月19日(金)
午後は東映で『溺れる魚』を観る。試写回数が少なく公開まで間がないせいか、試写室はほぼ満員。映画はものすごく面白かった。キャラクターの動かし方が少し軽くてテレビっぽいところもあるけれど、これはこれで面白いよ。2本目は松竹で『LIES/嘘』という韓国版ロマンポルノ。もうだいぶ前から配給会社の女性に「スゴイ映画なんですよぉ」と言われていたのだが、言葉通りに確かにすごかった。まだ映倫の審査を通していないのか、チンポもマンコも丸出しなんですけど……。まさかこのままじゃ上映しないよね。この映画だけでお腹一杯になりそうだったんだけど、めげずに軽く食事して3本目の試写はTCCで『スイート・ムーンライト』という香港映画。東京を舞台にして香港の若者たちがくっついたり離れたりするというラブストーリー。どうやら香港では、いま東京がもっともおしゃれな街として注目を浴びているらしい。街の扱いが、日本人がニューヨークに対して抱く感覚と似ているような気がする。何か夢を持った若者たちが、それを実現する場所として選ぶのが日本であり東京なんだよね。スー・チーやサム・リーが、片言の日本語を喋ったりする。直前に観た映画がヘヴィーだっただけに、この軽さとほのぼの具合がむしろ心地よい。
1月20日(土)
少し朝寝坊して、昼前頃から映画の感想を書きはじめる。『LIES/嘘』の感想はいろいろあって書ききれないんだけど、まぁいいかぁ……。天気があまり良くなくて、夕方からついに雪が降ってきた。
1月21日(日)
午前中に映画の感想の最後の1本を書き上げ、昼間は外出。夜に仕事の続きしようと思ったが、面倒くさいので翌日回し。
1月22日(月)
午前中に仕事の原稿書きとメルマガの編集。午後はUIPで『ミート・ザ・ペアレンツ』を観た後、AP通信の取材で時代劇の話を少しする。夜は友人とおでん屋で飲む。
1月23日(火)
朝から少し二日酔い気味。仕事進まず。でも午後は試写。ショーン・コネリー主演の『小説家を見つけたら』は、『グッド・ウィル・ハンティング』と『セント・オブ・ウーマン』を合わせたような話で新鮮味がなかった。2本目は松竹で『不確かなメロディ』という忌野清志郎のドキュメンタリー映画。これは面白かった。しかし最後に見た『レクイエム・フォー・ドリーム』のすごさにショックを受けて、他の映画の印象は一気にかすんでしまった。監督ダーレン・アロノフスキーの前作『π』を特にすごいと思わなかった僕ですが、今回の映画はすごいや。登場人物全員が破滅するという暗くて重い映画だけれど、そのラストにあまり不快感がない。むしろ行くところまで行ってしまった爽快感に近いものがある。
1月24日(水)
午前中に映画の感想を全部まとめる。午後はシネカノンでヤン・シュヴァンクマイエルの短編集。う〜ん、かなり眠くなる作品もある。最後の『ドン・ファン』なんてほとんど意識が遠のいていた。動いている絵は観ているんだけど、話の方はまったく頭に入らず、無意味な連想が次々に頭の中を駆けめぐる。新橋に移動して、ジャン・ユスターシュの短編『アリックスの写真』と長編『ぼくの小さな恋人たち』を2本通して観る。
新橋でイヤホンマイク付きの新しい携帯ストラップを買ってから帰宅。早めに寝たが、夜中に友達から電話がかかってきたので少し長話。
1月25日(木)
朝から雨。ひどく空気が冷えている。午前中に映画の感想を書いて午後は試写。午後最初の試写は会場を間違えてしまい、別の日に回すことにした。3時半からシネカノンで『SEX アナベル・チョンのこと』というドキュメンタリー映画。本当はもう1本映画を観るはずだったのだが、なんだか体調がよくないのでそのまま帰宅することにした。
本屋で「誰も教えてくれない聖書の読み方」と「プロカウンセラーの聞く技術」を購入。
1月26日(金)
午前中に映画の感想文1本と、仕事の原稿を1本書く。午後はTCCでラース・フォン・トリアーの『イディオッツ』。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』ほどには不愉快にもならないし、すごく素敵なシーンも多い。でも全体の構成がゆるくて、何が言いたい映画なのかよくわからなかった。次の試写室に行ったら試写状がないという理由で入場を断られた。それ自体は当たり前のことだから一向に構わないんだけど、一方では別の人たちを名刺やサインで入場させたりしているんだよね。要するに僕個人が入場を断られているということかな。同じ配給会社の別の作品でも同じように入場を断られているから、何か担当者に意趣があって僕を入場させまいとしているのかもしれない。まぁ試写状を手に入れること自体は簡単なので、別の日に試写状を持って再チャレンジすればわかることだけどね。それでも理由を付けて入場させないようなら、こりゃ本格的に嫌われてるってことだ。なんか大物になった気分。
日刊ゲンダイの記者から電話があり、急に取材を受けることになった。インターネットの映画関連ページについてのコメントがほしいのだそうだ。月曜日のAP通信といい、最近取材が続いている。取材を受けたからと言って別に仕事が増えるわけではないけれど、なんだかんだでそれなりに注目されてはいるのかなぁ。まったく実感はないんだけど……。ReadMeで見ると映画瓦版のトップページは1日に3千数百アクセス。バリュークリックのデータを見ると、全体のページビューが1日に2万件程度。メルマガの発行部数が6千部強。ホームページにしろメルマガにしろ、少しずつではあるけれど確実に読者数は増えているようだ。僕自身が媒体に露出していけば、さらにページビューが増えるのかな。増えたからといって別にそれ自体がどうなるわけでもないのだけれど、ホームページから仕事が発生するケースは多いのも確か。読者数が増えればそれだけ、仕事につながるチャンスも増える。
TOKYO1週間の編集部から映画紹介原稿の依頼。週末の急ぎの仕事だ。
1月27日(土)
外は朝から雪。天気予報では午後から雨だと言っていたが、そんな気配などまるで見えないまま雪が降り続く。午前中に仕事の原稿を何本か書き上げて入稿。午後は新宿で日刊現代の記者に取材を受けるが、半分ぐらいは雑談してたなぁ。3時過ぎから新宿昭和館で『博奕打ち・総長賭博』『悪名』『仁義の墓場』の3本立て。映画館を出る頃には雨になっている。下はぐしょぐしょで、しかもひどく寒い。銀座に出て天津飯店で『ゴッド・アンド・モンスター』オールナイトのオフに合流。といっても参加者は僕を含めて3名。映画談義を2時間ほど。僕はそのまま映画を観ずに帰宅してしまった。
1月28日(日)
午前中はCS。昼頃は近所の町内会で餅つきをやっていたので、見物がてらそれに参加。つきたての餅で腹一杯。午後は仕事場に戻って仕事の原稿を書いたりする。あまりはかどらない。しかもひどく眠くなってしまったので、明日以降に作業を持ち越して今日は寝ることにする。
1月29日(月)
午前中に原稿を何本か書いて入稿してしまう。メルマガの編集。映画の感想文を書くなど、結構忙しい。午後はある映画の試写に出かけたのだが、「試写状の記名本人ではない」という理由で断られてしまった。これで3度目だから、この配給会社は何らかの理由で僕に映画を観せたくないのでしょうね。まぁ理由としては先方の方が筋が通っているし、こちらもあくまで映画を観せていただく身なのでこれ以上は何とも言えない。それにこの日は最初から追い出されることを半ば見越してまだ昼食も食べていなかったし、次の試写の時間までがえらくタイトなスケジュールになっていたりしたので、逆にここで映画を観てしまうと大変なことになったのだけれど。
3時から日活で鈴木清順(鈴木清太郎)のデビュー作『勝利をわが手に/港の乾杯』を観る。う〜む、普通の映画だ。しかもメロドラマ。かなり通俗的で、しかも話の展開に相当無理がある。演出も生温い。新人のデビュー作だから仕方ないか……。芦田伸介の悪役ぶりが面白い。前回同じ試写室で観た『すべてが狂ってる』の清く正しい芦田伸介に比べると、なんとまぁ憎々しいことか。
この日はこれ1本で帰宅。帰りに近くのスーパーで買物して、久しぶりに冷蔵庫の中に食べ物が入った。あまりに眠いので(最近どういうわけかやけに眠い)早めに寝床に入ってうとうとしていたのだが、夜中に友達から電話がかかってきたので少し長電話。先方の携帯のバッテリーが切れて、突然会話が打ち切られる。じつは前の日には、僕もPHSの電池切れというのを経験しているのだけれど、電池は突然切れてしまうもんなんですね。びっくり。
1月30日(火)
午前中に少し原稿を書いて、さらに図書館に資料を探しに行く。「必携スティーヴン・キング讀本/恐怖の旅路」「スティーヴン・キング/恐怖の愉しみ」の2冊を借りることにする。
午後は映画美学校で『ビジターQ』。強烈。2本目はメディアボックスで『テヘラン悪ガキ日記』。序盤で少しうとうとしてしまう。簡単に食事した後、東宝東和で『山の郵便配達』。これはわかりやすくていい映画。ある程度年輩の観客は、この映画を観て身につまされる思いがするだろう。いかにも岩波ホール向きの作品だと思う。
1月31日(水)
午前中に映画の感想全部書いてしまう。午後はFOXで『隣のヒットマン』。かなりヌルイ映画なのだが、このヌルさが気持ちいい映画でもある。最後にガーシュインの「ゼイ・オール・ラフ」が流れるだけでも、僕は全部許しちゃう。2本目はソニーで『スナッチ』。やってることは『ロック・ストック・アンド・トゥー・スモーキング・バレルズ』とあまり変わらないけれど、俳優が豪華になった分、ボリューム感のある映画になっている。ガイ・リッチーはタランティーノが登場してきたときにちょっと似ているかも。じつはこの映画を観ている最中から、腹が減って仕方がなかった。夕食簡単に食べて、3本目はTCCで『青空』というサトウトシキ監督の映画。『迷い猫』にちょっと似た雰囲気のある作品だけれど、『迷い猫』にあったカタルシスはこの映画にない。ただし主人公のモノローグはすごくよくできていると思う。