2001年7月の出来事

7月1日(日)
 朝から梅雨が明けたかのような上天気。日差しも強く、気温もぐんぐん上がる。午前中はいつもと同じくCS。すぐに仕事部屋に戻って、残っている映画の感想文を書き上げてしまう。食事の後、自転車で門前仲町まで出かけ、プランターに入れる土を買ってくる。帰宅してから早速、ベランダでシソとバジルの苗をプランターに植え替える。同時に買ってきた肥料を他のプランターにもまいて、じょうろでたっぷり水をやる。
 夕方からは仕事の原稿書きを始める。最近作業がすべて朝型になっているので、夕方や夜は仕事の能率がまったく上がらない。結局少し作業を残したまま、シャワーを浴びて寝てしまう。

7月2日(月)
 午前中は仕事の原稿を仕上げて入稿してしまう。その後、メルマガの編集作業。DDIポケット用の原稿を入稿。
 午後は試写を3本。最初は渋谷のシネカノンで『宇宙飛行』という1935年ソ連製作のサイレント映画。サイレント映画と言っても、サウンドトラックに音楽だけが入っている。これが一本調子で、思い切り眠気を誘う。特撮はなかなか見応えがあった。
 2本目は六本木のGAGAに移動して、コーエン兄弟の新作『オー・ブラザー』を観る。試写状の最終日になっていたので少し早めに行ったのだが、案の定試写室は超満員だった。満席で試写室に入れなかった人も大勢いたと思う。10月公開なのでまだ試写は何度も行われるだろうが、何でも7月にコーエン兄弟が来日するそうな……。 その前に映画を観ておきたいと思う人も多いのだろう。
 最後の1本は映画美学校の試写室で、北村龍平監督の新作『VERSUS』だ。監督本人から『絶対の自信作』というメールを貰っていたので、期待して観に行った作品。これは確かに力が入っている。監督の前作『ヒート・アフター・ダーク』も面白かったが、今回の映画に比べるとまだまだおとなしかった。観た後でひどく疲れる映画だが、この疲れ方は『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』を観た後の疲れに似ている。サービス満点。見せ場の連続。アクションに次ぐアクション。そんな展開も『ハムナプトラ2』と共通する。

7月3日(火)
 午前中に映画の感想を全部書く。午後は試写3本をすべて自転車移動。最初はメディアボックスで『とび★うぉーず』というデンマークのアニメ映画。まぁまぁかな……。2本目はTCCで『眺めのいい部屋』。3本目は映画美学校で『ボディ ドロップ アスファルト』。一番面白かったのは3本目だけれど、これが一番一般受けしないだろうなぁ……。
 帰宅してから仕事の原稿を書く。普段夜は仕事をしていないので、なんだか調子が出なくて……。でも全部書いてメールで入稿。
 今日も晴れて暑かったけれど、何日か続けて晴れた製か蒸し暑さはあまり感じなかった。
 ホームページの「現在公開中」のページは毎週更新が遅れてしまう。作業としては30分ぐらいで終わるんだけど、その30分の余裕がないんだよね。このページだけでも、誰か手伝ってくれないかなぁ……。

7月4日(水)
 今週は既にお疲れモードに入っていて、やることなすことをポカばかり。メルマガが配信された後になって、先週観た映画のタイトルが更新されていないことに気が付いたというのも、ポカのひとつ。観るはずだった試写を1本見逃してしまったというのもかなり重大なミスだ。明日にでも配給会社に電話して、追加の試写がないか確認するつもり。
 午前中は昨日入稿した原稿の修正作業などもあり、映画の感想文を書く作業はまったくはかどらなかった。2本分の感想を手つかずのまま残し、今日午後の試写で出かける。1本目は東宝東和の『セイブ・ザ・ラスト・ダンス』。この作品から東宝東和の試写室は一番町の川喜多メモリアルビルに移動。プレイガイドビルより試写室の環境はいいが、他の試写室がある銀座や六本木に移動するには少し交通の便が悪い。もっともこの一番町には以前から試写室があったわけで(他にひあの試写室もある)、交通の便云々という話は今に始まったことではない。
 2本目の試写は土橋のTCCでロシア映画『3人兄弟』。これはあまり面白くなかった。というより僕の趣味ではない。3本目は六本木のGAGAで『魚と寝る女』という韓国映画。痛そうな描写が何度も出てくるので、その手のものが苦手な人はダメだと思う。僕は結構面白く観た。エンディングの意味がよくわからないので、感想文をまとめながら考えようと思う。

7月5日(木)
 午前中に映画の感想の3本書く。でもこれだと、作業が滞っている分までは追いつかない。やっぱり週末に少しがんばらないと駄目かな。
 午後は自転車で移動。まずは松竹で『イースト/ウエスト 遙かなる祖国』を観る。第二次大戦の後亡命ロシヤ人の夫と共にソ連に渡ったフランス人女性が、収容所送りや処刑の恐怖と戦いながら苦心惨憺する話。これは荒唐無稽な作り話ではなく、実際に似たような目にあった人たちは大勢いたらしい。戦後の日本からは、多くの日本人が配偶者と共に北朝鮮に帰国していった。映画の最後は、ソ連の崩壊で終わる。 だが北朝鮮の体制は未だ崩壊の兆しすらない。
  映画美学校に移動して『ザ・トレンチ〈塹壕〉』を観る。第一次大戦のヨーロッパ戦線を舞台に、総攻撃を控えて緊張が高まる塹壕内の兵士たち描いた異色の戦争映画。地味なテーマを、地味な演出で描いた、地味な映画。監督は新人。キャストも無名。観客へのアピールは少ないだろう。
 今日最後の試写は同じ映画美学校の第2試写室で、佐藤真監督の新作『花子』を観る。知的障害を持った女性が、残飯などの食材でアート作品を作る様子を描いたドキュメンタリー映画なのかと思ったら、これは障害者と暮らすひとつの家族の物語になっていた。 いろいろと考えさせられることも多い映画。

7月6日(金)
 午前中必死になって映画の感想を書いたのだが、まだ丸1日分の感想文が手つかずのまま放置されている。週末は仕事もいろいろあるので、感想文を片づけるのが結構大変かもしれない。本当は午前中するがんばれば、感想文を5本ぐらい書いてしまうのは可能だと思う。しかしこの日は、午前中から《2001夏・東映アニメフェア》の試写があって出かける必要があった。今回のアニメフェアは「も〜っと!おじゃ魔女どれみ/かえる石のひみつ」「きん肉マンII世」「デジモンテイマーズ/冒険者たちの戦い」の3本立て。普通映画を3本も観ればそのうち1本ぐらいは面白いと思うのだが、この3本立てに関してはどれひとつとして楽しめなかった。もっとも期待はずれだったのは「デジモン」の最新作である「デジモンテイマーズ」だろう。今まで1作ごとにワクワクさせてくれた「デジモン」も、すっかり普通の子供向けアニメになってしまった。絵柄や色遣いなど、このシリーズがこもっていた独自性がすべて消えてしまったのは悲しい。
 午後は六本木のFOXで『ドクター・ドリトル2』の試写。FOXからはしばらく試写状がもらえなかったので今回は久々の試写室訪問。映画もじつに楽しくて大満足。これは1作目よりもずっと面白い映画になっていると思う。
 3本目はTCCで『アクスアット』というカザフスタン映画。同じ監督の『3人兄弟』はまったく面白いと思えなかったが、それに比べるとこの映画はよかった。地味だけどね。
 4本目はメディアボックスで『CLUBファンダンゴ』というドイツ映画。 映画のねらいはわかるのだが、ヒロインが男ふたりを惹き付けるほど魅力的な女に見えないと言うのがこの映画の最大の欠点。
 来週火曜日に吉本興業所属のネット芸人“陸ハッカー” のオンライン・トークショーに出演することが決まった。専用チャットルームを作って、そこで僕が陸ハッカーのメンバーからインタビューを受けるという形式になるそうだけれど、詳細等はまったく不明。以前から先方に企画を提案されていたのだが、ADSL導入など通信環境の変化があったのでしばらくペンディングになっていたもの。面白そうなことなら何でもやる主義なので、不安もあるけれど楽しみにもしている。7月10日(火)夜11時頃から1時間の予定。チャットルームには当日「映画瓦版」のトップページからリンクを張る予定。お楽しみに。

7月7日(土)
 朝から仕事。映画の感想文が溜まりに溜まっているので、それを片づけながらまずは仕事の原稿を1本入稿する。体調はあまりすぐれず、午後になって少し昼寝。起きあがって夜中まで仕事。あまりはかどらない。このままだと週末に仕事をすべて片づけるのは無理かな。月曜日に少なからず影響が出てきそう。

7月8日(日)
 朝のうちに少し仕事をしておこうと思ったのだが、まったく手が付けられない。午前中はCS。午後は部屋にこもって仕事をしようと思ったが、やはり手つかずのままずるずると夜になってしまう。なんか気分的に「仕事したくないなあ」という状態になっている。体調はともかくとして、気持ちの上で夏ばてなのだ。
 パソコンにインストールしていなかったPHS用のソフトを改めてダウンロードしてインストール。ドライバーソフトが見つからず右往左往してしまった。ついでにデジカメ用のドライバーとユーティリティーソフトをインストール。ベランダのプランターに咲いたオシロイバナを撮影してみる。下の写真がそれです。オシロイバナは英語で"a four-o'clock"と呼ぶらしい。夕方になって日が落ちてくると、黄色やピンクのかわいい花を咲かせる。"a four-o'clock"と呼ぶぐらいだから午後4時頃に花が咲くのかと思いきや、実際には5時過ぎからつぼみがほころび始めて花が咲くのは6時過ぎだと思う。花は翌朝にはしぼんでしまう。
  うちのベランダには朝顔も植えてあるので、朝に晩に違う花が楽しめるようになるはず。ただし朝顔はまだしばらく咲く気配がない。夜になっても部屋の明かりがベランダに漏れるので、なかなかつぼみを付けないのかもしれない。明かりが届きにくい場所には小さなつぼみが付き始めている。一週間もすれば少しずつ花が咲き始めるかもしれない。

7月9日(月)
 週末のうちに片づけるはずだった仕事をいくつか週明けまで持ち越してしまい、その始末に追われて午後に観るはずだった試写を1本別の日に回す。3時半からメディアボックスで『キス・オブ・ザ・ドラゴン』の試写。ジェット・リーとリュック・ベッソンが組んだアクション映画だが、そんなに悪くもない内容。インターネットで予告編を見ていたのだが、その印象と期待を裏切らない映画だった。2本目の試写はGAGAで『STACY』という和製ゾンビ映画。女子高生たちが次々ゾンビになってゆくというアイデアは面白い。でも、それだけのような気が……。
 夜はテレビで君塚匠監督が演出を担当したドキュメンタリー番組を見る。史上初の身障お笑い芸人・ホーキング青山を取材したもので、番組の導入部に君塚監督本人が少し姿を見せる。監督とはそのうち会いましょうという約束をしているのだが、いまだその機会がないままだ。

7月10日(火)
 午前中に映画の感想をすべてまとめる。しかしホームページの「現在公開中」は未だに手つかず。この目次ページは自分でも便利だろうと思って作ったのだが、こうたびたび更新が追いつかないようでは、ページそのものを削除してしまうことも考えた方がいいかもしれない。
 午後はTCC試写室で『ロシアン・ブラザー』を観る。『フリークスも人間も』のアレクセイ・バラバノフ監督が作ったギャング映画。面白いけどプリントの質が悪かった。それとももともとこういうプリントしかないのかな。2本目はヘラルドで『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』。30分前に試写室に着いたらもう長い行列が出来ていて、15分前には試写室が満員になる盛況ぶり。映画としての欠点はいろいろあるが、それをすべて埋め合わせているのがウィレム・デフォーの怪演ぶりだ。
 今日はこの2本で試写が終わって帰宅。とりあえず『ロシアン・ブラザー』だけは感想を書いてしまう。夜は陸ハッカーとのチャットがあるので、それに備えて質問への回答をメールで送ったりする。11時過ぎにチャット開始。普段ならもう寝るような時間なので、頭が少しぼんやりしている中でチャット。僕も以前はパソコン通信で盛んにチャットをしていたことがある。もう10年くらい前の話だ。でも最近はまったく駄目。自分のホームページのチャットすらほとんど利用したことはない。早寝早起き体質なので、チャットが行われる時間には眠くなってしまうというのも僕行われる時間には眠くなってしまうというのも僕がチャットから離れた原因のひとつ。
 この日のチャットは先方から名指しされたオンライントークショーという近くだったので多少は様子が違うかと思ったが、中身はただの雑談にになってしまい、僕が期待していたものとはかけ離れたものだった。チャットを使ったオンライントークショーというアイデア自体は面白いと思うが、実際の運用にはまだまだ工夫が必要かもしれない。少なくとも今回のチャットは成功にはほど遠いものだったと思う。

7月11日(水)
 朝のうちに残っていた映画の感想文をまとめてしまう。 メールをチェックすると、前夜の公開チャットの評判はやはりあまりよくない。やってる本人が失敗だったと思うんだから、そりゃ評判もよくないでしょうとも。
 午前中から東宝で『千と千尋の神隠し』のマスコミ試写。朝一番の試写なのに試写室は満員で、僕は補助椅子に座って観た。面白い。いろいろとエピソードの元ネタがばれてしまうという欠点もあるけれど、それでも面白い。僕としては大満足。
 この試写がお昼過ぎまで続いたので、昼食をコンビニのおにぎりで済ませて次の試写へ。2本目はノルウェー映画『はじまりはオペラ』。オペラ座のプロンプターを主人公にした恋愛ドラマで、主人公の夫にひたすらうんざりさせられる。しかしこのうんざりした気分は、たぶん自分の中にもこの人物と同じような面があることから来るものだと思う。あのデリカシーのなさは、まるで僕そっくりなところがある。あ〜、いやだいやだ。でも映画としては面白い。
 3本目は松竹で『ザ・ミッション/非情の掟』という香港映画。これはすごく面白かった。 今日はこの3本で切り上げて帰宅したのだが、その後『ザ・ミッション』の配給会社から電話があって、映画の面白さについて長々とおしゃべり。
 ホームページから「現在公開中」と「特集」の項目を削除。なかなか更新できないのでは、目次を作っておく意味がない。前夜のこともあってかひどく疲れているので、10時頃には寝てしまう。ただし目覚ましは翌朝4時にかけてあるんだけど……。

7月12日(木)
  午前中から試写を観る予定があるので、早起きして前日の映画の感想を書く。しかし全部書き終えることは出来なかった。
 今日の1本目はイマジカで夏休み映画『ジュラシック・パークIII』。プレスに上映時間が未記入だったのだが、結局尺は1時間33分。映画の開始早々登場人物達がサイトBのど真ん中に飛行機で不時着し、後はひたすら恐竜たちから逃げながら海外に向かうという展開。きわめてシンプルな筋立てで、まるでゲームのようなテンポとスピード感。ボリューム感は乏しいが、スリルとサスペンスは十分に味わえる娯楽編。試写の後は一緒に映画を観た編集者と食事。
 午後は東宝で『キプールの記憶』というイスラエル映画。第4次中東戦争を、イスラエル兵の視点から描いた作品だが、主人公が負傷兵を救出するヘリの乗務員という設定がユニーク。 カメラの長回しが、戦場風景をリアルに描きだしている。
 映画美学校に移動して『イルマーレ』を観ようと思ったが、試写室が満席で入れず、これは別の日に改めて観ることにする。コンビニや本屋で少し時間をつぶし、夕方から渋谷で韓国映画『反則王』のマスコミ最終試写。『JAS』で北朝鮮の軍人を演じたソン・ガンホが、覆面レスラーに変身するダメサラリーマン演じるコメディ映画。 これは面白かった。
 帰宅して郵便受けを見ると、FOXから『猿の惑星』の試写案内。今年は夏休み映画に各社の大作が出そろい、タイトルとしては豪華に見えるが、試写で見る限りどれも期待はずれだったり思いのほかあさりした仕上がりだったりで「これが絶対にお勧めだち!」という作品がない。最後の頼みの綱がこの『猿の惑星』なので、個人的な期待感は物凄く大きい。それに僕はティム・バートンに期待を裏切られたことかないしね。

7月13日(金)
  午前中に映画の感想を書こうと思ったのだがまったくはかどらない。まずい、気持ちが夏ばてしている。
 午後はヘラルドで『ペイネ/愛の世界旅行』を観る。かわいい映画。古くさいところはあるけれど、テーマそのものは普遍的かも。でもそれがあまりにもストレートすぎて気恥ずかしくなってしまう。こういうテーマをストレートに主張できたというのが、時代なのかもしれないけれど。
 2本目はジュード・ロウなどが出演した『ロンドン・ドッグス』というギャング映画。これは面白かった。夕方からは渋谷で『ビバ!ビバ!キューバ』。これは最近観た映画の中では一番面白かった。キューバに実在するナイトクラブ「トロピカーナ」を舞台に、歌あり踊りあり、涙あり笑いありの1時間半。ミュージカルであり、艶笑コメディ。出生の秘密まで絡んでくるあたりは、まるでインド映画のようなサービス精神ではないか! 上映時間はインド映画の半分だけど、たっぷり満足できる面白さ。

7月14日(土)
  朝から暑すぎ。午前中もほとんど仕事にならず、昼になったらもう暑くて死にそう。しょうがないので寝てしまう。夕方起きて仕事再開。少し涼しくなったのもつかの間、今度はひどく蒸してきて不快の極み。こんな天気がずっと続くのかなぁ。
 夜になって高校の後輩を名乗る女性と会って話。といっても色っぽい話ではなく、日蓮正宗系の顕正会という宗教勧誘なんですけどね。普通の人はこういうのってすごく迷惑に感じるんでしょうけど、僕は宗教の勧誘を受けるのが大好きなので、相手が顕正会と知りつつほいほい出ていった。最近うちにはものみの塔も来ないし、街でモルモンに声をかけられることもなくなって、ちょっと退屈していたのだ。相手が顕正会だと知ってるから、こちらはそれなりの準備をしてから会うわけで、相手はむしろ迷惑していたみたい。
 先方はふたり連れでやってきたんだけど、話を聞く限りこれは典型的なカルトです。日本にもうじき大地震や経済崩壊が起きるという「終末論」の強調に加え、他の宗教すべてを邪教として退けて、それらの情報に触れることすら禁じるという情報の遮断があるようです。知っていることは顕正会で教え込まれたことだけで、他の宗教(仏教の他宗派も含む)に対する知識はゼロ。もちろん本人たちは自分たちの信仰がカルトであるという自覚などないのだけれどね。
 ここ最近読んでいた「不屈のユダヤ魂/ヘブライ語の父 ベン・イェフダーの生涯」を読了。2000年以上前に滅んだヘブライ語をイスラエルの国語として蘇らせたベン・イェフダーの伝記。ユダヤ人のパレスチナ入植など、初期シオニズム運動の記録にもなっていて興味深い。

7月15日(日)
  暑くてひどく寝苦しかった。おかげで寝不足気味。朝起きたら頭が痛かった。大丈夫かなぁ。少し映画の感想を書いてから、午前中はCS。あまりに暑いので食事の後で少しウトウトと昼寝じみたことをして、4時頃から近所のプール。暑いからもっと混んでいるかと思ったら、予想に反してそれほどでもなかった。もちろん春先に比べれば断然混んでいるけれど、十分にゆったり泳げる。これは夏もそんなに混まないと見た。穴場かもしれない。もっと泳ぎに来よう。何しろ暑すぎる。暑すぎるんだよ〜。
 帰宅してから映画の感想の続きを書き始めたのだが、まぁまったくはかどりませんなぁ。しょうがないのでたまった洗濯を済ませたり、食事の支度をしたりして、あっという間に夜になる。ああ、またこうして無駄に1日が過ぎていく。でもこういう無駄がじつは好き。
 食事をしながら「北条時宗」を見ていたのだが、渡部篤郎はすごくいい役者になったなぁ。大河ドラマに出て、この人は二回りぐらい大きく成長したと思う。

7月16日(月)
  金欠病が悪化。手持ちの現金が100円と少ししかないので銀行に預金を下ろしに行ったら、 年金と共済の引き落としがあって預金が底をついていた。しょうがないからそのまま部屋に帰ろうと思ったら、自転車の後輪がパンク。よりによって間の悪いことだ。タイヤそのものがすり減ってのっぺらぼうになり穴があいているので、これは中のチューブの穴だけでなく、タイヤ自体も交換しなければならない。これはバカにならない出費なので、現金の持ち合わせがない現在はこのまま放置しておくしかない。しかしこのパンクも、運が悪いようでじつは運がいい。この自転車で銀座や新橋まで出かけているときにパンクしていたら、家まで引いて帰ってくるのはかなり大変だったはず。近所でパンクしてよかったよ。
 自転車がないので午後はすべて徒歩移動。まずはソニーで久石譲の初監督作『Quartet』を観る。音楽家が作った映画だけに、演奏シーンはなかなかのもの。話はオーソドックスだし、少し腑に落ちないところもあるけれど、まずは平均レベルはクリアしていると思う。そのまま銀座まで歩いて東映で斎藤耕一監督の新作『親分はイエス様』。 これは期待していたのだが、まったく期待はずれの映画だった。真面目に良心的に作っているけれど、でもまったくだめ。モデルに遠慮しちゃったのかなぁ。これが2時間8分もあるので、食事も取らずにそのままTCCへ移動し『ルムンバの叫び』を観る。実在の政治家の伝記映画だが、トピックを並べただけで「なぜ?」という疑問に答えてくれない歯がゆさもある。
 映画の後は当然歩いて帰宅。冷蔵庫の中も空っぽなので、明日からのおかずに切り干し大根を煮る。これをちびちび食べていれば週末までは何とかなるだろう。 お金がなくて「ぴあ」が買えなかったので、メルマガの編集が滞ってしまった。情けない理由だ。でも僕自身はこの一時的な「貧乏状態」を、結構楽しんでいたりする。お金がないといろいろ知恵が出るものです。今日も編集部に未払い原稿料の問い合わせをしたり、まぁこういう時でないと面倒くさくてやらないようなことを何件か。
 だいぶ前から考えている雑誌連載の企画があるのだけれど、どういう雑誌に連載すればいいのかよくわからない。20代後半から40代ぐらいまでの知的好奇心旺盛な男性で、IT関連の話題も盛り込んだ映画紹介の企画なんですけどね。問題は現在の30代の男性というのが、ほとんど雑誌を読まないことだろう。僕もコンビニで雑誌の棚を眺めていて、面白そうだと思うものがほとんどないもんね。

7月17日(火)
  午前中に映画の感想をすべて書き、午後は試写に出かけるつもりで部屋を出る。PHSを持ち合わすれているのに気づいて部屋に戻ると、パソコンの電源も入りっぱなしでメール受信のアラートも出ている。メールを受信したら、仕事の原稿の締切が明日だという内容。あわてて午後の試写をすべてキャンセルし、受け取っているサンプルビデオを見始める。これはしかし、画質がかなり悪くて参った。
 午後になってADSLの接続が不調になり、原因をいろいろ調べてみたが不明。モデムの過熱かもしれないので、パソコン本体と少し離してみる。

7月18日(水)
 午前中に仕事の続きをして入稿。その後ようやくメルマガの編集作業を始める。本来なら今朝早くに配信していなければならないんですがね……。今回は「ぴあ」を買わず、「@ぴあ」のホームページで情報を調べてみた。映画の尺が書いていないのが不便なので、今後は映画瓦版の方に尺を記入しておくことにしようと思う。こんな作業もあったので、午後は試写を1本別日に回してしまう。
 午後は3時半にソニーで『ロック・ユー!』から。中世騎士の馬上槍試合で平民の青年が勝ち上がっていくという話。2時間以上ある大作だが、話が面白いし、アクションシーン(槍試合の場面)は迫力満点で観ていてとても楽しかった。ただ音楽をロックにするというアイデアが中途半端だと思うけどなぁ。アイデアは悪くないけど、まだ少しびくびくしているような気がする。もっと大胆に、音楽をすべてロック調にするぐらいの勢いがあってもよかった。
 そのまま歩いて有楽町に向かい、よみうりホールで『スコア』の試写。これ1回しか試写をやらないと試写状に書いてあるから、ここで観るしかしょうがない。これも2時間以上ある映画だが、とても面白く観ることができた。でもこれ、デ・ニーロが出るような映画じゃないと思う。デ・ニーロが黒ずくめの泥棒を演じると、『未来世紀ブラジル』の配管工みたいに見えてしまう。
 数日前からベランダで朝顔が咲き始めた。先日のオシロイバナが好評だったので、朝顔の写真も載せてみる。でもどうも背景がよくないね。すぐ後ろが壁なので、花が引き立たないなぁ。

7月19日(木)
 朝から『ROCK YOU![ロック・ユー!]』の感想を書き、その後よみうりホールで『PLANET OF THE APES/猿の惑星』のマスコミ試写。公式なマスコミ試写というのはこの日の2回しかなく、夏休み映画最後の本命ということもあってホールは満席。一部立ち見も出ていた模様。内容はまぁ普通。あまりティム・バートンらしさは感じられなかった。最後のオチは古典的なSF短編などによくあるもので、あっと驚くものでもない。ホールでは驚きの声ではなく、むしろ笑い声が起きていた。あとこの主人公、ある決定的な勘違いをしていると思うんですけどね。その勘違いに気づけば、彼は最後にあのような行動を取らなかったと思う。
 映画が終わったのが丁度1時頃なので、この日は1時からの試写はなし。外を見たら雨が降った後があったけど、もうやんでいてそれ以上は降らなかった。国際フォーラムのベンチで家で作ってきたにぎりめしを食べ、本屋などで少し時間をつぶしてから東宝で『大河の一滴』の試写。別に悪い映画ではない、ちゃんとした日本映画です。でも主演が安田成美(昭和41年生まれ)と渡部篤郎(昭和43年生まれ)であるにもかかわらず、 同世代の僕(昭和41年生まれ)がまったく共感できない映画になっているのはなぜだろうか。僕はむしろ脇役で登場する南野陽子(昭和42年生まれ)に、共感とは言わないまでも「こういう人っているかもな」というリアリティを感じた。映画とはまったく関係のない話だが、前日は『ROCK YOU![ロック・ユー!]』の試写でSPEの試写室の映写が最終巻でピンボケだったのに続き、この日は『大河の一滴』でも後半かなり映写のピントが甘かった。すごく気になるなぁ……。
 歩いて松竹まで行き、今日3本目『夜になるまえに』の試写。『バスキア』のジュリアン・シュナーベル監督がキューバの亡命作家レイナルド・アレナスの生涯を映画化したもの。主演のハビエル・バルデムが素晴らしい。2時間13分があっという間だった。

7月20日(金・海の日)
 午前中からピアノの発表会のため竹橋の科学技術館サイエンスホールへ。サンヨーのバーゲンとぶつかって、竹橋の駅を下りたとたんに行列ができていた。発表会組はそれを追い抜く形で歩いていたのだが、警備員が行列をきちんとさばいてくれないので車道を歩く羽目になる。
 発表会の後はそのまま門仲へ買物に出かける。夜はカレーを作って食べる。

7月21日(土)
 午前中は近所の公園へ。午後は仕事の入稿と、書き残している映画の感想文。

7月22日(日)
 午前中はCS。その後近くの公園へ。午後は仕事。夜までずっと仕事。

7月23日(月)
 午前中に仕事の原稿を書いたり、DDIポケット用の原稿を入稿したり。午後はメディアボックスでジョニー・デップ主演の『ブロウ』を観る。15分ぐらい前に試写室に行ったのだが、もう補助椅子になっていた。デップは実在の麻薬王の半生を熱演。ハイティーンの若者から50歳までを演じるのだ。ペネロペ・クルスも悪女ぶりを発揮して一皮むけた感じ。
 2本目は映画美学校で『同級生』というイギリスのゲイ青春映画。隣の席に以前取材でお世話になった華道家のKSさんがたまたま座ったので挨拶。先方も薄々僕のことを覚えていてくれたんだか覚えていなかったんだか……。映画はちょっと軽いかな。映画の後で知り合いの編集者とちょっと立ち話。
 3本目は同じ映画美学校の地下にある試写室で『エスター・カーン めざめの時』という2時間半の文芸作。これはつまらなかった。

7月24日(火)
 午前中にメルマガの編集と配信手続き。昨日観た映画の感想をできるだけ書いてしまう。といっても、たかだか1本半分。
 午後は東映で『シェンムー・ザ・ムービー』の試写からスタート。人気ゲームの映画化らしいが、1時間半もかけてこの程度の内容とはお粗末過ぎる。画質は問題にならない。要するに脚本が駄目なのだ。映画の後少し時間があいたので、伊東屋で仕事に使う封筒を買い、その後区役所まで行って不在者投票を済ませてしまう。不在者投票というのは本来投票日に投票所にどうしても行けない人が使う制度なのだろうが、実質的には投票期間の前倒し延長と考えた方がいい。投票日にわざわざ投票所に行かなくても、自分の都合のいい時間に、自分の都合のいい場所で投票できる不在者投票は便利だ。
 2本目の試写はメディアボックスで『メメント』というミステリー。これは凄く面白かったが、面白さを説明するのにちょっと骨が折れる作品。3本目は引き続きメディアボックスで『がんばれ、リアム』というイギリス映画。1930年代のリバプールが舞台で、当時の流行歌としてガーシュインの「やさしき伴侶を」が使われている。
 帰宅途中にスーパーに寄り、野菜・たまご・麦茶などを買ってくる。東京は水道水がまずいので僕はいつも麦茶を作って飲んでいるのだが、こう暑いと麦茶の消費量も増えて、毎日のように麦茶を沸かして冷蔵庫で冷やすことの繰り返し。 ちなみに僕は水だし麦茶が好きになれず、古風にやかんで麦茶を沸かしている。水だしに比べると香りがまったく違う。市販の麦茶も時々買うけれど、自分で沸かした麦茶の方が美味しいと思う。

7月25日(水)
 午前中に映画の感想を少し書く。午後はシネカノンでジョビジョバ主演の『ショコキ!』を観たが、エレベーターものとしてはだいぶ食い足りない。今年の春には『ダブルス』という映画もあったしなぁ……。つい先日はその名も『エレベーター』というトルコ映画を観たばかりだし。
 『ショコキ!』はたかだか1時間半の映画で、次の映画もそのままシネカノンで観る予定だったので、1時間ほど渋谷で時間をつぶさなければならない。この間に銀行にでも行こうと思っていたのだが、試写室を出たら外は土砂降りの大雨。小さい傘を持ってはいたけれど、ずぶ濡れになることは目に見えているのでしばらく様子を見た後で試写室に戻り、そのまま次の試写を待ちかまえる。
 2本目はシュヴァンクマイエルの新作『オテサーネク』。これは面白かった。子供のいない夫婦が木の根っこを子供代わりにしているうちに、それがどんんどん大きくなって猛烈な食欲を発揮するというグロテスクなファンタジー。スピルバーグの『A.I.』 を生ぬるいと思った人は、この映画を観ればいい。
 本当ならこの後東映に回って『RED SHADOW 赤影』を観る予定だったのだが、雷雨の影響で地下鉄ダイアが乱れまくり、時間までに銀座に出ることができなかった。しょうがないからそのまま仕事部屋に戻ってしまう。

7月26日(木)
 午前中に映画の感想をほぼ書き上げて、午後は映画美学校でルコントの新作『フェリックスとローラ』からスタート。地味なラブストーリーを、語り口と構成上のアイデアでドラマチックに見せている。僕はわりと好き。シャルロット・ゲンスブールが幸薄そうなヒロインを好演しているが、それよりフェリックス役のフィリップ・トレトンの演技が素晴らしいと思う。
 映画の後銀行に立ち寄ったら、久しぶりに預金残高が6桁になっていた。まぁこんなもの、家賃を払ったら全部消えてしまうんだけどね。でもこれでようやく金欠状態も一息ついた。あとは未払いになっている原稿料の問題が解決してしまえば、あとは何とか暮らせそうだ。レギュラーの仕事がいくらあっても慢性的な金欠病なので、これを解決するため現在ある企画を某社に提出中。これが通れば経済的な問題はほぼ解決すると思うんだけど、どうなるかなぁ……。いい返事が来ることを期待しているけれど、返事が悪ければまったく同じ企画を別の会社に出そうかな。原稿執筆関係の企画も現在いくつか考えているものがあるのだが、これはまだ企画書として仕上げていない。時間があるときに書き上げてどこかに提出しようと思っているのだけれど、時間は無理にでも作るべきなんでしょうね。どのみち現在はどの雑誌もお盆進行で忙しいので、盆休み中に企画を仕上げて休み明けにでも提出しようかな。企画倒れになる可能性もあるけど、企画は提出しないと何も進まないしね。
 2本目は松竹で『Go!』という青春映画。主演は『9-NINE』『バックステージ』の高田宏太郎だけど、 この映画はなかなか面白かった。彼の主演映画の中では一番面白いんじゃないかな。多少のくさみはあるものの、周囲を個性的なキャスト(山崎努最高!)で囲んでそのくさみを消している。
 3本目は同じ松竹で『イルマーレ』。先日映画美学校の試写が満席だったので、この追加試写を観ることになった次第。追加試写はがらがらだった。映画はなかなか面白かった。脚本に辻褄の合わないところは特にないんだけど、わかりにくいところも多い。ラストシーンも「いいのかそれで?」というものだったし……。でもそうした弱さを雰囲気でカバーしている。この雰囲気については抜群のセンスです。
 久しぶりに現金を手に入れたので、帰りに近所のスーパーで食料品の買い出し。といっても、地味な買物で千数百円しか使わない。そのうち千円は酒の値段だし。貧乏すると買物の仕方がシビアになる。いいことだ。

7月27日(金)
 パソコン通信の方でつまらない議論に引っかかってしまい、それが枷になって映画感想文が進まない。まぁこういう議論のようなものも、気分転換になっていいんだけどね。ちなみに議論のテーマは日本語の口語文や現代仮名遣いの成り立ちについてのもので、映画とはまったく関係ないんだけど……。議論の相手がヘナチョコすぎて、議論していても糠に釘。まったく議論のしがいがないのが「つまらない議論」のつまらなくなる所以だったりする。僕自身は物書き稼業とういこともあり、言葉の成り立ちや歴史については普通の人より興味を持っているんだけれど、ごく普通の生活をしている人にとってはあまり興味のない話題だろうなぁ。でもこうやって議論が生じると、こちらも理論武装のために泥縄式に百科事典を調べたりするので、雑学的な知識はこういうときに吸収されるわけだ。あくまでも雑学知識に過ぎないんだけど、いずれこうした知識が仕事に生かされることもあるのかな。
 午後は映画美学校で2本立て。まずは『ノーラ・ジョイス/或る小説家の妻』を観たが、ユアン・マクレガーは神経質で嫉妬深い天才小説家に見えないよなぁ……。これがまずは決定的なミスキャストだと思う。2本目は下の試写室で『UFO少年アブドラジャン』というウズベスキタン映画。これは楽しかった。
 夕方からは渋谷に回って『PAIN』という日本映画を観た。これが本日のベスト1。池袋に出てきた若い男女のうち、男はAVや風俗のスカウトマンになり、女はパー券売りや援交を経て最後は風俗嬢になるという話。主人公たちが世間の基準からするとどんどん落ちていくわけだが、そこに暗さはまったくない。むしろ何者でもなかった少年少女が、自分の殻を破って何者かへと成長する、正攻法の青春映画になっている。最初は池袋版の『バウンスkoGALS』になるのかと思ったら、それとはまったくアプローチの方法が違った。『バウンスkoGALS』のような感動はない。しかしこの『PAIN』はひどくリアルな現代日本の若者像を描き出しているように思える。

7月28日(土)
 片づけなければならない映画の感想がずいぶんたまっているのだが、何となく手を付ける気になれないままずるずると……。先に仕事を済ませて、それからやろうと思ったらもう夜じゃないか。あ〜あ。
 ようやく散髪に行って、頭がすっきりした。もう今まで耳や首の回りがうっとうしくてしょうがなかった。最近は帽子をかぶる機会が多いので、今回はあまり短く切るのをやめて少し長めに残してみたけど、長くするにしてはまだちょっと短い。9月頃になると少し落ち着くかな。中途半端な長さの時は、髪があっちこっちにとっちらかってまったくまとまらないのが困る。帽子かぶってしまえばその時は隠れるけど、脱ぐとまるで出鱈目だからなぁ……。
 夜になってADSLの接続がまた不具合。常時接続のADSLも、まだ回線品質が不安定だなぁ。もっぱらプロバイダ(@nifty)の問題だと思うんだけど。先日も回線がつながってすぐ切断されるという異常が起きて、えらく難儀した。今回はそもそも回線がつながらないという状態。いったいいつになったら改善するのやら。

7月29日(日)
 午前中はCS。その後食事。さらに水泳教室。午後から築地の町会主催のサマーフェスティバル。これは道を1ブロック完全に封鎖して、そこに近所の商店や食べ物屋がテントの露天を出したり、ステージでバンドが演奏したり、子供用のプールを作ったりするもの。1枚30円の食券を買って、露天で食べ物屋飲み物を買う。ただしビールは別の食券が必要で、これは1枚250円。食べ物の値段は馬鹿みたいに安い。一番高くて人気があるのは「海鮮焼き」で、これが食券10枚(300円)。イカ、エビ、ホタテ、サザエ、タラバガニなどの魚介類を、 炭火でがんがん焼いて大皿に盛りつけてある。これは最初から最後まで行列が途切れることのない大人気ぶり。他には焼き鳥が食券5枚(150円)、煮込みや焼きそばが3枚、フルーツポンチやラムネが2枚、枝豆やフライドポテトやかき氷が1枚だったかな……。とにかく千円ぐらいあれば飲み食い自由自在。最後に抽選会があって、これも大いに盛り上がる。欠点は炎天下でやっているので暑いということぐらいかな。
 サマーフェスティバルの後は、帰宅して仕事もせずにばったりと寝込んでしまう。月曜日は試写の予定を全部別に移動して、たまった映画の感想を仕上げたり、見なければならないサンプルビデオを見たりするつもり。開き直ったら、あとは寝るだけ。

7月30日(月)
 週末に仕事をしなかったツケで、今日は試写日程をすべて取りやめて映画の感想を一気に片づける。1日で映画の感想5本は、最近さぼり癖の付いている僕にはちょっと辛い。でも片づけないと先に進めないしなぁ……。
 昨日は夕方から仮眠のつもりで寝たら、そのまま今朝まで眠り続けてしまった。朝は4時頃に目が覚めたのだが、さすがに10時間以上寝ると頭もスッキリする。 調子に乗って朝っぱらからひじきを煮たりしてました。朝ご飯も美味しいなぁ。
 昼はちょっと仮眠をとって、その後また感想文の続き。まだメルマガも編集しなければならないし、観なければならないサンプルビデオもあるので、今日はちょっと遅くなるかも。

7月31日(火)
 午前中にメルマガの編集と発行手続き。『NN-891102』の感想も書いてしまう。
 午後はヘラルドで『エド・ゲイン』を観る。まぁエド・ゲインを知らない人が観れば、そこそこ楽しめるかも。でも『サイコ』『悪魔のいけにえ』『羊たちの沈黙』など、実在のエド・ゲインをモデルにした映画が何十本も作られている今となっては、ゲインの犯罪を映画の中でリアルに再現されても新鮮味は薄いと思う。
 ところでこの映画に限ったことではないのだが、劇中に登場するキリスト教関係の祈祷文が、英語の台詞から直接訳されていると非常に違和感を持つことがある。具体的には「主の祈り」や「天使祝詞」などの訳文が、日本のクリスチャンが知っている訳文と大きく異なることがあるのだ。こうした訳文はカトリックとプロテスタントで使用している訳が違ったりするので細かく調べていくといろいろと厄介なのだが、それでもだいたい「カトリックならこれ」「プロテスタントならこれを使っておけば間違いがない」という訳が幾つか存在する。『エド・ゲイン』の中では「使徒信条」が朗読されるが、これも直接英語の台詞から訳してあるようで、最初に字幕を見たときは「使徒信条」だと気が付かなかったほどだ。字幕翻訳にいろいろと制限があることはわかるけれど、定訳はそれなりに尊重してもらいたい。
 2本目は映画美学校で古厩智之監督の新作『まぶだち』を観る。中学生たちを主人公にした青春ドラマで、先日観た岩井俊二監督の『リリィ・シュシュのすべて』より100倍は素晴らしい。なんか、こういう比較をすること自体が悪いことのように思えるほどだ。上映時間も1時間半ちょっと。これだけで『リリィ・シュシュ〜』より50倍は優れている。
 3本目は東宝でアンジェリーナ・ジョリー主演の『トゥームレイダー』。全然期待せずで観たのだが、これが実に面白かった。女版『ハムナプトラ』みたいなもの。アクション満載で、最初から最後まで観るものを飽きさせない。サービス過剰で少し疲れるほどだ。
 映画の後、たまたま試写室で会った友人のライターふたりと近所の居酒屋へ。最近観た映画の話などしながら、ビールを大ジョッキで2杯と中ジョッキ1杯。



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