2001年9月の出来事

9月1日(土)
 今年も残り3分の1になった。雰囲気はもうすっかり秋だ。午前中に映画の感想を2本。その後、仕事の原稿も1本書いて入稿してしまう。今週末はもう1本手つかずになったままの仕事があるのだが、それは明日回し。
 午後2時頃から大井町の「きゅりあん」で勉強会。仕事に区切りがつくかどうか微妙だったので今回も飛び入り参加したが、いつも以上に盛況で活発な意見交換が続く。2時間の予定が、会議室を借りている限度である5時まで活発に議論が続く。半分は雑談に近いが、それでもかなり刺激的な会だった。その後、駅ビルのレストラン街で2次会。ビールを飲み、他の参加者と「キリスト教の創造説と進化論の限界」について議論していた。何を話しているんだか……。次の用事があるので、これは1時間ほどで中座。
 午後7時から銀座で「映画瓦版」のオフ会。最初は参加者がまったくないのではと心配していたが、結局6名の参加者がいてこちらも盛況だった。男性2名、女性4名。今回は全員がオフ初参加、初対面の人たちばかりだったのだが、僕がオフを開くといつも女性参加者が半数以上になるなぁ……。今回は三原橋シネパトスのすぐそばにある「やき鳥居酒屋・八珍亭」で、午後11時過ぎまで歓談。話題は映画から仕事のこと、処女膜再生手術から夫婦別姓問題まで多岐に渡った。大好評なので、同じような催しは今後も月1度ぐらいのペースで続けていくつもり。ちなみにこの日の飲食代はひとり2千円ちょっとだった。さんざん飲んで食べて、店に4時間もいて、それでこの値段は安すぎ。
 僕は帰宅方向が同じ女性二人と連れだって歩いて帰宅。オフ参加者にメールを出して、二日酔い防止にたっぷりの水分とアスピリンを飲んで寝てしまう。

9月2日(日)
 午前中はCS。帰宅してから近所の公園へ。昨夜は遅くまで飲んでいたせいか、やけに眠くてしょうがない。昼過ぎに近所の町内会の納涼会に出かけ、焼きそばだの、ソーセージの焼いたのだの、 かき氷だの食べる。これらはすべて無料。その後、生協で買物してから帰宅。眠さに耐えきれずに少し寝る。
 夕方起きて一度風呂に入り、すっきり目が覚めたところで仕事に取りかかる。しかしやはり夜に仕事をするのは僕の生活サイクルにまったく合わないようで、原稿を書いていてもそれがいいんだか悪いんだか、自分でもさっぱりわからない。一応一通り目を通して完成させるが、メールで入稿するのは翌日にする。一晩寝かせてからチェックして、その上で入稿するつもり。

9月3日(月)
 午前中に原稿の入稿とメルマガの編集。先週中に仕上げようとした企画書は結局見出しを作っただけで、中身にまったく手を付けていない。これについては当初の企画から軌道修正して、内容を肉付けしていかなければならない。企画が通るかどうかはまた別問題だけど。
 午後は東宝で『アニバーサリーの夜に』の試写。試写室は東宝ですが、これはギャガ配給ですので念のため。ジェニファー・ジェイソン・リーとアラン・カミングの初監督作で、全編がビデオ撮り。監督しているふたりの他、ジェニファー・ビールス、フィービー・ケイツ、 ケヴィン・クライン、グウィネス・パルトロウ、ジョン・C・ライリー、パーカー・ポージーなど、出演者はかなり豪華。ハリウッドの映画人たちが友人夫婦の結婚記念日パーティに集まってくるという話で、ハリウッド人種の等身大の姿がリアルに描かれる。話そのものはすごく地味。
 六本木に移動してギャガで『シャンプー台のむこうに』を観る。田舎町の床屋が全英美容師コンテストに出場するという物語。ジョシュ・ハートネットの主演作というのが映画会社の売りだが、実際はアラン・リックマンとナターシャ・リチャードソン、レイチェル・グリフィスあたりが物語の芯。ハートネットはレイチェル・リー・クックとからんで、脇の方で花を添える役。一種の狂言回しです。クック嬢は『シーズ・オール・ザット』で僕をとりこにした若手女優ですが、やっぱりあの1本だけの人だなぁ……。この映画でもあまりパッとしない。完全な脇役です。たぶん今後も低迷しそう。背が低いのが問題だなぁ。
 本屋にちょっと寄ってから帰宅。ドネーション受付け用の銀行口座が、インターネットから操作できるようになっていることを確認。ちなみに口座は以下の通り。近々トップページにも情報を掲載しますが、とりあえず……。

三井住友銀行 月島支店 普通 6647443 服部弘一郎

9月4日(火)
 午前中にメルマガの送信手続きを済ませ、映画の感想を2本書いてホームページを更新。
 午後はヤクルトホールでマライア・キャリー主演映画『グリッター/きらめきの向こうに』の完成披露試写。'80年代のディスコ風俗が懐かしい。話の内容はまるっきり『スタア誕生』。古風ですなぁ……。
 2本目は東映で『Last Dance/離婚式』。試写の開始間際に、川崎麻世とカイヤ夫妻が子供を連れて試写室に入ってきて、僕がたまたま座った席のすぐ後ろに陣取った。出演者の気配を後ろに感じながら映画を観るというのは、ちょっと緊張するものです。この映画、監督が『GOING WEST 西へ…』『故郷』の向井寛と知った瞬間「こりゃだめだ」と思いましたが、映画を観たらやっぱり駄目だった。脚本がまったく駄目だし、芝居の付け方もまるで下手くそ。キャスティングもまったく統一性がなくばらばら。これじゃ出演した人たちが気の毒です。
 映画の後、新橋の上州屋で釣り竿と仕掛けを買って帰宅。週末にハゼ釣りに再チャレンジするつもりなんだけど、天気は大丈夫かな……。

9月5日(水)
 午前中に映画の感想を書き上げて、ホームページも更新。「映画瓦版」の運営方針のようなものを、簡単にまとめたページを追加した。ドネーションについてはその中に僕の考えを書いておいたけれど、これによって実際にドネーションが得られることはまったく期待していなかったりする。
 午後はシネカノンで『ヘヴィメタル FAKK2』の試写。まぁ普通のアニメ映画。日本のアニメ映画を観ている目からは、ちょっと物足りないかも。でもこうしたキャラクターの設定などは、日本人からは絶対に出てこないものだと思う。文化の違いです。
 2本目は映画美学校で『闇を掘る』という炭坑のドキュメンタリー映画。監督が7年間に渡って北海道の炭坑とそこで働く人々、かつて働いていた人々を取材した労作。社会派というより、人間ドキュメンタリー寄りの作りになっていると思う。
 3本目は徳間ホールで11月に創刊されるビデオ・マガジン「Grasshoppa!」の試写。短編作品の6本立てだが、どの作品もテイストが似ているような気が……。短編集というより、映像による同人誌みたいなものだと思う。
 帰り道に財布を落としていることに気づき、あわてて徳間ホールに電話。どういうわけか、徳間ホールの電話番号がPHSの電話帳に入っていたのだ。じつは以前にも一度、徳間ホールで同じ財布を落としているので、今回も絶対にホールで落としたという確信があった。電話したらやっぱり財布があったということなので、すぐにホールまで引き返した。それにしても、今回帰り道の途中でジュースを飲もうと小銭を探さなければ、そのまま気づかずに帰宅していたかもしれない。危ない危ない。

9月6日(木)
 今日は試写が1本しか予定されていなかったので余裕かなと思っていたら、時間に余裕があると気持ちにまで余裕ができてしまって、結局だめですね。映画の感想を2本書いておしまい。3時半から渋谷で試写を1本観るつもりが、地下鉄の駅と乗り換え駅で、次々目の前で列車が出ていってしまうという間の悪さ。どう考えても間に合いそうもないので、永田町の駅でUターンして戻ってきてしまった。こういう日は、もう釣りかなぁ……。
 とりあえず西仲の商店街に行ったら、長らく工事中だったセイフーが新装開店。なんと24時間営業のスーパーになったそうで、月島も暮らしやすくなりそうです。ただし売り場面積はあまり増えていない。商品の品揃えもまあまあ。同じ建物の1,2階に新しい飲食店が入っていて、それもちょっと気になる存在。でもひとりじゃ行かないだろうから、誰か友達が来た時にでも誘ってみようかな。
 月島の釣具店で餌を買って帰宅。そのまま釣り道具を持って川に出かけた。今回は先日買ったばかりの渓流竿を使ったのだけれど、仕掛けを投げ込むのはこっちの方がずいぶんと楽。僕は小学校・中学校と滋賀県の田舎暮らしだったので、よく近所の川やお堀のようなところにフナを釣りに行った。 その時使っていたのは当然振り出し式の渓流竿なので、この手の竿の方が慣れているのです。20年ぶりぐらいに竿を振り回していたけれど、しばらくすると身体が思い出してくる。仕掛けを投げ込み、手前に探って、また仕掛けを放り投げる。これが楽しい。楽しいけれど、魚はまったく釣れない。釣れるのはカニばかり。近所の子供が寄ってきて騒いでいたけど、結局お目当てのハゼは1匹も釣れないまま。暗くなってきてから 15センチぐらいのセイゴが1匹針に掛かったので、これは放流。いい加減真っ暗になってきたので6時半頃に帰宅。

9月7日(金)
 午前中は何をしていたんだっけ……。あ、一昨日観た映画で、まだ感想を書いていなかったものについてまとめ、ホームページを更新したんだった。
 午後はシネカノンで『血の記憶』というイタリア映画。前半はけっこうかったるいけど、後半は音楽がガンガン流れて結構血が騒ぐ。映画の雰囲気としては、スペイン映画の『ベンゴ』のイタリア版みたいな感じ。ギャングの抗争と、民族音楽をからめていく。『ベンゴ』はダンサーが主人公を演じていたけれど、『血の記憶』は音楽家が主人公を演じている。演奏シーンはすごい迫力だ。
 2本目は映画美学校で『ホーム・スイート・ホーボーケン』。日本人の監督がアメリカで撮ったインディーズのコメディ映画。これは面白かった。
 夕方からは以前住んでいた町内の盆踊り大会へ。同じ町内で弟が会社を経営しているから一応電話してみたのだが、別件で用事があるということで、会社の別の人と一緒に会場へ。準備が少し手間取っていたようだが、6時半頃にはいよいよ始まって、集まった人たちにお弁当やビールが配られる。僕は踊らずに、近くのイスに座って雑談しながらひたすらビールを飲んでいた。8時半頃会場から出て、近くの天ぷら屋で定食食べて帰宅。さすがにビールが効いていて、すぐに寝てしまう。

9月8日(土)
 酒を飲んで寝ると眠りが浅くなるせいか、それとも昨夜はそもそも寝たのが早かったせいか、目覚ましもかけずに6時頃目が覚める。酒を飲んだ翌日は二日酔いになるか猛烈に腹が減るかのどちらかで、今日は猛烈に腹が減るクチだった。残りご飯を使ってチャーハンをこしらえ、冷凍庫に眠る作り置きの餃子をやいて、朝っぱらからかなりボリュームのある朝食。
 最近痩せたような気がするので食事の後で体重計に乗ってみたら、なんと69.5キロを表示。一時期僕の体重は76キロぐらいあったから、いつの間にかすごく痩せた勘定だ。最近はズボンのウェストが緩くてしょうがないもんね。ベルトで締め上げると、ズボンのウェスト部分が余って波打ってる。特に何か運動をしたわけではなく、これはここ2,3ヶ月の食生活の影響だろう。お金がないから食費を削った結果、朝と昼は押し麦を1/3混ぜたご飯と味噌汁、それにおかずが1品つくという一汁一菜の食事を続けている。おかずだってたいした物じゃない。イワシの丸干し、納豆、野菜炒め、ひじきの煮付け、切り干し大根、生卵など。夜は外食が多いけど、自分の部屋で食べる時はスパゲティにしてしまうケースが多い。ベランダにバジルの葉が山のようにあるから、茹でたスパゲティをニンニクとバジルをからめながらオリーブオイルで炒めればスパゲティ・バジリコのできあがり。食費は削っているけど、栄養バランスは悪くないと思う。そんなこんなで5キロ以上の減量なのだ。体調は悪くないです。この調子で減量すれば、20代の頃の体重にまで戻るかな。ちなみに20代の頃は62〜64キロぐらいでした。一時期ダイエットして58キロぐらいまで落としたこともある。昔の写真を見ると、人相が違うんだよなぁ……。
 仕事場に戻るが眠くてしょうがないので昼頃に1時間ほど寝る。起きてから仕事の原稿を書いて入稿。ついでに普段は月曜日に入稿する原稿も入稿してしまう。その後、残っていた映画の感想文を書いて寝るしかないか。本当は今日中にやっておきたい他の仕事もあったんだけど、そこまではとても手が回りそうにない。
 ドネーションを入金したというメールが届いたのだが、月曜日まで確認のしようがないなぁ。確認次第、お礼のメールを出さなければ。それにしても銀行への振込みは手数料が馬鹿高い。他行からの振込だと、ATMを使っても手数料が420円だもんね。いろいろ調べたのだが、一番手数料が安いのは郵便振替。ただしこれは、送金する方もお金を受け取る方も、それぞれに口座を作らなければならないから面倒くさい。 しょうがないから郵便による送金も受付けることにした。普通郵便で定額小為替を送ってもらうのが、切手代を入れても一番安上がりだからだ。 ただしホームページにいきなり自分の住所を書いてしまうのも問題が大きいので、メールで問い合わせがあればその都度こちらの住所を教えるということで対応したい。

9月9日(日)
 朝のうちに少し仕事。午前中はCS。台風が来ているという話だが、雨は降ったりやんだり。時折晴れて強い日が差したかと思うと、ほんの数分後には土砂降りになるという変な天気。午後は風も強くなってきたが、隅田川で魚釣りにチャレンジ。今回は勝鬨橋のすぐ近くで竿を出してみたのだが、カニしか釣れない……。ただしアタリはある。今日は天気が悪かったのですぐ帰ってきてしまったが、天気さえよければ釣果が期待できそうな場所だ。でもうちの近くでハゼを釣るなら、やっぱり佃堀かなぁ……。今日も朝から何人か釣りをしている人がいたし。
 昼は焼肉。夜は天ぷら。こんなんじゃ、体重が減ったと昨日喜んでいたのもまるで帳消しになってしまいそう。夜に仕事場に戻る。ドネーション送付の件で送付先の問い合わせがあったのでメールを返信。 ホームページもちょっぴり手を入れた。

9月10日(月)
 先週から読者のドネーションを募っているのだが、今日になって銀行口座に2件のドネーション入金があったことを確認。件数や金額云々について僕が何を言うつもりもない。こういう形で映画瓦版への支持を明らかにしてくれる読者が、まずは確実にいたという事実が嬉しい。メールをくれる人がいて、掲示板やMLで積極的に書き込んでくれる人がいて、オフ会に参加してくれる人がいて、ドネーションを送ってくれる人がいる。映画瓦版はこういう大勢の読者の存在によって支えられている。有り難いことだなぁと思う。
 今日は台風が来ているというので本当は外出をしたくなかったのだが、試写のスケジュールを組み替えると何かと面倒くさいので、天気の様子を見ながらとりあえず外出することにした。1本目は東映で『GO』。在日韓国人の少年を主人公にした青春ドラマ。なかなか痛快だが、主演の窪塚洋介は演技がまだまだ硬い。そのせいでクライマックスが盛り上がらないのは残念。でも脇役陣がいいので、映画としてはとても面白いものに仕上がっている。山崎努、最高! このオヤジ、高田宏太郎主演の映画『Go!』でもいい味出してたっけ。すごい俳優だなぁと思う。
 2本目は月島に戻ってムービーテレビジョンの試写室で『薔薇の婚礼』という吸血鬼映画。主演はMALICE MIZERですが、この人たちが何者なのか僕はまったく知らない。ブラム・ストーカーの「ドラキュラ」をなぞりつつ、途中から緩やかに古典を逸脱していく物語。サイレント映画風の演出はユニークだし正解だと思うけれど、ちょっと長いなぁ。ファンの人たちにはこれでもいいのかもしれないけど。
 帰りにスーパーで買物してから帰宅。この雨の中で午前中に洗濯をしたので、 部屋の中が洗濯物だらけ。台風の風もあるので、窓を閉めきりにしてクーラーを入れている。夜は仕事の原稿を1本書き上げて入稿。メルマガ編集や映画の感想文は、明日の作業になりそうだ。

9月11日(火)
 今回の台風は前回のような肩すかしではなく、もろに関東地方を直撃した。雨がひどいし風もひどい。今日は午後に2本の試写に出かける予定だったが、こんな日にわざわざ外出するのは無謀というもの。とりあえず1本は別日に回し、もう1本は(これ1回しか試写がなかったのだが)諦めることにした。
 午前中からメルマガの編集と送信手続き。映画の感想を1本書いて(1本残っている)、午後は時代劇フォーラムのホームページをリニューアル。前のホームページがあまりにもひどかったので、今回はまったくゼロからページを作り直した。いろいろ苦労したけど、まぁ見られるものが出来たかな。疲れたけど。
 夜になって、世界貿易センターに飛行機が突っ込むというニュースが飛び込んできた。こんな映像、映画でも観られない。ツインタワーのそれぞれに一機ずつ飛行機が突っ込んだんだから、こんなことが事故であるはずがない。前代未聞のテロだ。

9月12日(水)
 昨夜起きたアメリカの連続テロのニュースが気になって、朝5時に目が覚めた直後からニュースを見ていた。昨夜も寝たのが12時過ぎだったから、ちょっと寝不足気味。体調はあまりよくない。
 午後は徳間ホールで伊藤英明と釈由美子主演のアクション映画『修羅雪姫』を観る。舞台挨拶付きだったので、カメラマンがすごい数。やがて舞台に現れた佐藤信介監督と釈由美子、それに樋口真嗣特技監督。佐藤監督は少し前に『LOVE SONG』のDVDがらみでインタビューをしていて、その時に「次回作はチャンバラです」と聞いていた。その映画がこの『修羅雪姫』だ。映画はまずまず面白いけど、長いシリーズのパイロット版みたいな終わり方だったなぁ。テレビシリーズを作れば面白いかも。
 この日の試写はこれでおしまい。夕方からは六本木のFOXビデオで『スター・ウォーズ/エピソードI ファントム・メナス』のDVD特典映像をチェック。雑誌の取材なので編集者と宣伝会社の担当者が一緒だったのだが、特典のボリューム感はかなりのもの。2時間かけても全部見きれない。これだけ特典が付いて、2枚組3,980円はかなりお買い得感のある値付け。たぶんすごく売れるんだろうなぁ。メイキングビデオは映画のスタート時点から仕上げまでを追いかけたドキュメンタリーだが、これがなかなかよくできていた。説明的なナレーションがまったくないのに、ちゃんと映画作りの細部までわかった気になれる。
 帰宅してからホームページを少しいじくり回す。

9月13日(木)
 午前中は寝不足気味で少しぼんやり。身体がだるいぞ。午後は松竹で今村昌平の『赤い橋の下のぬるい水』を観たが、これは面白かった。性と生をテーマにした今村ワールドだけれど、ナンセンスとさえ思える設定をほのぼのとした人情劇に仕上げている。これはコメディか、それともファンタジーか、あるいはポルノなのか……。一言で表現できない摩訶不思議な映画だが、僕は大好き。脂の抜けきった『うなぎ』や『カンゾー先生』より断然いいぞ。
 2本目(と3本目)は、東映で『百獣戦隊ガオレンジャー』『仮面ライダーアギト』の2本立て。『ガオレンジャー』はゲストが大沢樹生と佐藤康恵。『アギト』はゲストが唐渡亮と小沢真珠、それに藤岡弘も出ている。結構豪華な顔ぶれなのです。『ガオレンジャー』のナンセンスさに大笑いし、『アギト』のハードな世界にぞくぞくさせられた。僕は初代「仮面ライダー」をリアルタイムで見ていたけれど、「アマゾン」あたりで馬鹿馬鹿しく感じて見なくなってしまった。テレビ放送中の「アギト」は見ていないけれど、この映画はいい。子供の引率でこの映画を観せられ、そのまま日曜朝の放送にハマるお父さんたちも多そうだなぁ。
 天気が悪かったのでそのまま帰宅。ホームページをちょっといじって、 今日は早めに寝てしまう。昨日今日とホームページに手を入れているのだが、それがどんなページになるのかはまだ秘密。

9月14日(金)
 ホームページのアクセス数を最近は毎日計測しているのだが、9月12日のアクセス数がそれまでに比べて極端に落ち込んでいる。ランキングページを見ると、他のサイトも似たような傾向がある。最初はアクセス数を計測しているサーバーの不調かと思ったのだが、複数のデータを付き合わせても、やっぱり9月12日はアクセス数が少ない。この日は前の晩にアメリカの連続テロが起きた日なので、みんなインターネットどころではなかったんだろうなぁ。僕もずっとテレビにかじりついていたし……。でも最近はちょっと飽きてきた。新しいニュースがないから、いつも同じ映像の使い回し、同じニュースの繰り返しだもんね。各番組のプロデューサーは他の番組でどんなに同じニュースを取り上げていても、「自分の番組にはまた別の切り口がある」と考えるのかな。どれも同じだよなぁ……。1週間すると番組が一巡するので、少しずつ平静を取り戻していくと思う。
 それにしてもアメリカのたくましさ。テロに屈しないことを示す最大のアピールは、テロの後にできるだけ平常の生活に戻ることなのだ。うろたえたりパニックを起こしたりすることなく、平常の生活を取り戻そうとしているアメリカに対し、かえって日本の方が浮ついた反応をしているんじゃないかな。
 午後はワーナーで『キャッツ&ドッグス』。ひどくつまらないという評判だったのだが、それほどでもない。確かにこの設定で、もっとハードな世界を作った方が面白いとは思うけど、これはこれで楽しめます。登場する犬や猫は半分ぐらいがCGになっているようで、特にアクションシーンではそれが顕著。『スチュアート・リトル』はCGでもいいけど、この映画の場合は普通の犬や猫が主役なんだから、なるべく実写やせいぜいアニマトロニクスを使ってほしいなぁ。
 2本目は松竹でサリー・ポッターの新作『耳に残るは君の歌声』。これは泣けた。映画の冒頭にロシアで起きたユダヤ人虐殺(ポグロム)が出てくるのだが、ポグロムが映画の中に出てくるのは珍しい。珍しいと言えば、ナチスのジプシー迫害を描いているのも珍しい。ジョニー・デップとクリスティーナ・リッチという組み合わせは、『スリーピーホロウ』 と同じ。リッチ嬢はほっそりと痩せて、かなり異様な美人になった。
 帰りに近くのスーパーで魚の干物を大量購入。全部ジップロックに入れて冷凍庫で凍らせる。冷凍庫に魚があると、ちょっと安心する。魚と米と味噌さえあれば飢え死にはしないのだ。
 映画瓦版に新しいページを追加。MLの常連投稿者コゾノさんにお願いして、アメリカから最新の映画情報を届けてもらうことにした。ほとんどはMLからの流用だけれど、MLに加入していない読者も多いので、これは役に立つと思う。日本公開予定がまったく見えないBクラスやCクラスの作品もかなりフォローされている。映画瓦版は「日本一早い映画評ページ」を目指しているのだが、情報の早さという点では今までもずっとコゾノさんにかなわなかった。そんな情報を、MLだけで独占してしまうのはちょっともったいない。

9月15日(敬老の日・土)
 午前中に仕事の原稿を1本書き上げて入稿。映画の感想をためているので、それも片づけなければなぁ……と思いながらまったく手が着かない。土曜日はダメダメの日。
 先週から冷蔵庫に入れっぱなしの青イソメが死にかけていることもあり、せっかくだから釣りに行ってみようと思って通りの向こう側にある隅田川へ。途中のコンビニでパンを買って、それがお昼ご飯。今日は釣りも3回か4回目だからさすがに慣れてきていて、仕掛けを途中で取り替えながら何匹かハゼやセイゴを釣り上げる。セイゴは全部放流。ハゼ釣りのポイントを途中で切り替え、川の本流から入り込んだ小さなくぼみみたいなところにしたら、これが入れ食い状態。次々に釣れて釣れて止まらない。あっと言う間に手持ちの餌を使い果たして、これで今日の釣りはおしまい。結局昼前から4時頃まで釣っていた。おかげで日焼けしちゃいました。今日の釣果はハゼ15匹。帰宅してから唐揚げにして食べた。下ごしらえが面倒だったけど、味は悪くなかった。もっと泥臭いかと思ったら、結構あっさりしたいい味。でもこれは唐揚げより天ぷらの方が美味いだろうと思う。次はぜひ天ぷらにチャレンジしよう。
 夜は映画の感想を3本書く。あ〜、結局1本残してしまった。明日は結構ボリュームのある仕事の原稿も書かなければならない。釣りは楽しかったけど、そのツケが仕事に回ってくる。

9月16日(日)
 残暑なのか何なのか、蒸し暑くて寝苦しい夜が何日か続いている。昨夜もあまり眠れなかった。実質的に睡眠時間が4時間ぐらいかな。眠い。寝不足気味。
 午前中にCS。食事の後は仕事場の部屋にこもってせっせと仕事をするつもりが、やっぱり眠くてはかどらない。しかたないので仕事はあきらめて寝ることにする。生活リズムが狂いまくっているけど、これもアメリカの連続テロがきっかけかもしれない。俺もテロの被害者か……。たぶん世界中で僕と同じような理由から寝不足になっている人は多いと思う。それによって仕事の効率は上がらなくなり、経済的な損失も甚大だろう。すべてはテロが原因だ。イスラム原理主義許すべからず。でも戦争が始まったらまた睡眠時間が減る。いかん、思考が迷走し始めた。僕はもう寝るぞ。ちなみに時間は夜7時過ぎ。こんなに早く寝るのは本当に久しぶりだ。明日入稿の仕事がまだあるので、目覚ましを午前3時にセットしてベッドに入る。ぐ〜。

9月17日(月)
 午前3時に目覚ましが鳴って起床。当然外は真っ暗。でも仕事があるから起きる。パソコンの前に座ってしばらくぼんやり。でも少しずつ仕事を始めて、 午前中にはあらかた片づけてしまう。原稿のラフレイアウトを作ってFAX送信した頃には、さすがにくたびれて眠気が来た。メールの返事を何通か出して、2時過ぎから30分ほど仮眠。起きたのはまた3時。着替えてから午後の試写にお出かけ。
 最初はムービーテレビジョンの試写室で香港映画『特攻!BAD BOYS』を観る。話はでたらめだし、演出もぬるい。でも若手スター俳優が何人か出ていて、その勢いのよさと魅力だけで最後まで押し通してしまう。イーキン・チェンはちょっと太ったかな。少しシャープさに欠けるかも。今回はルイス・クーがなかなかよかた。クリスティ・ヤンも可愛い。スー・チーは最高。
 次の試写まで1時間以上時間が空いたので、東京駅あたりまで釣具店を探して自転車でぐるぐる。あらかじめタウンページであたりを付けていたのだが、これといった店はない。やっぱり近所の釣具店か、新橋の上州屋に行くのがいいのかな。夕食は久しぶりに牛丼を食べて、2本目の試写へ。映画美学校で『インフィニティ/波の上の甲虫』を観たが、これは2時間近くかけるような映画ではないかも。物語のアイデアはよくある「胡蝶の夢」なんだけど、それをオチにせず、そこからさらにドラマを引っ張っていくところがユニーク。最後の最後に入れ子細工の物語がさらに大きな物語に吸収され、それがさらに別の物語に回収されるという二段構え、三段構えの構成になっているのだ。なおプレス資料に主演の東儀秀樹が映画初出演とあるが、これは間違い。彼は3年前に『HeavenZ.』という映画にカリスマDJ役で出演しています。映画自体がひどくつまらなかったから、これは本人が封印しちゃったのかな。でも山下徹大はちゃんと自分のフィルモグラフィにこの映画を入れてたけどな。

9月18日(火)
 午前中に昨日一度入稿した原稿の一部修正と入稿。映画の感想文を2本。思いのほかこれらに時間がかかったため、午後は試写を1本別の日に移動する。
 午後は3時半からメディアボックスで『ビューティフル』。ミニー・ドライヴァーがミスコンの女王を目指すという、かなり無謀な設定の映画なのだが、この“無謀さ”そのものが映画のテーマになっているのはうまい。ミニー・ドライヴァーが人工的な「ミスコン・スマイル」と、心の底からわき上がってくる本当の笑顔を巧みに演じ分けてみせるあたりはさすが。 ミニー・ドライヴァーはブスだけど、ただのブスじゃないと唸らせられる作品に仕上がっている。
 2本目は徳間ホールで『あのころ僕らは』を観る。レオナルド・ディカプリオやトビー・マグワイアが出演したモノクロのインディーズ映画で、撮影されたのはもう6年も前。その後いろいろあって、映画の完成と公開が延び延びになってしまったらしい。このあたりは、ハリウッド・ゴシップに弱い僕にはよくわからないんだけど……。映画は面白いんだかつまらないんだか……。なんか、いかにも'90年代半ばという感じで、時の流れを感じる。

9月19日(水)
 午前中に映画の感想を2本書いてしまう。午後は徳間ホールでお楽しみの『殺し屋1』試写会。10分前に到着したのだがもう席は満杯で立ち見状態。2時間超の映画なので立ってみるのは辛い。よほど帰ってしまおうかと思ったのだが、明日は別件で三池監督の取材もあるため、何が何でもこれを今日観ておきたかった。上映直前に通路に座ろうとしたら、隣の席の人が「つれが来ないからどうぞ」と席をひとつ空けてくれた。ラッキー!
 映画はすごく面白かった。原作から数々の名場面を抜き出して、それをうまく映画的にアレンジし直している。何よりいいのは、原作の暗い雰囲気を払拭して、全体を明るく軽く仕上げていること。映画製作中にまだ原作が連載中だったこともあり、垣原とイチの戦いの決着に原作の凄味が反映されていなかったのは残念。
 映画の後に釣具店に寄って、水くみバケツや餌箱等を購入。こうして少しずつ道具類が増えていくなぁ……。帰宅してスパゲティ作って食べる。

9月20日(木)
 午前中はKSSで三池崇史監督のインタビュー。『天国から来た男たち』のDVD発売にまつわる取材だったのだが、話はもっぱら三池流の映画監督論になった。ひとつ質問をするとそこから5分か10分ぐらい一気に三池監督が話すという感じで、こちらは相づちを打っているだけで、刺激的な話がぽんぽん飛びだしてくる。以前から雑誌などで三池監督の発言には注目していたのだが、今回の取材ではそうした過去の発言には見られなかった監督としての新たな自信や意欲のようなものが感じられた。
 午後は1時から試写の予定を入れていたのだが、インタビューが少し押したのでこれはあきらめる。編集者と少しゆっくりランチをとって五反田に移動。ブックオフで100円の棚をあさる。まずは他の古書店なら1000円ぐらいが相場のベストセラー「聖書の暗号」。以前別の店で300円の札が付いているのを見かけたことがあるが、こんな本に300円出すのも惜しいのでブックオフの100円棚に出てくるのをずっと待っていた。中身はクズだけど、最近の聖書関係の書籍の中では群を抜くベストセラーなので一応目を通しておこうと思う。2冊目は阿刀田高の聖書エッセイ「旧約聖書を知っていますか」。文庫の棚も探したのだが、100円のものがなかったので今回はハードカバーを購入。3冊目はD・M・ロイドジョンズの「キリスト者の戦い/エペソ6:10〜13講解」。プロテスタントの牧師がキリスト教の異端について書いた本。背教者としてローマ・カトリックが入っているのが、熱心なプロテスタントらしいなぁと思う。原書が出版されたのは'60年代。エキュメニズム運動が広がりと深みを見せる以前の本なんだろうな。4冊目はガエタノ・コンプリというカトリックの神父が書いたキリスト教入門書「こころに光を/喜びの福音」。5冊目はやはりカトリックの神父パウロ・グリンが書いた“蟻の街のマリア”こと北原怜子の伝記「蟻の街の微笑」。
 4時から五反田のイマジカでとしおかたかお監督作品『-less』の試写。これ1回しかマスコミ試写がないようなのだが、ほとんど人がいなかったなぁ……。専門学校生の女の子が、中年男たちと数日間の交流を持つという不思議なファンタジー映画。
 映画の後、茗荷谷の会社で新しい仕事の打ち合わせ。これがうまくまとまると、定期収入が増えて生活はだいぶ楽になりそう。先方の話を聞いてこちらの意見を述べたり、こちらから新しいアイデアを提案したりして、話は8時半頃まで。
 今週末は3連休だが、原稿の締切が何本も重なっていて結構たいへん。できれば丸1日ぐらいは休みたいけど、残り2日は仕事で部屋に缶詰にならないと追いつきそうにない。まぁ平日は仕事らしい仕事をしていないから、これはこれで結構な話だな。

9月21日(金)
 午前中に原稿の修正作業を1本。午後は映画美学校でアンディ・ラウとサミー・チェン主演のラブコメディ『Needing You』からスタート。サミー・チェンは日本で主演映画が公開されるのが初めて。すごく強烈なキャラクターを持っている女優なので、今後は何本かの主演映画が日本にも入ってくると思う。アンディ・ラウの軽い芝居もよかった。
 2本目は同じ試写室でキム・ベイシンガー主演のオカルト映画『ブレス・ザ・チャイルド』。これはまったくの駄作。サスペンス映画としては荒唐無稽すぎるし、オカルト映画としては“オカルト”要素が弱い。出演者は豪華だけど、この豪華さにまったく意味がないのもなぁ……。イアン・ホルムなんて、なんでこんな映画にわざわざワンシーンだけ出演しているのか不明。 こんな映画を観るくらいなら、「X-ファイル」のオカルト系エピソードの方がよほど面白いよ。
 3本目は徳間ホールで『A2』の試写。オウム真理教の残留信者と地域住民の対立を描いたドキュメンタリーで、2時間11分の大作。これは観ていて、いろんなことを考えさせられた。オウムという鏡を通して、日本人の国民性や社会構造というものがクッキリと見えてくる。

9月22日(土)
 朝から晩までずっと仕事。映画の感想を3本。週間の映画コラムを1本。月2回入稿の映画評ダイジェスト版。PHS用の原稿。

9月23日(日・秋分の日)
 午前中はCS。午後はちょっと昼寝してから、また仕事。月刊誌の映画紹介記事。映画2本とDVDを1本分。夜中にやっていた仕事なので、一晩おいてから明朝入稿するつもり。ふ〜。

9月24日(月・振替休日)
 午前中にインタビューの原稿をまとめる。あらかた目鼻を付けて、あとは仕上げのみ。午後は隅田川で釣り。今日は小潮なので潮がほとんど動かず、魚の食いがまったくない。竿にあたりがまったくなく、おもりがゴロゴロ川底をこするばかり。ハリスを何度か底にひっかけてなくした程度で、お目当ての魚はさっぱりだった。日没頃までねばったが、釣果はセイゴが3尾に小型のハゼが2匹。これらは持ち帰って夜のおかず。今日はテンプラにして食べてみた。セイゴは思った以上にうまい。

9月25日(火)
 午前中にメルマガの編集。ぴあのWeb紹介ページに映画瓦版が載った。これでどの程度アクセスが増えるかな。たぶんほとんど集客効果はないと思うけど、多少の認知度アップにはつながるかも。
  午後はギャガで『バレット・オブ・ラブ』の試写。レオン・ライと瀬戸朝香主演のアクション・ラブストーリーだが、これはまあまあ面白かった。アクションシーンはものすごくよくできているので、問題は映画中盤にあるほのぼの系のエピソードが好きになれるか否かだろう。僕はこういうのもわりと好き。
 2本目はUIPで『ワイルド・スピード』。ひたすら車のスピード感だけを強調するカースタント映画だけれど、1にも2にもひたすら車だけをかっこよく見せるという割り切りが功を奏して、これがかなりかっちょいい映画になっているのだ。出演者はほとんど無名で、役者で客が呼べるだけの引きはない。でもこれは、観た後でスカッとできる映画です。ストレス解消にはいい。映画の半分以上は音響効果だということがよくわかる映画。これはビデオで見ても面白くも何ともないと思う。
 夜はメルマガの配信手続きを済ませてから、なんだかやけに眠いので、9時頃には寝てしまった。いいのかなぁ……。

9月26日(水)
 釣り餌がずいぶん残っていたので、朝っぱらから釣りにでかけてみる。でもやはりほとんど釣れない。目当てはハゼなんだけど、これは釣果ゼロ。セイゴが3尾釣れたので、これは持ち帰って朝ご飯のおかずにした。
 午後は試写を1本さぼって、3時半から『伊能忠敬−子午線の夢−』を観る。これはなかなか見応えがあった。加藤剛のキャラクターが、見事に伊能忠敬という人物と重なり合ったはまり役だと思う。2本目はメディアボックスで『ムッシュ・カステラの恋』。プレス資料の冒頭に、配給会社からのメッセージが載っているのだが、それを読んで「映画会社も大変だなぁ」と思ってしまった。プレス資料そのものも力の入ったボリュームのあるもので、この映画にかける配給会社の意気込みが伝わってくる。でもこの映画、ヒットするのは難しいと思うけどなぁ……。もちろん楽しい映画だし僕はこういうの大好きだけど、登場人物の曖昧さがハリウッド映画に慣れた観客に理解しにくいと思う。この曖昧さそのものが、この映画の描きたかったことなんだろうと思うけど。
 帰宅してシャワーを浴びて寝る。最近涼しくなってきているはずなのに、寝苦しい夜が続いて寝不足気味。早く寝ても、夜中に必ず目が覚めてしまう。 朝までぐっすりということがこの1週間ぐらいない。ちょっと辛いなぁ……。
 ところでアメリカは本当に戦争をする気があるのかな。テレビでは戦争だ戦争だと騒いでいるけれど、僕自身は戦争は起きないと思っている。まぁ確率としては7対3ぐらいで、戦争が起きない可能性の方が高いと思われる。今は戦争気運を煽るだけ煽って、タリバンに外交的な圧力をかけている段階だろう。 戦争になるまえにビンラディンが引き渡されれば、アメリカにとってこれほど美味しい話はない。戦わずして勝つのが、兵法としては特上の策なのです。アメリカはまずそれを狙っているはず。最近はブッシュ大統領も「敵はタリバンではなく、ビンラディンとテロ組織である」とことさら強調しているし、 パウエル国務長官も「ビンラディンさえ引き渡されれば、アフガニスタンの政権が何であろうと構わない」と言っている。一方でタリバンを「テロリストを匿うものも攻撃対象だ」と威嚇し、反タリバンの北部同盟を支援する姿勢を見せつつ、タリバンが無傷で存続できる逃げ道もちゃんと用意している。実際に戦争になればタリバンのシンパが多いパキスタンの情勢も不安定になるだろうし、 周辺アラブ国のイスラム原理グループも動きを活発にして、周辺国の足並みは乱れてくる。アメリカは戦争が始まって得になることはひとつもない。もちろん最終的に戦争という選択肢はあるだろうけれど、それ以前に外交面でありとあらゆる手段を使って、タリバンとビンラディンを離反させる努力がなされるはず。アメリカの動きを「戦争の準備」と解釈するのではなく、「戦争を回避する動き」と解釈すると、いろいろと別のものが見えてくると思うけどね。

9月27日(木)
 寝苦しくて夜はほとんど眠れない。なぜだろう。暑いのかな。朝起きたら寝不足で頭がぽーっとしている。頭痛もする。やばいなぁ。寝不足で早寝したのに、実際には寝ていないんだから睡眠時間をまるまる損しているようなものだ。
 午後はTCCで『ゲット・イット・オン』という映画を観たが、これが箸にも棒にも引っかからない駄作。周防玲子というアイドルが主演というのが売りなので、ファンの人は観るかもしれないけど……。ナンセンス・コメディ路線なんだろうけど、芝居のテンポがちぐはぐでまったくコメディになっていない。少しも笑えない。少しも面白くない。クスリともニヤリともできない。結局この映画の存在自体がナンセンスになってしまった。寝不足の身にこれはこたえる。途中で試写室から出ていってしまおうかと思ったほど。
 2本目はワーナーでマーク・ウォルバーグ主演の『ロック・スター』。10月6日公開予定の『コラテラル・ダメージ』がテロ事件の影響で公開延期となり、その穴埋めとして急遽公開されることが決まった作品。これは面白かった。まったく期待していなかっただけに、そこそこのできでも満足してしまったのかもしれないけど……。ジェニファー・アニストンが受けの芝居でこれほど存在感を発揮するとは意外。脇に回ったときに役者の実力がわかる。アニストンは息の長い女優になると思う。

9月28日(金)
 朝は少し早めに起きて映画の感想を書く。昨夜寝ているうちに、仕事の依頼の電話が1本。午前中から試写があったため、 映画の感想を全部かたづけることができない。
 10時45分から映画美学校で『人らしく生きよう/国労冬物語』というドキュメンタリー映画。国鉄がJRに変わる時、国労に所属している職員だけが狙い打ちされるように大量解雇された。国労つぶしを目的とした解雇であることは明白だったが、国労は運動方針を軌道修正しながら生き延びをはかる。馬鹿を見たのは、国労の運動方針を信じて解雇されてしまった現場の職員たちだ。まぁ気の毒だとは思う。しかしこの映画はあまりにもメッセージが一方的すぎて、僕のようにこの問題を「今さら」と考えている人とは接点が少なすぎる。もっと別の語り口が必要だと思うけどね。
 コンビニでパンを買ってとりあえず昼食。午後はワーナーで『スポット』を観たが、これは予告編より何倍も面白かった。役者もいいし、話もきちんと作ってある。芸をしない犬の話なので、動物トレーナーはわりと楽だったかも。ただしこれはワーナーマイカル系での公開。日本語吹き替え版はないが、字幕は低年齢の子供に配慮したものになるそうだ。映画の後、仕事の件で編集者に電話。またインタビューの仕事。来週の水曜日。試写のやりくりができそうなので、これはその場で引き受けることに決める。インタビューの相手は映画のプロデューサー。
 3本目の映画はシネカノンで『トルンピ/アントン・ブリューヒンの口琴新世界』というドキュメンタリー映画。試写の前に巻上公一氏による口琴の実演があって、これはちょっとすごい楽器だと思った。小さな金属片の振動を口の中で共鳴させて、変幻自在、じつにいろいろな音が生まれてくるのだ。生で音を聞くと、これは単純ながらなかなか奥の深い楽器だということがわかる。しかし残念ながら、映画のサウンドトラックからはその“すごさ”が伝わってこない。映画の録音状態の問題もあるだろうし、生の音と録音した音の断絶という問題もある。
 映画の後、東急ハンズに寄って細い革紐を購入。これで懐中時計をジーンズのベルト通しにぶら下げようという目論見。チェーンはちゃらちゃらしてうっとうしいからね。

9月29日(土)
 午前中早い時間に仕事の原稿を仕上げて入稿してしまう。昼前に映画の感想2本。昼頃は友人が訪ねてきたので、月島でもんじゃ焼き。僕は佃・月島にかれこれ10年以上前から住んでいるけれど(その後も近所を転々)、もんじゃ焼きはそんなにしょっちゅう食べるわけじゃない。やっぱり誰かが訪ねてきた時に、「せっかく月島まで来たんだから有名なもんじゃでも」ということになる。普段は近所で外食するとしても、そば屋とか居酒屋とか小料理屋とか、あえてもんじゃをはずすけどね。
 午後は夕方薄暗くなるまで釣りをしたんだけど、今回はまったく釣れず釣果ゼロ。こんなの初めて。カニも釣れないひどさ。翌日から天気が悪くなるという天気予報もあって、近くには他にも釣りをしている人たちがいたけれど、それを見てもまったく釣れていない様子。2,3時間粘って、アタリらしきものを感じたのが数回のみ。アタリはあっても針にはかからない。暗くなる前にあきらめて竿をたたむ。

9月30日(日)
 午前中はCS。昼前に帰宅して近所の小学校の運動会を見学に行く。一度食事のために帰宅して、その後また小学校へ。雨が降ってきたので夕方前に戻り、夕食を食べて仕事場戻り。



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