2001年12月の出来事

12月1日(土
 午前中からN誌の原稿を書いて入稿。N誌は今週から誌面レイアウトが変わり、文字数がだいぶ増えた。その分、原稿料も上がったのは嬉しいけれど、先週までは30分かそこらで書き上げていた原稿が、今回からその倍以上は時間がかかるようになった。
 夜は映画瓦版のオフ会。最初は銀座の「うおや一丁」に行こうと思ったのだが、あまりにも混んでいるので途中で路線変更。銀座2丁目の「八珍亭」に移動する。今回は土壇場でキャンセル続出。結局参加者は僕を含めて男ばかり5人。定例オフとしてはもっとも小所帯となったが、これはこれで話が全部通じて盛り上がる。ビールで乾杯した後、泡盛をぐいぐい飲む。調子に乗って飲み過ぎたかも。
 昼過ぎに皇太子殿下に女児誕生のニュース。一部では皇室典範を改定して女帝即位を待望する動きもあり、おそらく遠からずそうなると思われる。しかしこれは、ひじょうに失礼な話だと思う。皇室典範を改めるなら、今回のご誕生前に改めておくべきだったと思うのだ。女帝を認めても構わないのだが、それが「皇室に女子しか生まれなかったから」という消極的な理由なのは情けない。今回お生まれになった内親王殿下には、現時点で皇位継承権がない。生まれたときは持っていなかった皇位継承権を、法律の改正によって後から付与してしまうというのも気になる。

12月2日(日
 午前中はCS。前日の酒の影響か少し寝不足気味だったので、30分ほど仮眠。午後はW誌の記事に取りかかる。これに思いのほか時間がかかり、終わったのは11時頃。仕事は終わったけれど、映画の感想文はすべて手つかずのまま。まだ5本もあるのに……。でも遅い時間は作業にならないので、とりあえずこれは残したまま寝てしまう。大丈夫かなぁ。大丈夫じゃないだろうな、たぶん。

12月3日(月
 午前中に映画の感想を書いていたのだが、あまりはかどらない。2本ほど書いて時間切れ。最近、この程度の作業にやたら時間がかかってしまうのはなぜだろう。前は感想文なんて1本15分か30分ぐらいで一丁上がりだったのになぁ。最近は2時間ぐらいかけて、まだ終わらないなんてことがある。ダメだなぁ。
 午後は映画美学校で『フォルテ』を観ようとしたのだが、最終試写ということもあって早々と満席。そもそもここは試写室が小さいんだよなぁ。追加試写があることは前から知っていたので、スケジュール表をながめて今から向かえる別の試写を探す。結局ヘラルドで『キリング・ミー・ソフトリー』。チェン・カイコーのハリウッド第1作目だが、これはあまり面白くなかった。サスペンス映画にするのか、恋愛映画にするのか、その両方を狙うのか、はっきりしないままサスペンスにも恋愛映画にもなり損ねてしまっている印象。ヘザー・グラハムは一時期のはつらつとした魅力がなかった。これは役柄のせいもあるのかな。
 2本目はワーナーで『息子の部屋』。今年のカンヌ映画祭パルムドール作品だけに期待したのだが、期待ほどの作品ではなかった。もちろんいい映画だけれど、淡々としすぎていてパンチ不足。
 疲れ気味なので(月曜なのに)今日の試写はこの2本で切り上げる。帰り道に本屋に立ち寄り、文春新書の「ハリウッド・ビジネス」と講談社+α新書「サンタクロースの謎」を買った。でも今は他に読んでいる本があるので、これらは後回しになる。自宅に戻って「読まなければならない本の山」の中に直行。

12月4日(火
 今日は結構がんばった。午前中に映画の感想を4本書いてしまう。残りは1本。まぁ本当なら、前日に観た映画の感想を翌日全部書くというのがノルマなんだけどね。
 午後は1時からの試写に出かけたら満席。補助椅子で席を作ると言われたのだが、次の試写までの時間がタイトなのでこれは遠慮して別日に回すことにした。なんでこんなに混んでるのかなぁ。面白い映画だってことかな。
 渋谷に出て本屋で時間をつぶし、3時半からシネカノンで『ファイナル・ロマンス/天若有情III』。日本のスキー場で香港の若者が出会うというラブストーリー。脇役でサム・リーが登場し、やはり片言の日本語をしゃべっていた。どうやらこれが、この俳優の持ちネタらしい。それにしても、香港の人たちは日本が好きだなぁ。
 3本目はメディアボックスでコッポラ製作のホラー映画『ジーパーズ・クリーパーズ』。前半はものすごく面白いのだが、後半はちょっとなぁ……。あそこまで行っちゃうと、じたばたしても仕方ないって気がしてしまう。

12月5日(水
 午前中は朝のうちに映画の感想を 1本。その後所用があって茗荷谷へ。築地経由で帰宅し、昼を食べたらもう次の試写の時間。3時半から東宝で『Dr.Tと女たち』の最終試写。アルトマンらしいしゃれたコメディで、リチャード・ギアが女たちに囲まれて暮らす産婦人科医を好演。見どころはファラ・フォーセットとヘレン・ハントのフルヌード……かな? 看護婦役のシェリー・ロングがよかった。リヴ・タイラーはやっぱりかわいいなぁ。
 『Dr.T』は2時間以上ある映画なので、次の映画には間に合いそうもない。そのまま帰宅。天気予報では雨が降るような話だったので傘を持っていたのだが、なんだ、降らなかったじゃないか。ビッグカメラで電動アシスト自転車を物色。よみうりホールに続く長い行列があるので何事かと思ったら、『シュレック』の一般試写だった。なるほどね。部屋に戻ってから、鶏肉入りの肉じゃがのようなものを作る。「ハリウッド・ビジネス」を読み始めたが、これは面白い。映画の権利問題、裁判の内幕、お金にまつわる話など、ハリウッド発のゴシップとして日本の新聞やマスコミも賑わした実例が、それぞれ簡潔にまとめられている。どの話も断片的には知っているんですが、経過をまとめて読むと「なるほどなぁ」と思ってしまう。

12月6日(木
 午前中に映画の感想を1本。W誌の編集部に次号で取り上げられそうな作品のリストをメールで送付。今日の午前中はこれで終わり? 他に何かやっていたような気がするんだけどなぁ……。
 午後はTCCでイラン映画『私が女になった日』。キシュ島を舞台にした3話オムニバス作品だが、最後に3つの物語がつながるところは背筋がぞくりとした。面白い。本当は他の映画を観るつもりで出かけたのだが、スケジュールの転記ミスでこの映画を観ることになった。本来観たかった映画は、別日回し。
 2本目は映画美学校で《1st Cut 2001》のフィクション部門から、少し長めの作品2本。『ふくしゅう』はよくわかんない映画。コメディなのかと思ったくらいへんてこな脚本だったけど、終盤を観る限り、作っている側にはコメディという意識はないようだけど。『明るい部屋』は面白い映画だけれど、説明不足なところが多すぎたり、不必要にシーンやカットが長い部分があるなど、作り手の独りよがりに思える場面が多い。でもこの作品は、フィクション・ドキュメンタリー両部門を通して、今回の《1st Cut 2001》の中では一番面白かった。
 渋谷に移動して中国映画『しあわせの場所』。これは大傑作。笑わせてハラハラさせて、最後は泣かせる。ラストのクレーンショットなんて、ありがちなエンディングだけど上手いよなぁ。渋谷で本屋や新しくなったさくらやを覗いていたら、あっという間に9時半。帰宅したらもう10時だった。
 映画瓦版の読者がベスト10投票のページを作ってくれたのでリンクを張ったのだが、これが猛烈な荒らしにあっている。管理は僕がやっているわけではないので、僕にとっては痛くも痒くもないのだが、せっかく好意で作ってくれたページがこれではなんだかお気の毒。ページを作った本人は悲鳴を上げている。映画瓦版の掲示板もかつては不良ユーザーが跳梁跋扈していたが、掲示板のルールを定めて管理を厳しくして以来、あの手の不良投稿が見られなった。不良投稿はうっとうしいけど、まるでないのもちょっと寂しいもの。今回の騒ぎは「お懐かしや!」という感じ。僕自身はニヤニヤしながら楽しく読んでいた。ちなみにこうした荒らし行為は「インターネットは匿名である」という誤解から生じるらしい。管理者からは投稿者のIPアドレスもリモートホストも丸見えだから、個人を特定するのは簡単なんだけどなぁ……。まぁ今回は僕が管理しているわけではないので、管理者がそうした情報をどう扱うかは知りませんけどね。

12月7日(金
 午前中に映画の感想を何本か。午後はTCCで『ステイト・オブ・ドッグス』というベルギーとモンゴルの合作映画。これが強烈に眠気を誘う内容。男のぼそぼそ喋るナレーションと、劇的なシーンがひとつもない風景の連続が、優しく優しく観る人の脳髄をマッサージしていく。試写室の中は全員が集団催眠術にかかったように、うとうとと舟をこぎ始めるという案配。僕も何度か意識が遠のいたが、周囲を見渡すとその都度試写室内の6割は目を閉じて眠っている。もちろん全員が寝込んでしまうわけではないのだけれど、こちらが寝込めばあちらが目を覚まし、あっちが寝込めばこちらが目覚めるという具合に「睡眠率6割」が常にキープされている感じだった。
 試写室を出て、偶然同じ試写室にいたW氏と「参りましたね〜」と談笑。 「次はどこですか?」「渋谷です」「何観るんですか?」「バスを待ちながら」「それ、今日は京橋ですよ。僕もこれから行くところだからご一緒に」といったような会話があって、僕は自転車をころころ押しながらW氏と京橋の映画美学校へ。キューバ映画『バスを待ちながら』を観る。これはなかなか小気味いいコメディだった。
 この日はこの2本でおしまい。この日はやたらと寒かった。マフラーと手袋だけでは寒すぎる。そろそろセーターを出さなきゃ駄目かなぁ。

12月8日(土
 午前中は久しぶりに朝寝。昼は西仲まで昼飯を食べに出たのだが、お目当ての店は名物の土曜日ランチをやめてしまったようで、やむを得ず月島名物もんじゃ焼き。午後は西仲あたりをぐるりと一周したが、めぼしい買物はなし。近所の生協で油揚げとさつま揚げを買って帰り、気分転換に切干し大根を煮る。仕上げにゴマをどっさり入れてみた。
 料理の後はお仕事。依頼されている原稿用にテンプレートを作る。映画の感想も書かなければならないし、例によって今日明日でやっておかなければならない仕事は多い。

12月9日(日
 午前中はCS。お昼はコンビニでお弁当を買って食べ、午後は部屋に戻って仕事。これがまったくはかどらない。しかも月曜入稿の仕事がもう1本あることに途中で気づき、明日の試写は大半を諦めることにした。スケジュール表と試写状の束を見比べながら、新しいスケジュールを組む。

12月10日(月
 朝から仕事。昨日今日とひどく寒いので、いよいよカイロを買おうと決意。今は使い捨てカイロが全盛だが、ホームページで調べたところ、今でもベンジンを使う昔ながらのハクキンカイロを売っているらしい。とりあえず夕方まで仕事をして、区切りのいいところで買物に出る。月島に新しくできた大型薬局では、ハクキンカイロを扱っていなかった。「ハクキンカイロありますか?」と聞いたら「まだそんなもの使うんですか?」というような顔をされた。さすがに口に出しては言わなかったけど……。しょうがないので商店街の中にある昔ながらの薬局に行くと、さすがにちゃんとありました。燃料のベンジンも一緒に購入して帰宅。早速燃料を入れて火を付けると、これはなかなかいいものだと実感。使い捨てカイロと違って、ほとんどゴミが出ないのもいい。ベンジンは500cc入りが1本400円だったから、ランニングコストはハクキンカイロの方がずっと優れている。
 夜になって仕事が一段落したところで、百科事典でカイロについて調べる。ベンジンを使うカイロは大正時代に発明されたもので、それ以前は炭を使っていたのだとか。それなら炭を使うカイロもまだ売られていないかとホームページで探してみたら、ちゃんと売っているのがすごい。天体観測の望遠鏡や、寒冷地でカメラのレンズ結露を防ぐためには、今でも木炭のカイロが現役で使われているそうです。温度が低すぎると使い捨てカイロは化学反応が鈍くなって温度が上がらなくなり、ハクキンカイロはベンジンが気化しにくくなって消えてしまうらしい。(ハクキンカイロには寒冷地向けの商品もあるようだけれど。)そんなわけで昔ながらの木炭カイロも、いまだにちゃんと現役なのだ。これはマッチやライターで火を付ければ、そのままずっと8時間ぐらいは温度が維持される。そんなわけでキャンプ用品などとして売られているカイロは、たいていが木炭式。種類はどのホームページを見ても同じようだったから、たぶんメーカーは1社しか残っていないのだろう。でもこのメーカー、1社で全世界のシェアを独占しているってことか。
 災害などで避難したとき、体育館や公民館のような場所では寒くてなかなか寝付けないらしい。そういうときカイロがあると便利なので、防災用の避難袋の中にはカイロを入れておいた方がいいらしい。使い捨てカイロでもいいけど、木炭カイロもかさばらなくていいかもしれない。僕もそのうち話の種に買ってしまうかも。カイロ本体が900円、燃料の炭は1ダースで450円ぐらい。

12月11日(火
 午前中にメルマガの編集と発行予約手続き。映画の感想文はまったく進まない。ホントにやばい状態。
 12時に代官山で叔母と待ち合わせ。「ご馳走してあげる」という言葉に弱く、どこにでもほいほい出かけてしまうのだ。今日は中華レストランのランチコースだった。叔母はいまだに僕を育ち盛り食べ盛りの高校生あたりと勘違いしているらしく、「それっぽっちじゃ足りないでしょ。定食も頼もうか」などと言う。僕ももう35なんですから、そんなに食えませんってば。
 食事の後、渋谷に出たのが2時半頃。3時半の試写まで時間をつぶすため東急ハンズへ。昨日ネットで調べた木炭使用のカイロがあるかと思って探したら、アウトドア用品のところにちゃんと置いてあった。値段はカイロ本体が810円で、専用の炭が400円ぐらいだったかな。買おうかとも思ったが、すぐに手にはいるとわかってしまうと「今買わなければ」という情熱はしぼんでしまう。燃料1本で8時間燃焼するとして、ダース400円の燃料は1回分が34円ぐらい。これだと使い捨てカイロとランニングコストはあまり変わらない。むしろ安売りの使い捨てカイロの方が安いんじゃないだろうか……。
 3時半からシネカノンですずきじゅんいち監督の『ひとりね』試写。これはなかなか面白かった。食事もせずに移動して、6時から松竹で西周成監督の短編3本をまとめた『光にむかう3つの夢想曲』。映画の後、築地の吉野家で食事。その後、海鮮丼ももらってしまって、まぁどうしましょう。帰宅してから上の具とご飯を少しだけ食べる。

12月12日(水
 午前中に映画の感想を2本。最近この作業にやたらと時間がかかるようになっているのが、我ながら気になっている。生産性が落ちているのか、それとも書くことに慎重になっているのか、あるいは単に一時的なスランプなのか。1本あたり30分ぐらいで書き飛ばしていかないと、映画瓦版の更新にばかり時間がかかって他の仕事(現金収入になる本来の仕事)ができなくなってしまう。映画瓦版はしょせん個人的に趣味で作ってるページなんだけど。こんなものにたくさん時間を使ってもしょうがないんだけど……。
 午後は映画美学校で『アレクセイの泉』というチェルノブイリ関連のドキュメンタリー映画。これは面白かった。2本目も映画美学校で『Devotion小川紳介と生きた人々』というドキュメンタリー。今日はドキュメンタリーの2本立て。これもすごく面白かった。3本目はGAGAに移動して韓国映画『情事』を観たが、なんとこれも面白かった! 今日は「面白かった」一本槍で3本通してしまえる、とてもいい1日だった。
 近所の生協で菜の花を買って帰宅。おひたしを作って、それを肴に冷酒を少し。

12月13日(木
 いよいよ映画の感想文が追いつかなくなってきたので、今日は急遽試写予定をすべて取りやめて部屋にこもることにした。なぜそう決めたのかは、今日の天気によるところも大きいかもしれないし、髪の毛がやたらと伸びてきてしまっていい加減に切りたくてしょうがないという事情もあったかもしれないけど。土日は例によって忙しいので、まとめてこうした仕事をする時間が取れないし……。
 少しずつ記事を書いて映画瓦版を更新しようとするのだが、FTPがうまくいかない。ガイアックスの担当者に電話で問い合せてみるが、復旧の目処が立たない。ホームページそのものは正常に表示されているので、理由がいったい何なのかよくわからないのだけれど、昨日の夜あたりからおかしくなった。
 12月になって試写状が少し減ったかと思っていたら、昨日今日でまただいぶ郵送されてきた。最近本当に試写が多い。諸々の事情で試写を観ない(観られない)配給会社というのもあるのだが、僕の手元に到着するものだけでもかなりの量になっている。これを全部観きれる人っているのかなぁ……。試写状が届かない映画でも、公開規模の大きな作品は一応目を通しておかないと商売の方に差し支えるので、それらは個別に配給会社に電話しなければならないし。そんなこんなで、今日1日は過ぎていく。
 DDIポケット用に配信した原稿に、単純だが重大なミスが見つかる。読者からの指摘でミスに気が付いた。これは恥ずかしい。手元にあるファイルは直したのだが、前記したような事情でWEBサーバーにあるファイルが更新されないからなぁ……。

12月14日(金
 午前中に映画の感想文を2本書いて、何とか今までの遅れ分に帳尻を合わせた。だがFTPはいまだに不能。ガイアックスに電話で問い合せたところ、ガイアックスよりさらに上流でなにがしかのトラブルが起きているらしいとのこと。復旧まで1週間ぐらいかかるかもしれないと言われて困り果てた。まぁホームページの更新作業だけの問題で、仕事に直接は影響しないけれど。メールは使える。WEBを閲覧することもできる。もちろんメルマガの編集や発行には何の差し支えもないし、パソコンのハードディスクには最新の「映画瓦版」が次のアップデートの機会を待っている。
 午後はブエナビスタで『プリティ・プリンセス』の試写。そろそろ最終試写なのだろうか。混んでいた。監督はゲーリー・マーシャル。 主演のアン・ハサウェイはさしずめ第2のジュリア・ロバーツといったところか。ただ前半の期待感に比べて、映画の後半は伸びやかさに欠けるような気がする。小さなところで物語をまとめてしまったかもしれない。女王役のジュリー・アンドリュースは元気そうで嬉しい。マーシャル作品常連のヘクター・エリゾンドも相変わらずいい味。この人が出てくると、なんだかホッとするんだよなぁ。
 2本目は松竹で『マップ・オブ・ザ・ワールド』。シガニー・ウィーバーとジュリアン・ムーア主演のドラマ。親友の娘を事故死させ、児童虐待の容疑をかけられて刑務所に入った女性と、その家族の物語。観ていて痛ましすぎる部分がある。いい映画。女優ふたりの芝居もいいが、パット・メセニーの音楽が素晴らしい効果を上げている。

12月15日(土
 朝はいつもよりゆっくり寝ていた。たまにはこういう日があってもいいだろう。それでも8時には起きて「ほんまもん」を見てたんだけど……。朝食は適当に済ませて、11時頃にキャベツとトマトソースのスパゲティを作って食べる。これが朝昼兼用の食事。普段は1日3食きちんと食べるのだが、たまにはね……。今日は「たまには」が多い。たまにはついでに、夕食は月島であんこう鍋コース。知る人ぞ知る「ほていさん」だが、ここはボリュームがありすぎで、もう今年は(といってもあと半月だが)あんこうを見たくもないという気分にさせられた。4人前の鍋を、2人で食べるという感じかな……。あと1人いても十分にお腹一杯になれる量だと思う。この店は追加オーダーできる単品メニューというものが存在しないので、とにかくコースの範囲内で「量による満足」を提供しようということなのだろう。
 今日が締切の仕事の原稿を昼過ぎに入稿し、映画の感想もその後書いてしまう。今日はいいペースで作業が進む。夕方は門仲に買物に出る。で、夜が外食。友人がボーナスでご馳走してやるというので、のこのこ出ていっただけの話。高い店ではないけれど、自分ひとりじゃやっぱり食べにいけないよなぁ……。
 今週の半ばからサーバーのFTPが不調で映画瓦版のファイルがいつまでも更新できなかったのだが、夜中に再度試みてみたところスンナリ通ってしまった。なんだか拍子抜け。一時は「今年中に直らないかも」「いよいよサーバーごと引っ越すか」とまで思い詰めたのだが、なんとか復旧したのはありがたい。

12月16日(日
 日曜日恒例のCS通いを今日はお休みすることになったので、いつもなら6時半頃起きるところを朝寝坊。といっても習慣で7時前には目が覚めていた。いつもとの違いは、ベッドから起きあがらないというだけ。
 8時過ぎに起きあがってパソコンの電源を入れ、自分のホームページを見ようとしてビックリ仰天。きれいさっぱり消え去って、プラザガイアックスのホームページが表示されているではないか。昨日の深夜には正常に復帰したと思ったのに。FTPは正常に動いているようだけれど、その結果がどう反映したかがこれでは確認できない。FTPサーバーがダメになった次は、WEBサーバーか。DNSの調子が悪いのかもしれないけど。しかしいつになったら正常化するんだろうか。MLでは読者にサーバー不調を告知したけれど、それ以外の人には何の連絡もしていない。月曜日にもう一度ガイアックスに連絡してみて、その結果をメルマガにでも載せようかな。
 今日は「新佃島映画ジャーナル」の自己紹介ページに大幅に手を入れた。ここは前からずっと気になっていたページなので、こういう何もない日に作業時間が取れたのはむしろよかったのかもしれない。生まれてこの方の学歴や職歴を履歴書状にまとめてみたのだが、自分がいかに会社を転々としていたかが一目瞭然。結局一番長く続けている仕事というのが、フリーの「映画批評家」なんだよね。まぁ「デザイナー」として働いていたのはのべ7,8年ぐらいあるけど……。
 午後は渋谷に行って、東急ハンズで木炭カイロを買ってくる。帰り道、有楽町のビッグカメラで蛍光灯を6本購入。仕事部屋の切れたりチカチカ点滅したりしていた蛍光灯を一気に取り替える。

12月17日(月
 朝見たらWEBページが正常に表示されていた。やれやれ。いったい何だったんだろうか……。
 昼過ぎに茗荷谷の会社に出かけて、来年以降始まる新しい仕事についての打ち合わせ。これがまとまると、収入面でだいぶ楽になるかも。
 3時半から映画美学校で『ON AIR/オン エアー』の試写。テレビドラマ制作の裏側を描いたコメディだが、もうひとつ面白さに届いていないと思う。食事した後、6時からはメディアボックスで『快盗ブラック・タイガー』というタイ映画。これは面白かった。物語は無国籍アクションの王道を行くようなタイ版の西部劇だが、絵作りが独特で結構はまってしまう。
 帰宅してウォッカを少し飲んで寝る。

12月18日(火
 午前中はメルマガの編集が中心。配信手続き済ませた後は、映画の感想を1本のみ。午後はワーナーで『オーシャンズ11』の試写。これが滅茶苦茶に混んでいる。僕は20分前に到着したのだが、既に補助椅子。15分前には完全に満席でした。映画はとても面白いけれど、ベガスのホテルから大金を強奪するというスリルは薄い。犯罪ドラマというより、犯罪を中心にまとまっている人間たちの群衆劇なのだ。2本目はこれも人気の『とらばいゆ』を観るためメディアボックスへ。これも面白かったけれど、無駄なところがまったくなかった『avec mon mari アベックモンマリ』に比べると、幾分饒舌で冗長なところが見える。
 今日はこの2本で終わり。帰宅してみると、ファックスに大量の資料が送信されている。ファックスが紙切れになっていたので、メモリーで代行受信した分を一気に出力。新しいファックスの威力はここで発揮された。まぁ出てくる出てくる、最終的に資料の厚みは1.5センチくらい。ただしこれ、無駄も多い。まぁいいけど。原稿の文字数を勘定すると、前回のものよりだいぶ多くなっている。なぜだろう……。これは編集部に問い合せてみるけど、たぶんこの文字数から減らないんだろうなぁ。こりゃ大変な作業だぞ。ちょっとゾッとした。間に合うのかなぁ。締切は金曜日。

12月19日(水
 午前中に映画の感想を2本半。仕事があるけど、そちらは手をつけられず。試写をやりくりして、仕事のための時間を作るしかなさそうだ。
 午後はTCCで高橋玄監督の『銀の男/六本木伝説』『銀の男/青森純情篇』の2本立て。六本木のホストクラブを舞台にした青春映画で、第1話は人気ホストの行方不明事件を描くミステリー仕立ての作品。第2話は地方から出てきた青年の意外な純情ぶりを描くコメディ調の作品。 まるで作品のトーンが違うが、どちらも面白かった。原作は本宮ひろしの同名短編漫画なのだが、原作はホスト業界で語り伝えられている“伝説”として第1話にちらりと引用されている程度で、第2話ではまるっきり無視されている。この映画の中では「ホスト=銀の男」であって、本宮ひろしの原作はそれほど重要ではないのだ。まぁこの原作自体、僕はそれほど面白いと思わないけどね。でも大昔に読んだだけのこの漫画を僕が覚えているんだから、それなりに印象に残る漫画だったのかなぁ。
 本当は夕方からもう1本試写を観るつもりだったが、原稿執筆優先とういことでこれは別日回し。ただしそれも他の試写とかち合っているので、はたして観られるかどうかわからない。観られなかったら、これは劇場で観るしかないかな……。

12月20日(木
 原稿書きのために試写をすべて別日に回す。今日は1日中部屋に缶詰。といっても仕事ばかりしていては気がふさぐので、気分転換にヒジキを煮たり、洗濯をしたり。
 部屋に閉じこもって原稿を書いていると、日記に書くような事は何も起こらない。今日の出来事は……、お昼に調子に乗ってご飯を1合食べてしまったとか(別に多くはないけど、普段は1合を2回に分けて食べる)、さらに調子に乗ってビールまで飲んでしまったとか(しかも500ml)、その後も仕事が順調にはかどって、昼寝をする余裕まであったとか(昨夜はちょっと寝るのが遅かった)、そんなもんかなぁ。
 夕方ある配給会社から電話があって、映画瓦版の内容について申し出が……。また何か不都合があったのかとビクビクしていたら(文字の誤変換、公開時期や劇場、ホームページのURL記述ミスなどの指摘を受けることが時々ある)、今回はそうではなく、映画瓦版の映画評をそのまま映画の宣伝チラシに使いたいという申し出だった。映画の宣伝になるのなら僕としては異存もないので、この申し出はあっさりと受けることにした。丸ごとそっくり転載するわけではないけれど、あらすじも含めて、かなりの分量をチラシに引用するらしい。原稿料はどうなるんだろう……。ま、いいか。問われればこちらの希望額もあるけど、こういうのは先方の言い値だね。
 映画瓦版が原因で試写室の出入りを止められることもあれば、こうして映画瓦版の記事を宣伝に使いたいという話もあるから面白い。チラシへの記事転載(引用)は、『エデンへの道/ある解剖医の一日』以来かな……。「プリントアウトしてスタジオの掲示板に貼り出しました」とか、「劇場の壁に貼ってもいいですか」という報告や申し出は時々あるけどね……。

12月21日(金
 午前中に仕事の原稿を仕上げてメールで入稿。午後は東宝東和の試写室で『クールボーダー』。スノボをモチーフにした青春映画だが、物語の半分くらいは『カサブランカ』から丸ごと持ってくるお手軽さ。主人公の名はリック。昔の恋人が酒場に現れて思い出の曲をリクエストする場面あり、その後主人公が「アラスカにはバーがたくさんあるのに、なぜこの店なんだ」と嘆くシーンあり、最後は恋人が飛行機で立ち去るのを主人公が見送るシーンあり……。もちろんパロディ的な引用なんだけど、僕はこういうの嫌いじゃないです。スノボのシーンも楽しかった、最後のNG集も迫力満点。
 2本目はシネカノンでタイ映画『レイン』。聾唖の殺し屋を主人公にしたアクション映画で、非常に垢抜けた映像表現を見せる快作。香港映画の中の上レベルに匹敵する内容で、僕はこれでタイ映画についての印象をちょっと改めました。仮に日本映画でこれだけのものが作れたら、それはその年のベストテンに入っちゃうだろうなぁ。

12月22日(土
 週刊N誌のコラムを入稿。地方の情報誌なのだが、映画館の数自体はそこそこあっても、上映されている番組のバラエティーは少ない。そこで紹介できる映画の数は、必然的にものすごく限られてしまうのだ。編集部サイドでピックアップする作品もあるので、それとかち合わないように作品を選択するのが難しいことが多い。まぁ東宝とFOXの試写を観ていないというのも、作品選択の幅を狭めている要因。東宝はともかく、FOXは何かの機会に試写状をもらえるようにしておかないとまずいかも。まあこれは、来年の話だなぁ……。
 昼からCSのクリスマス会のため銀座へ。最近カメラをほとんど使っていないせいか、フラッシュの操作を間違えたり、途中でカメラの電池が切れたりと、トラブルが続出。パーティーの途中で叔母と合流し、銀座2丁目のライオンで軽く食事。その後ビックカメラで電動アシスト付き自転車と折りたたみ自転車を購入。電動自転車は在庫があったのですぐに乗って帰ったが、これは確かにすごい発明品だと思った。ペダルを踏み込むと同時に、後ろからグイッと押されるような勢いで自転車が進んでいく。発進時のダッシュ力は、普通の自転車の3倍ぐらいあると思う。数年前の発売当初より値段もこなれてきているので、今後は需要が増えていくと思う。もっともこの自転車、僕は週末にしか乗らないと思うけどね。僕が普段使うのは折りたたみの方。これは在庫がなかったので、とりあえずお金だけ払って(カードだけど)、火曜日に在庫確認してもらい、いつ頃入荷するかがわかるという段取りになる。

12月23日(日・天皇誕生日
 午前中はCS。その後再度ビックカメラに行って、自転車の部品を下見したり、バッグを見たりする。折りたたみ自転車になると前カゴの収容能力が小さくなるので(一応オプションで注文はしている)、今までの手提げバッグより、背中に背負ってしまう方がいいのかなと思って……。まぁこのあたりは、最終的に自転車が到着してからの決定事項になると思う。仕事柄B4サイズのプレス資料を折らずに収容できるサイズが必要なので、結構かさばってしまうんだよなぁ。
 昼は銀座のデニーズで食事。その後帰宅して夕方まで昼寝。起きてからテレビ見て、食事して(寝ているだけでも腹は減る)、 書き残している映画の感想を今日中に2本書いてしまうつもり。
 明日は仕事の原稿を3件分こなさなければならない。3連休といっても、まるまる休めるはずがないんだよなぁ……。まぁ自由業だから休もうと思えば休めるけど、休んだらお金にならないのがサラリーマンとの違いか。自由業に「有給休暇」はないのだ。

12月24日(月・振替休日
 午前中から仕事。午後にW誌の原稿を入稿。P誌の原稿は映画瓦版ダイジェストを作ったところで後半のネタに詰まり、そのまま頓挫。夜は簡単なクリスマス会。仕事に戻ってネタ探し。2002年の各社ラインナップというところで落ち着く。友人と少し長めの電話し、寝る。

12月25日(火
 午前中にメルマガの編集。自転車の入荷予定について店に問い合せたところ、今週末には入荷予定とのこと。数日ずれるともう来年。大丈夫かなぁ。オンラインバンキングで家賃等の入金。今月から来月にかけて、やはり経済的には綱渡り状態が続きそうだ。今年は本当に、経済的には苦しい年だった。来年はもう少し余裕がほしい。せめて親から生活費を借りずに済む程度には、収入が安定しないとなぁ……。まぁこの商売、サラリーマンと違ってある日突然収入がゼロになってしまうことはないだけ、いくぶんマシかもしれないけどね。今年は冬のボーナスが支給されなかった会社も多いようだし。サラリーマンは個々の努力とは別のところで給料が決まってしまうから、ある意味では自営業者より理不尽な目に遭っているとも言えるなぁ……。
 午後はソニーで『サンキュー、ボーイズ』の試写。ドリュー・バリモア主演だが、共演のスティーブ・ザーンの好演が印象に残った。この日はこれ1本。何しろこの映画、2時間11分もあるのだ。これ1本観ると、3時半の試写には移動する暇がない。
 夜になってメルマガの仕上げと配信手続き。天気予報では雪が降ると言っていたけれど、結局この日は雪が降らないまま、ホワイト・クリスマスは幻になった。

12月26日(水
 午前中に映画の感想を書く。今年の仕事をまとめたページを作るため、原稿の掲載誌を取り出して、表紙と掲載ページをスキャンし始める。作業は比較的簡単に終わったけれど、これをどんなページに仕上げるかはまだ何も考えていない。とりあえず材料作りのみ。
 作業していてわかったことだけれど、わずか1年の間に結構いろんな仕事をしているものだ。今ではまったく縁遠くなってしまった媒体もあるけどね。そうしたところに積極的にアプローチして、記事を書かせてもらおうと食い下がるバイタリティに欠けているところが僕の欠点かしらねぇ。 まぁ執筆媒体の新陳代謝というのもあるわけで、それはそれで一向に構わないんだけど。それにしても、僕の書いている媒体からまったく欠如しているのは「映画雑誌」かもしれないな。僕自身映画雑誌をまったく読まないから、そもそも縁遠いのは当然だけど。
  午後はメディアボックスで『コンセント』。前回は満席だったけれど、今回はそれほどでもなかった。映画は水準以上の面白さ。ただしこの面白さは「モダンホラー作品」としての面白さだから、映画の結末にはちょっとガッカリ。僕は『幻魔大戦』を連想してしまった。映画の途中で小用のため席を立ったのはお粗末。「冬はトイレが近くなって」というのは、まるでジジイの台詞だなぁ。気を付けなければ。ちなみに試写の途中でトイレに立つのは年に数回ある。最近は『サクラ大戦』のエンディングで席を立ち、『スレイヤーズ』で駆け戻ったことがあったなぁ……。ただこればっかりは、生理的な欲求なので我慢にも限度というものがあるわけでして……。午前中はなるべく水分を控えるしかないな。
 2本目はGAGAに移動して『フォルテ』。これも前回は満員で入れなかったのだが、追加試写最終回の今回は余裕だった。映画は良くも悪くも「ウディ・アレンみたいな映画」だと思う。舞台はニューヨーク(これはアレンの映画でお馴染み)。主人公はセントラルパークのそばにある高級マンション暮らし(これもアレン映画によくあるパタン)。妻はダイアン・キートン(アレン映画の常連)。幼馴染みの女友達はゴールディ・ホーン(『世界中がアイ・ラヴ・ユー』のヒロイン)。オープニングはジプシー・ジャズ(『ギター弾きの恋』)で、エンディングはサッチモ(古いジャズはアレンも大好き)。ただしこの映画、ウディ・アレンほど素材をひねくったり引っかき回したりしないわかりやすさがある。主演はウォーレン・ベイティだし。それにしても、ナスターシャ・キンスキーはいつまでも美しいなぁ。

12月27日(木
 午前中に『コンセント』の感想を書いたけれど、考えたことの半分も書けなかったなぁ……。まぁとっかかりさえ書いておけば、あとからそれを手がかりにいくらでも書けるんだけど。映画瓦版はメモだと考えているので、個人的にあとから「思い出せる手がかり」さえ残っていればいいと割り切ることにしている。でないと、こんな作業コンスタントに継続していけませんって……。
 午後は渋谷で映画を2本観ようと思ったのだが、1本目の映画が満席で入れず、本屋で時間つぶしをしてから塩田明彦監督の新作『害虫』を観る。これが1年の締めくくり。いいのか、本当にこの映画で。でもこの日のこの時間は他に試写がないから、これを観るしかない。この日の試写室は、おそらく同じ理由でこの映画を1年の締めくくりに選んだであろう人々でごった返していた。映画の内容も、やっぱりタイトルと同じぐらいドヨヨ〜ンとしたものだった。やっぱり、この映画でよかったのかなぁ……。明日は口直しに、お正月映画を何か観ようと思う。
 早めに帰宅して、夕食はお得意のホウレン草とベーコンのスパゲティ。その後、近くの銭湯にでかけたが、9時過ぎの銭湯はガラガラ。まぁいつも混んでいるわけではないけれど、6時頃に比べると客は半分以下だなぁ。風呂上がりは番台で牛乳を買って飲む。風呂上がりの牛乳は、なぜこんなに美味いんだろうか。

12月28日(金
 東宝系の金曜初回割引を使って、日比谷スカラ座1で『バニラ・スカイ』を鑑賞。主人公の一人称で語られる物語なので、映画の最初から最後までトム・クルーズが出ずっぱり。これに否定的な意見があるようだが、僕は悪くない映画だと思った。音楽の使い方にキャメロン・クロウらしさが感じられる。ただしクロウ監督のユーモアは、この映画には皆無だなぁ。これはクロウ監督云々というより、やはりトム・クルーズの映画と考えた方がいいようだ。
 昼食に吉野家で牛丼食べてから、ビックカメラでディバッグ購入。といってもたまっていたポイントを使ったので、実質的にタダみたいなものだけど……。背中にバッグを背負うのは、高校生の時以来かな。荷物を持ちながら、両手が使えるのは便利。ただし僕は汗かきなので、夏は背中が暑くならないだろうか。まぁ今からそんなことを心配しても仕方ないので、それはまたその時に考えようと思う。
 2時過ぎからニュー東宝シネマで『犬夜叉/時代〈とき〉を越える想い』を観る。これは原作もテレビ版も観ていない僕には、ちょっと辛い映画だった。番外編にしては、レギュラーのキャラクターに物語が寄りすぎだと思う。
 夜はキムタク主演の「忠臣蔵1/47」 をちらちら眺めていたのだが、う〜ん、これはテーマの設定そのものが現代にそぐわずに失敗しているんじゃないだろうか。忠臣蔵を堀部安兵衛の視点から描くという発想は面白かったと思うけど、それも必ずしも徹底しているわけではないんだよなぁ。中途半端すぎる。それに最後の「愛の賛歌」は何のつもりだろう。わからんなぁ〜。
 ほぼ切り口が出つくした感のある「忠臣蔵」だけれど、 全体を見通す視点がまったく欠如したまま、勢いと意地だけで何となく討ち入りにまで至ってしまった義士の視点から、忠臣蔵をドキュメンタリータッチに描くと面白いかもしれない。今回のドラマを見ていて、ふとそんなことを考えた。『忠臣蔵外伝・四谷怪談』は同じような狙いだったと思うけれど、あれは最後の討ち入りが傍観者の視点になってしまうしなぁ……。
 ところで僕は今年いったい何本の映画を観たのか? 映画瓦版に現時点で書いているのが515本。手を付けていないのが今日の分を含めて4本、借りたままのサンプルビデオがまだあるから、それを含めても520本ぐらいかな。これは去年や一昨年より、本数的としては少なくなっている。仕事優先で、試写を観ていない日も多いしなぁ。
 牛丼のカウントも、今年は100杯に届かなかった。懐具合が寂しいときは、牛丼より半額ハンバーガーを利用することが多かったためだろう。そもそも外食の機会が減ったなぁ。飲みに行った回数なんて、たぶん去年の半分以下だと思う。

12月29日(土
 映画の感想を4本書いてしまう。年末のこの時期に、部屋に閉じこもって原稿をしこしこ書いているだけなんだから、日記に記すような事件があるはずもない。
 感想を片づけた後は、落穂拾いのように今年やり残した仕事に手を付け始める。まずは借りたままになっているサンプルビデオの鑑賞。『メメント』のクリストファー・ノーラン監督のデビュー作『フォロウィング』を観る。これは面白かった。犯罪映画としてピカイチ。もの凄くよくできた短編小説を読んだ後のような気分が味わえる。上映時間は70分。

12月30日(日
 午前中はCS。その後近くの公園に出かけて、その後は銀座で『とっとこハム太郎/ハムハムランド大冒険』『ゴジラ・モスラ・キングギドラ/大怪獣総攻撃』の2本立てを観る。年の瀬もここまで押し詰まると、冬休みといえども映画館はそれほど混まなくなるのかな。席には多少余裕があった。『ハム太郎』は寝てしまったけれど、『ゴジラ』は面白かった。ただし新鮮味はまったくないし、「そんな馬鹿な」というシーンも多い。自動車で報道のヘリコプターを追いかけるとか、自転車で箱根から横浜までゴジラの移動をずっと追いかけていくとか、いくらなんでもそりゃ無理でしょう。でもそんな無理を、矢継ぎ早に繰り出される見せ場の数々で誤魔化してしまう金子修介の太々しさ。すごいなぁ。余裕だなぁ。『ガメラ』シリーズで鍛えられているなぁ。映画の中では火炎や爆発のシーンがじつに派手で美しい。
 映画の後、劇場内で出会った知り合い関係者たちと銀座の焼鳥屋で簡単な食事。その後ビックカメラに寄って、念願の折りたたみ自転車を受け取ってきた。タイヤの径が小さいので、ハンドルの安定がいまいちふらつくような気がしたが、少し運転していたらすぐに慣れてしまった。乗り心地はそれほど悪くない。自転車を部屋の中に入れられるのはやはり便利だなぁ。ただし前カゴを付けたせいで、本来収納場所に考えていた玄関下駄箱横の空間に自転車が収まりきらないことが判明。しょうがないから玄関にそのまま置いているけれど、それほど場所はとらない。

12月31日(月
 映画の感想を書き、ホームページの更新。なんだかんだでバタバタと時間は過ぎて行き、あっという間に真夜中に。年越しそばを食べて、初詣は築地場外の波除稲荷神社。去年よりは人が多かったように思う。



戻る 新佃島