2002年12月の出来事


12月1日(日)
 午前中はCS。天気が思わしくないので徒歩と地下鉄を利用。窓から外を見たら、有楽町の宝くじ売り場には長蛇の列。僕も今年は年末ジャンボを買ってみようかな。去年に比べると今年はすごくいいことがたくさんあったので(何よりも借金せずに食べられるようになった)、年末ジャンボの当たるような気が……。もっとも宝くじを買う人たちはみんな「当たるぞ!」と確信して買っているわけだから、こればっかりはねぇ。まぁでも、近々買おうかなと思う。
 午後は寝不足解消のため少し昼寝。その後、前日届いたDVDの特典をチェック。『偉大な生涯の物語〈特別編〉』の特典を見始めたのだが、長くなりそうなので途中で打ち切る。夜は単行本用の原稿を何本か試し書きして編集者にメール送信。これで反応がよければ、どんどん書いていくことにする。

12月2日(月)
 試写の予定があったのだが、すべてキャンセルして部屋で仕事。まずはインターネットを検索して、聖書関連の映画をピックアップしていく。キリスト教関連だと範囲が広すぎるので、聖書をモチーフにした映画を中心に探す。ただし外伝は含めた。ざっと100本ぐらいをピックアップして、エクセルで年代順にソートすると、その時代ごとの傾向が見えてきて面白い。
 午後は単行本の原稿に少し手を付けて、編集者にメール送信。夕方からはDVDで『エルマー・ガントリー』を鑑賞。これは面白かった。まぁアカデミー賞受賞作だもんね。ジーン・シモンズはバート・ランカスターに比べるとちょっと弱いし、カリスマ的な魅力を持つ説教師としては線が細すぎるように感じた。でも最後の「治れ!」はすごい迫力だったなぁ……。オープニングの但し書きが、1960年という時代なのかもしれない。あるいはラストシーン。これは原作もこうなっているのかなぁ。
 夜になってようやくメルマガの編集をする。先週はDVD情報の大特集だったので、今回はあまり取り上げない。たくさん紹介しても、あまり反応がないしね。

12月3日(火)
 自室にこもって先週みた映画の感想をようやく全部片づける。いったい何してるんだか……。
  DVDでジョージ・スティーブンスの『偉大な生涯の物語』を観る。豪華さにおいて、映画版キリスト教伝の決定版と言って構わない映画だと思うのだが、内容的にはちょっと退屈。もっともこれは小さなテレビ画面で見ているからだろう。70ミリの大作として、これは「聖書の世界」を映像で見せることが目的なのだろう。中東で徹底的にロケハンしたうえで、あえてアメリカ国内に巨大なオープンセットを作ったという話だが、グランドキャニオンやモニュメンタルバレーといった西部劇風の風景が、見事に新約聖書の世界に作り替えられていることに感心する。アメリカ人にとって「アメリカ合衆国=新たなる約束の地」「アメリカ人=真の聖書の民」だから、こうしてアメリカ国内で撮影した方が、アメリカ人の心情に訴えかけるものがあるのかもしれない。
 時代考証や風俗考証にはそれなりに手間をかけたと思うのだけれど、明らかに「そりゃ違うだろ!」と思うところも多いけどね。これは正確な時代考証より、聖書物語やキリスト教絵画で知られている「キリストの生涯」を優先した結果だ。だから主の祈りには後代に付加された台詞が平気で加えられたままだし、最後の晩餐では長いテーブルに横一列になってイエスを中心に弟子たちが腰掛けているし、磔になるイエスは手のひらに釘を打たれる。こうした時代考証については、『ベン・ハー』 の方がよほど誠実に作っていると思う。十字架はT字型だし、イエスは十字架の道行きで横木だけを運んでいるし、釘は手首に打っているしね。でも今のところ一番時代考証に正確なのは『最後の誘惑』とうことになるのかな。
  『偉大な生涯の物語』では山上の垂訓の台詞を他の場所に持ってきたり、パウロの有名な手紙の台詞をイエスに語らせたり、聖書をかなり自由にアレンジしている部分もある。だからこれは、聖書にまるで忠実な映画というわけでもないのだなぁ。『最後の誘惑』になるともっと自由奔放になってしまうわけで、これはこれで面白いけれど「映画で聖書を学ぼう」という人にはまったく不向きな映画だと思う。
 午後にC誌の編集部から電話があり、次号の特集をまたやることになった。今回は年末進行で締切が早まっている。レギュラーの原稿が来週の月曜日締切。特集の分がそれよりも少し後になるはず。

12月4日(水)
 午前中は単行本用の原稿をせっせと書いていたのだが、これが思いのほかはかどっている。この分だと、時間さえあれば12月中にあらかた終ってしまうのではないだろうか。
 午後は3時半からUIPで『ボーン・アイデンティティ』の試写。マット・デイモン主演のスパイアクション映画ということで、配役からして地味そうなのだが、これが思いがけず面白い。デイモンが凄腕のエージェントという意外性が、かえって彼の正体不明な感じを強調している。記憶を失った主人公の、不安そうな表情も本当にうまい。彼はもともと、演技で評価された俳優だということを改めて思い出した。アクションシーンもきびきびしていて見応えがある。
 夕方は簡単に食事した後、C誌編集部で特集の打ち合わせ。書く文量はそれほど多くないと思うのだけれど……。でもいろいろと大変かなぁ。何しろこれから2週間ぐらいの間に、今月の締切がすべて詰め込まれている感じ。少し楽になるのは連休あたりからだろう。う〜ん、踏ん張りどころ。今月は原稿優先になるので、試写はすべて後回し。場合によっては見落す作品も多くなると思う。
 PORTRA 400BWで撮影したフィルムの現像が仕上がってきたのだが、これもセピア調になっていてガッカリ。安いところに出したのが原因かなぁ……。インデックスプリントのようなものはほぼニュートラルなグレー階調になっているので、焼き増しを別の場所で頼めばニュートラルグレーになるかもしれない。次は別の現像に出してみようと思う。ネガをチェックしていたら、MINOX 35GTで撮影したコマの一部が黒くつぶれて何も写っていない。どうやら電池切れの様子。買い置きしてある電池に入替えたら、露出計の針がちゃんと振れるようになった。撮影前にちゃんと確認しておかなければ……。でももう10年ぐらい電池が入りっぱなしだったから、すっかり忘れちゃったよ。電池交換したのも今回が初めてだしね。今回のは水銀電池ではなく代用電池なので、どの程度電池が持つかは不明。でもMINOXはもともとそれほど電池を食う仕組みになっていないので、これはこれで数年持つかもしれない。このMINOXに買い置きのPORTRAを装填する。MINOXはレンズの写りがシャープなので、モノクロでもかなりきれいに撮れると思う。
 現在ペンEE3にもモノクロフィルムが入っている。ペンEES2にはカラーネガ。そしてMINOXにもフィルムが入っている状態。勢い込んで買ったIXI-D5や、demi EE17はほとんど出番なし。なんだかもったいないなぁ。特にdemiはもっと活躍させてあげたいんだけど。
 西村雄一郎の「巨匠たちの映画術」を読み終える。シナリオ作りの方法論や俳優の演技といった要素を抜きに、ひたすら撮影や編集技術を通して作家の個性を読み解いていく映画論。もともと「ビデオキャパ」という雑誌に「巨匠に学ぶビデオ術」というタイトルで連載されていた原稿がもとだから、どうしてもこうした内容になるのだろう。しかしシナリオや演技の世界に深く立ち入らないことで、作家の個性を分析する切り口がきれいに揃っているのはいい。撮影、美術、編集、音楽など、具体定期に誰もが同じように語れる内容に話を限定しているので、解説も非常に具体的でわかりやすいのだ。こうしたテクニカルな側面から作家性にアプローチしていく映画批評や映画評論は、誰にでも書けそうでじつは書ける人が少ないと思う。こうして具体例を出しながらひとつひとつ解説していくタイプの映画論は、僕とはまったく異なる映画へのアプローチ手法なので読んでいて面白い。

12月5日(木)
 午前中からずっと仕事。午後は試写を4本ばかりハシゴしようと思っていたのだが、とてもではないがそんな暇がないのですべて予定はすべてキャンセル。
 とりあえず映画の感想を1本書き、C誌の原稿を1本書き上げてしまい、その後は先日届いたDVDのサンプルビデオを見て夜まで過ごす。う〜む。映像特典よりオーディオ・コメンタリーが面白いぞ。映画自体はホラー・アクションなのに、コメンタリーを聞いているとついニヤニヤしてしまう。なんの映画を見ているかは内緒。

12月6日(金)
 今週は結局、試写を1本観たきりで終りそう。こんなの、この仕事を始めてから初めてかもしれない……。まぁ自分の部屋でDVDを観たりしてるんですけどね。この日は午前中にスコセッシの『最後の誘惑』を見終わった。この映画はロードショーでも観ているのだが、今観た方が面白いかもしれない。ある程度カトリック文化についての知識があると、「ああ、なるほど」と思えるのではなかろうか。キリスト教が持つグロテスクな側面や呪術性が、映画の中にたっぷり描かれている。聖心信仰とかワインの聖変化なんて、やっぱりそのまま映像として見せられるとグロテスクなんだよね。もっともグロテスクなのは、キリストの磔刑だろうし……。そのグロテスクさが聖なる価値観を与えられているところが、キリスト教の面白さなのかなぁ。
 C誌の原稿を書き終えて、とりあえず入稿してしまう。クイズ番組のテーマが送られてきたのでテンプレートを作る。P誌WEB版の原稿テーマを決めてしまう。
 外は寒そうだけれど、この日は一歩も外に出なかった。あ〜、この週末はずっとこんな感じかも。

12月7日(土)
 朝から晩まで仕事をしていたはず。クイズを作ったりしていたかなぁ……。とにかく、仕事しかしていない日は1日が単調に過ぎていってしまうなぁ……。

12月8日(日)
 午前中からCS。一度外出して食事し、もう一度戻ってこの日は2時半頃まで祝会の練習を見る。夕方帰宅してまた仕事。クイズをあらかた完成させてしまう。

12月9日(月)
 朝から外は雪。外出をやめて仕事をしようかとも思ったのだが、かえってこうした日の方が試写室も空いているだろうと考えて午後は松竹へ。この日は松竹だけで試写2本をハシゴ。しかも2本ともチャンバラ映画。1本は韓国映画『アウトライブ』。男女の三角関係、愛と友情と復讐、秘められた親子関係、そして壮絶な剣劇などが詰まった2時間。これは面白かった。原作は韓国の少女漫画。帰宅してからインターネットで原作の表紙を見たら、もろに少女漫画だった。映画は結構ハードです。香港映画の『スウォーズマン』などに通じる武侠もの。純度100%のメロドラマと、純度100%のアクションの結びつきが、結構新鮮だったりする。
 2本目は和製チャンバラ映画『壬生義士伝』。昨年のお正月番組で渡辺謙が10時間ドラマに主演していたのと同じ、浅田次郎原作の新選組もの。何度か泣けた。でも釈然としないところもある。ドラマ版も釈然としなかったけれど、映画版でもやはり釈然としない。薄ぼんやりとはわかるんだけど、薄ぼんやりのままだ。僕の頭が薄ぼんやりしているのかなぁ。
 松竹から歩いて帰宅。雪は降ったり止んだり。霙になったり雨になったり。食事してから試写状の整理。先週はまったく予定していた試写を観ていなかったので、見そびれる映画がものすごく多くなってしまった。あ〜あ。

12月10日(火)
 午前中は映画の感想を書く。午後は仕事中心。夕方からは東宝の試写室で磯村一路監督の『船を降りたら彼女の島』を観る。う〜む。期待していたのだけれど、それほどでもないなぁ。地味な観光映画みたいになってしまっているなぁ。木村佳乃があまり好きではないので、ヒロインにまったく肩入れできないし……。
 帰り道にウィスキー買って帰宅。民主党は菅直人が次の代表か。代わりばえしないなぁ。
 「聖書の奇跡―その謎をさぐる」を読了。次は何にしようかなと思いながら、部屋に積んである本の山を見る。

12月11日(水)
 午前中は映画の感想を書いたり、仕事の原稿を書いたりして過ごす。午後は試写を3本。まずはアミューズピクチャーズの試写室でイーサン・ホーク主演の『テープ』。もともと舞台劇だったそうで、物語は小さなモーテルの一室だけで進行し、登場人物も3人だけ。デジタルカメラを使ってカットを細かく割っているのだけれど、これはきちんとセットを組んで、35ミリのカメラでじっくりとお芝居を見せた方がよかったと思う。共演はホーク夫人のユマ・サーマンとロバート・ショーン・レナード。罪の告白や許しの問題をテーマにしていて、それなりに話は面白いんですけどね。
 2本目はTCCで香港映画『スパイチーム』。レオン・ライ、スー・チー、ジョーダン・チャン(陳小春)、サム・リーなど、結構豪華な顔ぶれのアクション映画なのだが、話の筋がさっぱりわからない。これは監督がひどく下手くそだからとしか思えない。プレス資料の粗筋を読んでも、まったく話が理解できないのだから困る。話がわからなくてもアクションに見せ場があればそれでいいのだけれど、この映画はアクションもぬるい。ぬるすぎる。
 食事してからギャガで『カンパニー・マン』。『CUBE』のヴィンチェンゾ・ナタリ監督の新作だが、これはハイテク版『北北西に進路を取れ』だなあ。これも話自体はそれなりに面白いのに、映像に凝りすぎて話の方がお留守になってしまっている気がする。それに、これをわざわざSF仕立てにする必要あるのかなぁ。普通に現代劇で作れない話じゃないと思う。もちろん産業スパイ派遣会社なんてものは実在しないわけだけれど、実在しないものだって映画の中ではそれなりに実感を持って存在してしまうものです。ヒッチコックの映画なんて、全部そうだもんね。
 移動中の読書用に「ヨーロッパ異端の源流―カタリ派とボゴミール派」を読み始める。これはずっと以前に買ったままだった本だが、やはり読み始めると面白くてしょうがない。カタリ派やボゴミル派につながる二元論宗教を、ペルシャのゾロアスター教やギリシャのオルフェウス教から時系列に追いかけていく本。ボゴミル派やカタリ派という中世の大異端については、1世紀頃のグノーシス主義から解説する本は多いのだけれど、それよりさらにさかのぼっているところが興味深い。ただしこうした古代の宗教については資料が少ないので、二元論思想の変遷については推理や推測になるのでしょうが。
 面白い本だけれど、移動の途中にちょっとずつしか読めないので、はたして読み切るのはいつのことやら。

12月12日(木)
 午前中に映画の感想を3本書いてしまう。午後は試写のハシゴ。1本目は東映で西原理恵子原作の『ぼくんち』。この話をリアリズムでやられると、観ていて辛くなるなぁ。リアリズムを突き抜けた何かが求められる映画だと思うけれど、阪本順治監督にそれを期待しても難しいかも。
 2本目からはGAGAで3本連続の試写。まずはジャンヌ・モローとブノワ・マジメル主演の『銀幕のメモワール』。昨年のフランス映画祭横浜に『リザ』というタイトルで出品された作品で、僕は映画祭の時も観ているからこれが2回目。戦前の映画秘話とか戦中の悲恋物語という以前に、この映画はひとりのユダヤ人青年が自らの民族的アイデンティティを問い直すということがテーマになっている。ピエール・グランブラ監督自身が、クリスチャンとして育てられたユダヤ人なのかな。ユダヤ人の悲劇というのは、自らの民族的なアイデンティティを、過去の迫害の歴史の中にしか求められないことかもしれない。それは旧約聖書の時代から既にそうだった。バビロン補囚がなければ、ユダヤ人の民族的な団結はあり得なかった。ユダヤ戦争で国が失われたことで、かえってユダヤ人の民族意識は純化されていった。極めつけはホロコーストなのだろう。
 一度食事に外出してから試写室に戻り、3本目はサミュエル・L・ジャクソンとロバート・カーライル主演の『ケミカル51』。これはまぁ、普通に面白いかなぁというレベルの作品。アクション描写がシャープだし、へんなユーモアセンスもある。
 そしてこの日最後の映画は、マイケル・ウィンターボトム監督の『24アワー・パーティ・ピープル』。ウィンターボトム監督は新作『めぐり逢う大地』をまだ観ていないんだけど、本当に1作ごとにスタイルを変えていく人だなぁと思う。表現の引き出しが無限にあるんじゃないだろうか。今回は70年代後半から90年代初頭にかけてマンチェスターの音楽シーンをリードしたトニー・ウィルソンという実在の人物を主人公にした映画で、全編デジカム撮影にチャレンジしている。セックスピストルズから始まり、最初から最後までずっと音楽が詰まった作品。途中でちょと目がチカチカするようなシーンもあったけれど、波瀾万丈の人物伝は非常に面白かった。
 試写が全部終った時点で10時。帰宅途中にコンビニに立ち寄ったりしていたら、部屋に帰還したのが11時過ぎ。う〜む、さすがに疲れた。
 新しい仕事につながるかもしれない連絡がひとつあったのだが、今はとても打ち合わせをする時間がないので、これは再来週に打ち合わせの時間を作ってもらうことにした。

12月13日(金)
 前日観た映画の感想を午前中に書いてしまおうと思ったのだが、さすがに4本分はきびしい。3本書いたところで時間切れになり、仕方ないので4本目は午後の支社を1本潰して書くことにした。こうしないとこの日も4本の試写を観ることになり、翌日は書かなければならない映画の感想が6本もあるという、とんでもないことになってしまうからだ。 他の仕事もあるんだから、こればかりをやっているわけにも参りませんので……。
 そんなわけで試写は3時半スタート。最初は塚本晋也監督の『六月の蛇』。最終試写なので混んでいた。アミューズピクチャーズ試写室は補助イスが出ても間に合わず、5分ほど前には札止め状態。映画は面白かった。1時間17分の映画でこれだけ充実した気持ちを味わせてくれるのだから、やっぱり塚本晋也というのは大した監督だと思う。
 食事してから同じ試写室に戻り、2本目はパトリス・ルコトントの『歓楽通り』。これも1時間半ほどの映画だれど、充実した後味。映画の後は急いでギャガに移動し、8時から『ボウリング・フォー・コロンバイン』で、これも面白いじゃないか。3本観て3本とも面白い映画なんて滅多にない。今日はいい日だなぁ。でもやっぱり、週の終りに試写の終了が午後10時というのは辛い。
 帰宅したらクイズのテーマが届いていた。う〜む。

12月14日(土)
 午前中にN誌の原稿を書いて昼頃入稿。午後は映画の感想を全部書いてしまう。クイズの問題をせっせと作って、とりあえず10問くらいはかたずけた。夜は野菜を取りに行く。(別に畑で収穫するわけではないが……。)手に入れたばかりの小松菜で、青菜と肉の炒め物を作る。

12月15日(日)
 午前中はCS。昼はツナとトマトソースのスパゲティ。午後はクイズを15問作り、夕方から新宿に出て、西口のさくらやとビックカメラを見る。簡単に食事してから、新宿文化シネマで『TRICK劇場版』を観た。以前新橋の金券ショップで手に入れた、東宝の共通券を使い切るためだ。この券には『サヨナライツカ』のタイトルが印刷されているのだが、この映画は製作中止になって、かわりの番組が『TRICK』というわけ。代打作品ですなぁ。僕はドラマ版を観ていないのだけれど、見ている人に言わせると「テレビの方が面白い」ということらしい。そうなのか……。

12月16日(月)
 午前中はクイズを仕上げて入稿してしまう。メルマガの編集はどうしようか……。どうも寝不足気味なので、午後の試写は全部キャンセルして午後はほとんど寝ていた。夕方起きたのだが、寝過ぎたのか頭がぼんやり。メルマガの編集をあらかた終えて、1時頃に寝ようと思ったのだが、今度は妙に頭が冴えて眠れない。昼寝のバチが当たった。

12月17日(火)
 午前中に日曜日に見た映画の感想を書いてしまい、午後は試写を3本。今週は最終試写が何本もあるので、試写がなかなか「次の日程に回そう」というふうにできない。観られなければそれでオシマイということが多いので、無理してでも足を運ばなければ。でも原稿の締切もあるから、これが結構厳しい状態なんだよなぁ。
 1本目はソニーでアダム・サンドラー主演の『Mr.ディーズ』。 これはフランク・キャプラの『オペラハット』を現代風にリメイクしたものだとか。古風なスクリューボールコメディの雰囲気を残しつつ、ギャグなどはちゃんと現代風になっていることに感心する。出演者も豪華。この映画の役作りのためにデパートで万引きした(本当か?)ウィノナ・ライダーもまずまずだったけど、ジョン・タトゥーロとかピーター・ギャラガーとかスティーブ・ブシェミとか、個性派がぞろぞろ出てくる。それでいてお話の邪魔をしないのだから偉い。
 試写室で映画フォーラムのシスオペに会ったので、道々話しながらメディアボックスの試写室前で別れる。メディアボックスでは辛韓国映画祭の上映作品『秘密の涙』を観たが、これはつまらなかった。話もSFなんだかホラーなんだかサスペンスなんだか、とにかく中途半端に思える。そもそも中年の男と女子中学生のラブストーリーが、きちんと成立していないのは致命的だと思う。アイデアそのものは悪くないと思うのだけれど、おセンチな方向に流れてしまったのね。
 食事してから渋谷に移動し、シネカノンで黒沢清の『アカルイミライ』。なんだかようやく観たなぁ……。これは面白かった。黒沢作品としては、ホラーではない『ニンゲン合格』とか『大いなる幻影』系統の作品。この試写は上映開始が7時からだったので、終ったらもう9時。帰宅したら10時頃。ああ、やっぱり遅い時間に終る試写は辛いなぁ。

12月18日(水)
 午前中は金曜締切のP誌の原稿を書いて仕上げ、入稿まで済ませてしまう。少し早いのだが、今日以外に出来る日がなかったので……。これで午後まで食い込んで、午後1本目の試写は別日に回す。大丈夫なのか?
 午後は3時半からTCCで『ティント・ブラス秘蜜』の試写。イタリアン・エロスの巨匠ティント・ブラス監督が、カミッロ・ボイトの短編小説「官能」を第二次大戦末期のイタリアに翻案した官能ラブロマンス。同じ原作はヴィスコンティが『夏の嵐』として映画化したこともある。今回の映画は、ブラス監督なりにヴィスコンティに挑んだ作品ということなのかな。ズームの多用が気になったのだが、これはヴィスコンティも好んだ表現だったそうな……。
 帰りに食事を済ませ、本屋やコンビニで雑誌を立ち読みしてから帰宅。近くの薬局に立ち寄って鎮痛剤その他を購入した。

12月19日(木)
 午前中に映画の感想を書いてしまおうと思ったら、先日入稿した原稿に追加や直しが入ったため、午前中はほとんどをそれにあて、さらに午後まで少し食い込んでしまう。試写を3本観る予定だったが、1本は予定をキャンセルだ。これが最終試写だったんだけどなぁ……。やはり試写は日程に余裕のある時に観ておくべきだと痛感。でないと見逃すリスクが高くなる。
 午後3時頃から北朝鮮拉致被害者5人の記者会見を観てしまい、部屋を出るのが遅れた。あわてて走ってメディアボックス試写室に飛び込み、『西洋鏡/映画の夜明け』の最終試写にギリギリで滑り込む。中国で最初に映画を撮影した人たちの物語。この映画は面白かった。映画黎明期の物語というのは、もうそれだけで面白いのだ。大急ぎでGAGAに移動し、『ウォーク・トゥ・リメンバー』の最終試写に、これも滑り込みで間に合う。この映画もまずまず面白いし感動できる内容だった。ただしベースにあるキリスト教信仰が、僕も含めて日本人にはぴんと来ない。単なる難病ものバリエーションに見えてしまう。
 K社のSさんに誘われて、小川町の居酒屋での飲み会に合流。自己紹介から映画の話になり、「映画は女と似ている」というたとえ話から、話題が一気にエロ話に突入。久しぶりにゲラゲラ笑いながら楽しいお酒が飲めました。帰宅したのは11時過ぎ。二日酔い防止のため、アスピリンを飲んで寝る。

12月20日(金)
 飲み会明けの午前中は胸のあたりがもやもやするが、アスピリンのおかげで二日酔いにはならず、食事をしたらもやもやも治まった。映画の感想を少しでも書こうと思うのだが、ほとんど進まない……。
 午後は試写3本。映画美学校で観た『ブラッディ・マロリー』は、ヴァンパイアの血を浴びてモンスターハンターになったヒロインが、悪魔の一味に誘拐されたローマ法王を救出しようとするアクション映画。日本のマンガやアニメに強く影響されたというキャラクターや絵作りは「なるほど」と思うのだが、いかんせん全体のチープさが気になってしまう。深夜ドラマ以下の予算なんだろうなぁ。
 2本目は東宝で『戦場のピアニスト』。カンヌのパルムドール作品で、来年2月に日劇1他全国東宝洋画系で公開されるという文芸大作。これはすごかった。ナチス占領下のポーランドで、ワルシャワゲットーから辛くも脱出し、ワルシャワ蜂起からも生き延びたユダヤ人ピアニストの実話を映画化したもの。この映画が2時間半もあったので、食事をする間もなく、コンビニで買ったおにぎりを口にほおばりながら映画美学校で『曖昧な未来、黒沢清』というドキュメンタリー映画。『アカルイミライ』のメイキングだ。

12月21日(土)
 朝から雨。まずは週刊誌の仕事を終らせて入稿してしまう。午前中からCSのクリスマス会の準備があるため、今日は大忙し。 10時半に集合して衣装合わせやリハーサル。昼はマクドナルドでハンバーガーを買ってきて済ませ、午後は1時からページェント。その後2時頃からパーティがあって3時におひらき。
 雨はかなり本格的になっていたが、銀座のハナマサに立ち寄って、スパゲティ、トマトの缶詰、ベーコンブロック、ホウレンソウを購入して帰宅。少し仕事をしながら、ホウレンソウとベーコンのスパゲティを作る。買い置きのスパゲティがあまり美味しくなかったため、完成度は今ひとつ。久しぶりに作ったんだけど、自分としては70点ぐらいのデキかなぁ。やはりスパゲティだけは、ちゃんとしたものを常にストックしておかなければならないと痛感。

12月22日(日)
 昨日は雨の中CSに出かけたので、この日は雨の日に朝から出かける気になれずお休み。午前中に少し仕事をして、昼は勝どきのデニーズで食事。雨は朝のうち少し降っていたようだが、昼にはやんで空も少し明るくなった。気温もそれほど下がっていないのか、あるいは寒さを感じないのか、わりといい感じの天気。
 午後は北の丸公園の科学技術館にあるサイエンスホールでピアノの発表会。夕方には帰宅し、またせっせと仕事をする。

12月23日(月・天皇誕生日)
 1日中仕事。今週はクイズがないので他の仕事をかわりにやっていたのだが、それでも大変に手間がかかってしまった。終ったのは夜の2時頃。久しぶりにこんなに遅くまで仕事したよ……。ああ、疲れた。眠い。

12月24日(火)
 クリスマスイブだが、そんなこととは無関係に仕事。午前中は昨夜の夜更かしの影響で寝坊してしまい、午後1時からの試写は間に合いそうもないので、銀座まで出たまま本屋などで時間潰す。3時から六本木のITベンチャー企業に出向いて、新しいネット通販ショップについて話を聞く。先方の話を聞き、こちらからも話をし、なんだかなんだで3時間も話をしていたぞ。一応僕もこれに参加することに決めた。ただしそれによって、どの程度の実入りになるかはわからない。たぶんほとんどないだろうというのが、僕の印象。でもまぁ、一種のPR媒体にはなるかもしれない。
 帰り道は六本木から少し歩くことにする。東京タワーがきれいだったので歩いて芝公園まで抜け、東京タワーのすぐ横をすり抜けて赤羽橋から地下鉄で帰宅。近くのスーパーで弁当を買って夕食。
 夜は眠くてしょうがないので早めにベッドに入り、『キング・オブ・キングス』を最後まで観てから寝てしまう。じつにクリスマスイブらしいビデオだなぁ……。でもこれはたまたま偶然なんだけどね。

12月25日(水)
 今日はクリスマスだが、そんなことまったく意に介すこともなくいつも通りの仕事や作業。午前中に週刊誌の原稿を仕上げて入稿してしまい、これで今年の仕事の原稿はすべて入稿し終ったことになる。午後は試写のスケジュールを一応は入れてあったのだが、これを取りやめて映画の感想を書いたり、まぁいろいろ。3時半から築地の新聞社でムック本の打ち合わせ。僕自身はこれにどんな形で関わるかはわからない。
 築地からは歩いて帰宅。途中のスーパーで夕食用に弁当買って帰る。映画の感想の続きをやって、とりあえず一段落。まだあと1本分残ってるんですけどね。 なんだかバテてきたなぁ。

12月26日(木)
 午前中に前日観た映画の感想を書いて、午後は試写3本。これで今年のマスコミ試写は終了だ。まずはアミューズピクチャーズ試写室で『散歩する惑星』というスウェーデン映画。『不思議惑星キン・ザ・ザ』もしくは『未来世紀ブラジル』のようなファンタジーを予想していたのだが、中身はかなり宗教っぽかったなぁ……。絵作りの点では「すごい」と思わせるシーンもあったが、正直言って面白いと思えるような映画ではなかったと思う。2本目はそのまま歩いてシネカノン試写室で『女はバス停で服を着替えた』という、小沼勝監督の新作。ポルノかと思ったら、北海道の自治体が誘致した観光映画でした。ただし中身はかなりしっかりしたドラマになっている。でもダンスが下手くそすぎる。悪くはないんだけど。う〜む。
 食事してから3本目はメディアボックスでジャン=クロード・ヴァン・ダムの『ディレイルド/暴走超特急』。これはタイトルがすべてを物語っている。『バルカン超特急』と『暴走特急』に『シベリア超特急』を掛け合わせるとこうなる。
 試写室で会ったW氏と1時間ほどコーヒーを飲みながらおしゃべり。

12月27日(金)
 世間ではこの日が仕事納めという会社も多いのだろうが、自由業にそんな区切りはない。お正月中もずっと仕事なのだ。そもそも土日もないしね……。
 図書館に予約を入れていたセシル・B・デミルの『キング・オブ・キングス』が届いたとメール連絡が入り、正月休みにかかる前にといそいそ取りに行く。ついでに『タクシー・ドライバー』も予約。これは見るのが来年になるかも。
 図書館の予約システムはすごく便利になった。情報検索用の端末もすごく使いやすい。ほんの10年ほど前まで、情報カードで検索していたのが嘘のようだ。その後パソコン端末になったのも便利だったけれど、今回のシステム導入でインターネットから資料が検索できるようになったのはいい。資料を検索して目的のものがみつかったら、そのままネットから資料の予約まで出来る! 便利だなぁ。中央区には京橋・日本橋・月島の3ヶ所に区立図書館があるのだが、端末では3館の資料を一括して検索し、自分にとって便利な場所で資料の貸し出しや返却の手続きを行なうことが出来る。ビデオやCDなどのAV資料も貸し出しの対象なので、とりあえずレンタルビデオ屋は後回しにして、まずは図書館で必要な資料を探そうと思っている。年末年始に休みになってしまうのが、ちょっと痛いけどね。
 お土産用にノリの佃煮や焼豚を購入。夜は外出。

12月28日(土)
 前日の夜に少し飲んだせいか、ぐっしょりと寝汗をかいて目覚める。体も少し重いが、シャワーを浴びたら戻った。飲んだ酒の素性がわりとしっかりしていたからかな。
 午後は居酒屋でランチを食べて帰宅。夜はテレビで江口洋介主演の「赤ひげ」を見たのだが、映画版と比べてもしょうがないと思いつつ、やっぱり比べてしまうなぁ。セットや衣装はともかくとして、なぜか映画を改悪しているシーンが多い。狂女が主人公の青年医師を刺そうとするシーンは、黒澤が悩みに悩んだ末に考え出した袖を使った殺陣を捨てている。なぜだろうか。岡場所の女主人が療養所のおばさんたちに大根で殴られるシーンも、おばさんたちの大根が頭に命中していないのは迫力不足。映画では大女優の杉村春子さんが頭を大根でボコボコにぶん殴られるのに、浅野ゆう子はそれができないとでも? 
 映画『赤ひげ』は黒澤と三船が決別した作品としても有名だけれど、黒澤自身は三船が演じた雄々しく猛々しい赤ひげ像に必ずしも満足していなかったようだ。もっとふっくらと丸い、人間味のある赤ひげをイメージしていたのだが、現場で三船が演じた役にひっぱられて結局はあんな具合になった。だからこの作品を同じ脚本でリメイクするなら、黒澤が本来望んだ柔らかい赤ひげを目指すべきなのだ。佐八を演じた小林薫あたりが赤ひげを演じると、ぐっとイメージに近づいたかもしれない。
 それにしても今回のドラマは子役が映画に比べるとまったくかわいくないし、台詞回しもどうしようもなく下手くそ。台詞は映画とほとんど同じなんだから、映画をそのままコピーすればもっとよどみなく台詞が出るんじゃないのかねぇ。映画じゃ一番の泣かせどころなのになぁ。しかし一番驚いたのは、最後の最後にある主人公と赤ひげの殴り合い。師弟コンビのはずが、これじゃ友だち関係みたいじゃないか。脚本家は何を考えてるんだ? 大いに呆れたのだが、今の視聴者にはこの程度でないとわからないのかなぁ。
 夕方から黒豆を煮始めたが、これほど大量に砂糖を使うものだとは知らなかった。炊飯器であらかじめ豆をふやかしておいたこともあり、わりとうまくいったと思うのだけれど、実際はどうだろうなぁ。

12月29日(日)
 黒豆は冷めたら昨日よりもずいぶんと硬くなってしまった。煮る段階で相当に柔らかくしておかないと、砂糖を入れて冷した段階で中身が硬く縮んでしまうようだ。
  午前中は本来ならCSに行くはずなのだが急遽中止。外出用にすっかり着替えていたのだが、部屋に戻ってビデオを見始める。
 見ていたのはルカによる福音書をほぼ正確に映像化した『ジーザス』という作品。これは日本キャンパス・クルセード・フォークライストというキリスト教伝道団体が、ネットを使って今年いっぱいに限って1本500円(送料込み)で配布しているものを手に入れた。教文館で同じものを買うと1980円(税別)という金額なので、これはネットを利用するのが断然お得なのだ。中身は本当に聖書のまんまで、余計な脚色や新解釈がほとんどない。それでも『偉大な生涯の物語』や『キング・オブ・キングス』より面白いのだ。どうやら聖書の映画化というのは、聖書の内容をそのままそっくり忠実に映像化するのが一番面白いらしい。マタイ伝をそのまま映像化したパゾリーニの『奇跡の丘』も、映画版キリスト伝の最高傑作になっているしなぁ……。
 『ジーザス』は聖書を映像化する点では面白いのだが、そこから具体的なイエスの人間像や弟子たちの人間像を引き出そうとすると、かなり弱いものになっているかもしれない。こうした部分には、やはり現代人なりの解釈が必要かもしれないけど……。

12月30日(月)
 クイズの問題を作って入稿してしまう。これで締切が決まっている仕事については、すべて入稿したことになる。
 図書館で借りたセシル・B・デミルの『キング・オブ・キングス』を見る。ニコラス・レイの映画はこの映画のリメイクと言われるが、同じなのはタイトルだけ。中身はかなり違う。マグダラのマリアがユダヤの貴族の娘で、イスカリオテのユダの恋人だったという話からスタート。福音書記者マルコの少年時代が登場するなど映画流の脚色もあるが、基本的には聖書のまんまだ。台詞などは聖書から引用され、引用元が明記される。つまり台詞に関してはきわめて聖書に忠実なわけだ。イエスが復活するシーンだけ、画面が突然テクニカラー(2原色)になるというのも面白い。このカラー画像はかなり鮮明。しかしこれはごくわずかなシーンで、イエスが弟子たちに姿を現すシーンは再びモノクロ。
  夕方から外出。上野で古本屋を覗いたら、ほしい本が何冊かあって思わず買いそうになってしまった。がまんがまん。部屋にはまだ読んでいない本が10冊以上あるんだからね。夜になって喉が少し痛いことに気づき、鏡で喉の奥をのぞき込んだら扁桃腺が腫れている様子。こんな時期に風邪はひきたくないんだけどなぁ……。翌日に急遽『ハム太郎』の映画を観に行くことになった。

12月31日(火)
 午前中にA社の原稿を少し進めるが、あとはビデオを全部見てからでないと先に進みにくいところまで来てしまった。とりあえずセシル・B・デミルの『十誡』でも見ようかなぁ……。有名な海がまっぷたつになるシーンを探したら、2時間以上ある映画の中で、最初の30分ぐらいにもう海が割れてしまう。この映画、最初の40数分が聖書の映画化で、その後は現代劇になるのだ。昔はこういう映画がよくあったみたいで、資料を探していると似たような趣向の作品が他にも何本か見つかった。
 大晦日で東宝の劇場は最終回がお休み。午後2時からの回で『映画・とっとこハム太郎/ハムハムハム〜ジャ!幻のプリンセス』『ゴジラ×メカゴジラ』を観る。正月はめちゃめちゃに混む劇場だけれど、大晦日はさすがに空いている。どこでも好きなとろに座れる感じ。『ハム太郎』は前回と同じく監督が出崎統。要所要所で画面が止め絵になるとか、影の部分に斜線を入れるとか、出崎流の劇画チックなハム太郎が観られる。こうして徹底して自己の作家性を打ち出すという、出崎監督の強烈な自己主張に僕は笑ってしまうんだけど、子供たちはそうしたこと関係なしに楽しんでいるみたいですね。
 『ゴジラ×メカゴジラ』は釈由美子がただの一度もにやけることなく、最後の最後までハードにヒロインを演じきったのが見もの。『修羅雪姫』路線ですな。手塚昌明監督の演出は硬派で好印象。まぁ中途半端な点もたくさんあるけれど、これはこれでいいのかな。それにしても、『ゴジラ』シリーズは困ると常に1作目に戻るなぁ。今回の映画では'54年のゴジラ出現に次ぐ2度目のゴジラ襲撃という設定。
  映画の途中から体調が悪くなり、頭痛と吐き気に苦しめられる。映画が終った後はすぐに部屋に戻り、着替えてすぐに寝てしまう。そういうわけで、この大晦日にはレコード大賞も紅白歌合戦も見ていないのだ。寝る前にカップ麺の蕎麦を食べて、それが僕の年越し蕎麦。同時に麦茶を作って、夜はこれをせっせと飲んで水分補給。氷枕も作る。布団に入っても寒気がするから、これはかなり熱が出ているのかもしれない。



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