2003年6月の出来事


6月1日(日)
 昨日の雨は上がって、朝から曇り空。修理した自転車に乗って築地へ。そこから地下鉄でCS。一度築地に戻ってから、自転車で図書館へ行き、借りていた本を返却。帰宅して自転車を玄関に放り出したまま、カメラを持って近所を散歩。ところが外出中にまた雨が降り始めて大弱り。小降りになったところで雨宿り先のコンビニから動き始め、薬局で洗剤を買って帰宅。なんと自転車の後輪の空気がまたしても空っぽになっている。これはやっぱり、後輪のチューブのどこかに小さな穴があいているのではないだろうか。でも自転車屋に置いてあったときは、空気が抜けなかったんだよなぁ……。一度乗って帰宅して、部屋に置いておくと空気が抜ける。いずれにせよこれでは乗れないので、明日にでもまた自転車屋に持ち込んで、本格的な穴探しをしてもらわなくては……。
 ここ何日か、@niftyの中にある「@niftyコミュニティ」とか、「デリポップ」などのコミュニティ機能に参加登録して、あれこれと試している。僕が現在インターネットで興味を持っているのは、ネットを使った双方向のコミュニティ機能なのだ。@niftyコミュニティの似顔絵作成機能(モンタージュ)は面白いと思う。僕もいろいろ試してみて、現在それなりに似ている顔を作って登録してある。髪の色が茶髪しかないこともあって、実物よりだいぶ若く見えますけどね。デリポップも今後仕事中はずっとソフトを立ち上げておくつもりなので、読者からメッセージをもらえれば返事をしようと思ってます。ついでに登録しっぱなしで放置してあった「ご近所さんを探せ!」も登録内容を変更した。特にIDは明かしませんが、興味のある方は探してみてください。(@niftyコミュニティデリポップは、僕のニフティのIDを知っている人にはすぐわかっちゃいそうだけど。)
  もっとも僕はこういうものに登録をしても、自分から誰かにメッセージを出すということがないので、ほとんどメールをもらうことはないんだけどね。興味があるのはこうしたサービスを利用した「出会い」そのものより、ソフトウェアとしてのコミュニティ機能の仕組みや考え方の部分にある。(「出会い」もそれはそれで楽しいけれどね。)現在は映画瓦版でeグループを使ってMLを運営しているわけだけれど、デリポップYahoo!メッセンジャーのようなリアルタイム・コミュニケーション・ツールには大いに興味を持っている。いずれはこうした既存のサービスと映画瓦版を組み合わせて、映画瓦版の機能を拡張していければな〜と考えてます。
 ところで現在、デジ タルコンテンツネットというサイトで、「SHOTBySHOT」の宮川 良一さんとメー ル対談した結果が有料公開されています。興味のある方はこちらもどうぞ。ただし内容的にはかなり古いですけどね。ワールドカップサッカーの話をしていたりするし……。対談の最後のほうに映画批評についての僕の考えを述べている部分などもあります。

6月2日(月)
 午前中にメルマガの編集をすべて済ませ、配信手続きまでやってしまう。今週余裕があるのは、今週末の公開作品が少ないからだ。この週末は『マトリックス・リローデッド』しかないのですなぁ。個人的には『二重スパイ』の方がいい映画だと思うけど。(だからメルマガの星取表はそれを反映している。)
 自転車を自転車屋に預けてから、午後は試写を2本。映画美学校でアッバス・キアロスタミ監督の『10話』を観る。ヒロインがなぜ自分の車にいろいろな人を乗せて走るのか、その理由がよくわからない部分もあるのだが、映画の後半は特にスリリングで面白く観られた。前半はやらせクサイところが多々あって、それが嫌なんだよなぁ……。これは編集でドキュメンタリーっぽさを演出しているせいかもしれない。ドキュメンタリーだとしたら前半はやらせだし、フィクションだとしたら前半は作為的すぎる編集だ。でも後半はいい。
 2本目は松竹で『私は「うつ依存症」の女』。これはすごくいい映画だった。この映画のジェシカ・ラングのような女を、僕は身近に知っている……。クリスティーナ・リッチも素敵な女性になったなぁと思いながら観ていたのだが、それ以外にもこの映画はキャスティングがすごく贅沢。でもその贅沢さが、目障りなものになっていない。全体がしっくりと、ひとつの世界にまとまってしまっているのだ。監督はなかなかの腕前だ。
 5時半に銀座四丁目の喫茶店で、看護学生向けの専門誌Nの取材を受ける。医療や看護関係の映画を何本か紹介し、それについておしゃべり。あとは先方で原稿をまとめるそうだ。さてどうなることやら。この仕事はホームページ経由で依頼があったのだけれど、いきなり経歴を聞かれたのにはがっかりした。経歴もホームページに載ってるんですけどね。あと、映画のあらすじまでいちいち喋らなければならないのにも困った。マイナーな映画について知らないのは仕方ないにしても、黒澤の『生きる』とか『酔いどれ天使』、ヒッチコックの『裏窓』までまるで知らない。これじゃ話がはずまない。こちらが一方的に話しているだけだし、話していてもはたして伝わっているのかどうかがさっぱりわからない。別に映画を観ている必要はないけれど、『裏窓』のタイトルを出したときに「それはどんな話なんですか?」と言われてもなぁ……。ちょっとくたびれました。
 銀座からは歩いて帰宅。途中のスーパーで買物することも考えたけれど、とりあえずまっすぐ帰ってきてしまった。夕食は食べずに、お茶を飲みながらあり合わせのものを少しつまんで口に運ぶ。本格的な夏を前に、そろそろ贅肉を落とそうと決意しているのだ。最近ちょっと太りすぎ。今年中に10キロぐらいは落としたい。高校生の頃から20代前半まで、ずっと60キロ台前半だったのに、最近はそれより15キロぐらい多いもんなぁ。

6月3日(火)
 どういうわけだか、朝はやたらと早く目が覚めてしまった。目覚ましを叩くとまだ4時過ぎ。(うちの目覚ましは上部のボタンを押すと時間を声で知らせてくれる。)外が明るくなりかけていたのと、今日は午前中から試写に出かけたかったのでそのまま起きて仕事を始めた。さすがに5時ごろから仕事をするとはかどるなぁ……。9時ごろにはやるべき仕事を全部終えて、余裕を持って部屋を出ることができた。これから夏の間は、自主サマータイム制にして早寝早起きにしようかな。去年はそうしてたし。
 10時から日仏学院でフランス映画祭の試写がスタート。まずはベルナール・ラップの『あるがままの僕ら』。俳優は魅力的なのに、どこかで肝心なところが抜けているような気がする。一度帰宅して食事。自転車を取りにいこうと思ったら、自転車屋が閉まっていた。昼休みかな? 再度部屋を出て、今度は映画美学校でトルンカ監督の人形アニメ『バヤヤ』を観る。これはいい映画だと思うけれど、フィルムが全体に赤茶色に変色している。これを補正するには莫大な費用がかかりそうだけれど、DVDならちょっとの手間でオリジナルに近い色調を復元することが可能なんじゃないだろうか。
 再度飯田橋の日仏学院に戻り、『キスはご自由に』を観る。これはすごく楽しかった。俳優ミシェル・ブランが監督・出演しているのだが、他のメンバーもじつに豪華。シャーロット・ランプリングが性格のきついブルジョワ妻役で、フランソワ・オゾンの『まぼろし』に出演していたときとはずいぶん違う印象。この映画のテーマはなんだろうか。どこにも完璧な人間なんていない。それどころか、人間は全員が愚かで阿呆な存在だということかな。
 夕方からは松竹でフルーツ・チャンの新作『ハリウッド★ホンコン』を観たのだが、これはちょっと期待はずれだった。ブラックユーモアがグロテスクなところにまで達してしまい、観ていてあまり笑えないのだ。バカバカしい話がみょうに切実だったりするし。それに僕は、この映画の結末に釈然としなかった。監督がヒロインに大きく肩入れしているのはわかるけれど、これじゃ被害にあった人たちが気の毒すぎる。
 松竹からは歩いて帰宅。靴が合わないのか、歩いていて足が痛くなってしまった。

6月4日(水)
 午前中から映画の感想を書いていたのだが、追いつかないので午後になり、雨も降ってきたことだし、今日は外出を控えて部屋ごもり。感想を書いてホームページを更新したり、仕事の下準備をしたりしている。
 図書館に予約したCDが入ったというメールを受け取ったので、雨の中をカサさして図書館へ。借りたのはテレサ・テンのベスト盤なんですけどね……。返却の棚に笠原和夫の「『妖しの民』と生まれきて」があったので、ついでに借りてきてしまった。これは前から読みたかったんだけど、今は絶版になっていて入手困難なのだ。でも「昭和の劇―映画脚本家・笠原和夫」を読んだら、その前史とも言うべき自伝も読みたくなるのが人情でしょう。

6月5日(木)
 午前中はN誌の入稿用原稿つくり。入稿を済ませてから、昼前に部屋を出て東京駅へ。乗車券とグリーン回数券を買って伊東へGO! 東京駅で駅弁とビールを買って、12時33分の快速列車で熱海まで行き、伊東線に乗り継いで14時36分に伊東着。会員制のリゾートホテルTまで歩き、すぐにチェックイン。少し部屋でゴロゴロしてから風呂に入り、夜は「きなし」でおまかせ定食。伊東に来ると、だいたい1度はここに来るなぁ……。刺身3点盛り、天ぷら盛り、焼き魚、野菜の煮物、わさびの茎の酢漬け、香の物、ご飯、味噌汁などで、どれも大満足。

6月6日(金)
 朝はゆっくり起きて風呂。ホテル近くの「ジョナサン」で遅めの朝食をとり、近くを散歩。木下杢太郎記念館や、東海館を見て回る。東海館は面白かった。昭和初期に作られた古い日本旅館を、文化財として一般に開放している。見どころは120畳敷きの大宴会場。これはすごい。一口に「120畳」と言われてもぱっとイメージできる人は少ないだろうけれど、東海館に行けばそれが見られる。最上階にある望楼もいい。川沿いを歩くとき建物自体はよく見ていたんだけど、中に入れるとは知りませんでした。ましてや望楼に登れるとは思わなかったので……。平日のせいかどこもすいているなぁ。
一度ホテルに戻ってから2時前に再度部屋を出て、伊東港近くの「ふじいち」で昼食。名物のねごめしとサザエのつぼ焼きを食べた。再度歩いてホテル戻り。風呂に入ってから寝る。夜9時ごろから夕食に出たのだが、ほとんどの店が閉まっていて参った。料理屋の類はほとんど閉まっているので、商店街から路地を入った居酒屋で遅めの食事。刺身盛り合わせに大感激し、最後はまご茶漬けでしめる。

6月7日(土)
 朝は一風呂浴びてから、いつもの「ジョナサン」でモーニングセットのパンケーキとドリンクバー。野菜ジュースやコーヒーをがぶがぶ飲む。部屋に戻って荷造りして、11時前にチェックアウト。駅に向かう途中でみやげ物などを購入し、昼食は商店街の中の定食屋で煮魚定食。これも美味い。伊東は魚を食べている分には、絶対にハズレがない。魚なども新鮮で、イカやアジなどのありふれた魚も、東京とはまるで味が違う。食べなれている魚だから、味の違いも敏感にわかるんだよね……。とりあえず温泉と美味しい魚を堪能して、大満足の二泊三日でありました。
 13時4分の東京行きで帰京。東京駅からバスで戻ったら、さすがにぐったりして少し寝た。夜はスパゲティ・バジリコ。久しぶりに魚以外のものを食べたら、これはこれで美味いなぁ……と、しみじみ感じる。

6月8日(日)
 午前中はCS。昼前に戻って買い物し、昼食はしめじスパゲティ。これは昨夜のスパゲティより美味くできた。昨日はパスタを茹ですぎてしまって……。午後は少し仕事。F誌用の追加原稿を作って入稿してしまい、W誌用の候補作品リストを送付。クイズのテーマ原稿が来ていないのが非常に気になるのだが、結局この日は原稿が届かなかった。これじゃ作業ができないよ。
 デリポップにはまって作業効率が落ちているのだが、これはちょっと問題かも。明日締め切りの仕事が1本残ったままになっている。

6月9日(月)
 クイズの原稿がなかなか来なくて、結局届いたのは午前中も遅くなってから。こうなるともう試写になど行けるはずないので、この日はメルマガ編集とクイズだけやっておしまいとあきらめる。こうなるともう、「いつやってもいいや」という感じになる。かくして仕事もせずに、午後は寝てしまったのである。起きたのはもう夕方。近所のスーパーで買い物して、ビールなんて飲んだらまた眠くなっちゃって……。旅行疲れというのもあるかもしれないけどね。

6月10日(火)
 午前中にメルマガ編集と発行手続きを済ませ、クイズも仕上げて入稿してしまう。午後は1本目の試写をパスして、3時半から映画美学校で河瀬直美の『沙羅双樹』。相変わらず説明不足のところもあるけれど、そんなに嫌いじゃない映画。河瀬監督の映画のリズムやテンポに、すっかり引き込まれてしまうところもある。今回はテーマもわりとわかりやすいし、これまでの映画の中でもとっつきやすいものではないだろうか。
 六本木に移動してGAGAで『デッドコースター』。『ファイナル・デスティネーション』の続編で、お話そのものよりも、登場人物たちが次々に残酷な死を迎えるという、そのショッキングシーンが見もの。最近はデジタル技術を使って、どんなショックシーンも演出できるのです。あの手この手で人を死に至らしめる創意工夫に、「うへ〜」と思いながらも笑ってしまいそうになる。サービス精神満点なのだ。こういう映画は、非常に好きだ。下品だけど、娯楽映画としてはちゃんとツボを心得ていると思う。

6月11日(水)
 午前中から映画の感想を書いたりして時間を過ごす。昼ごろに図書館に本を返しに行き、かわりに予約していたCDを借りてくる。そのあとで佃のプールに行き、本屋で時間つぶし、築地に行って夜まで。帰宅して友達と電話してから寝る。

6月12日(木)
 精神的に落ち込んでいることもあり、その上に雨降りなのだから気分がよいはずがない。しかしそんな私生活から逃避するように、久しぶりに午前中から試写に出かける。東京日仏学院でフランス映画祭の試写を2本。ラブコメディ『夢の中に君がいる』を観て気持ちは少し晴れたのだが、午後から2本目の『アドルフ』を観てまた落ち込んでしまった。あ〜あ。
 有楽町線で新富町まで出て、ソニー試写室でマドンナ主演の『スウェプト・アウェイ』の試写。監督は『スナッチ』のガイ・リッチーだが、これまでの作品のような洒落たところもなく、群集劇の要素もない。これまでの作風から180度転換して、男女ふたりきりのドラマというミニマムな世界を目指したのは面白いけれど、これは別にガイ・リッチーが撮らなくてもいい映画なんじゃないだろうか。内容は原作である『流されて…』とほとんど同じで、シーンによってはほとんどコピーのような部分もある。最大の変更点はラストシーン。僕はオリジナル版にある、人生のほろ苦さと残酷さを感じさせるエンディングの方が好きだ。『スウェプト・アウェイ』はまるですれ違いのメロドラマになってしまった。
 手持ちのビスケットを食べて夕食代わりとし、六本木に移動してGAGAで『永遠のマリア・カラス』を観る。これは伝記でもないし、フィクションでもないし、ちょっと中途半端な映画かもしれない。ファニー・アルダンは素晴らしいし、マリア・カラスの声もすごいと思うのだけれど、最後に「それでどうしたっていうの?」という気持ちになってしまう。最晩年のカラスを描くなら、もう少し別のやりかたもあったんじゃないのかな。
 帰宅してから精神的な落ち込みはさらに深くなる。これほどのダメージは10数年ぶりかも。どう考えても2,3ヶ月は立ち直れそうもない。仕事に支障が出なければいいんだけど。

6月13日(金)
 午前中からせっせと映画の感想を書き、午後は3時半からアンジェリーナ・ジョリーとエドワード・バーンズ主演の『ブロンド・ライフ』を見て今日の映画はおしまい。落ち込みからは回復。一気に立ち直る。な〜んだ。

6月14日(土)
 せっせと仕事して、入稿すべきものをどんどん入稿してしまうが、それほどはかどっているわけでもない。週末は仕事優先なので、映画の感想はどんどん後回しになる。最近受けた新しいレギュラーの仕事も締め切りが月曜になっていて、週末から週明けに渡って締め切りラッシュ。う〜む。
 午前中に近くの公園で写真を取り、一度帰宅してから、昼は月島の「草庵」でランチ。午後は夕方まで仕事して、その後買い物に出たら雨がパラパラ……。
 郵便受けに編プロから見本誌が到着。韓国のコンビニで売っている情報誌に記事を書いたので、その掲載誌を送ってくれたようだ。ただし中身はすべてハングルだから、何が書いてあるのか自分でもわからない。とりあえず、僕の「国際デビュー」は韓国でした、というお話。

6月15日(日)
 午前中はCS。今日は「花の日」なので始まりがいつもより1時間ほど遅くなった。まずは築地の花屋で花を購入。その後、僕は昼食準備のためコンビニやマクドナルドへ。帽子をなくしてあわてたが、その後出てきてほっとした。1時ごろに解散。築地駅まで自転車を取りに戻り、その後銀座のナイルレストランで昼食。
 食事のあと、銀座2丁目のカバン屋さん銀盛堂でTHE BRIDGEのウエストポーチを購入。これは普段使っている財布と同じイタリアのメーカーで、なめし皮の風合いがじつによい。革製品フェチの僕としては大満足。ウレシイ! ウエストポーチの利用頻度はそれほど多くないと思うのだが、薄着になる夏はちょっとした外出などにも活用できそう。中には手帳と携帯とカメラを放り込んでおくことになるだろう。
  有楽町の無印良品を見たあと、ビックカメラで写真のスタンドを購入し、時計を見てから帰宅した。夜になってスーパーで買い物し、ビールとワインで久しぶりの晩酌。

6月16日(月)
 仕事もしたけど、午後はほとんど寝てすごす。週末にちょっと寝不足だったので……。メーラーの設定がいつの間にか変わっていて、週末に入稿したつもりでいた原稿が何本か未入稿になっていたのには慌てた。これからは気をつけなくては……。
 夕方からDVDで『お熱いのがお好き』を観る。これは映画館で観た方が、もっと面白いだろうなぁ。DVDだと中断しながら観ることになるので、物語に没入できない。これは僕が悪いんだけどね。

6月17日(火)
 午前中にメルマガの編集やホームページの更新などを済ませ、午後は試写を2本。まずはTCCで宮藤官九郎と田中邦衛主演の『福耳』。受付で「お久しぶりです」と挨拶したのが以前N社にいたMさんで、まったく予想外のところで予想外の人に声をかけられたのでちょっと驚いてしまったよ。映画好きが高じて以前から宣伝の仕事を手伝ったりはしていたようだけれど……。映画は面白かったです。普通に作るともっとクサイ映画になりそうな素材だと思うんだけど、宮藤官九郎のキャラクターの面白さで、それがクサクならないのは意外だった。「いや〜、あんたにとり憑いてもらって本当によかったよ。ゲヘヘ〜」とクドカンが笑うと、その品のなさが理屈を超えたリアリティを生んでしまう。この品のない笑いが、この映画の絵空事くささを消しているのだろうなぁ。
 2本目は松竹で『夕映えの道』。これはいい映画なんだろうけど、観ていてちょっとつらいなぁ。ビデオ撮りのざらついた画面が、まるで日常風景をそのまま切り取ってきたようなリアリティを生み出している。これを35mmのフィルムで撮影してしまうと、老婆の汚い部屋もそれなりにフォトジェニックな風景に変貌してしまうのかもしれない。偶然だけれど、この映画も『福耳』同様、主人公と偶然出会った老人の交流を描いた作品だった。 これからはこういう映画が増えていくのかも。少なくとも、どんどん高齢化していく日本では、老人を登場させた映画のニーズが高そうだ。
 帰宅して仕事することも考えたのだが、思い切って映画を1本観て帰ることにする。最近は観ていない映画が多くて何を観るか迷ったのだが、ここではまず『めぐりあう時間たち』に決める。これはすごい映画だった。映画としての緻密さや完成度の点で、アカデミー作品賞を撮った『戦場のピアニスト』よりはるかに上なんじゃないだろうか。この映画ではニコール・キッドマンが主演女優賞を獲得しているけれど、ジュリアン・ムーアの芝居の凄さに息を飲んだ。この女優は本当にすごい! 映画の最後に老けメイクで再登場したときなど、クレア・ディーンズの台詞どおりまさに「怪物(モンスター)」という感じ。しかしこの映画、女性がモンスターにならなければ息をつくこともできない「家庭の幸福」という名の牢獄を赤裸々に描いている。ジョン・C・ライリーは『シカゴ』でも同じようなキャラだったかもなぁ。
 帰宅してからAMAZONを検索して映画関連の商品をリストアップ。その後P誌のための原稿を作って入稿してしまう。P誌はリニューアルしてから映画ページがずいぶん減ったので、今後は映画の特集などはないのかもなぁ……。仕事は楽になるけど、収入のことを考えると、もうひとつかふたつレギュラー仕事がほしいかも。

6月18日(水)
 午前中に映画の感想を2本分とちょっと書き、そのまま自転車を飛ばしてソニーで『チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル』の試写。少し前に特別編集映像だけを観ていたが、完成した映画はそれよりずっと面白かった。話が少しウェットな方向に流れているのと、下ネタの多さは少し気になるけれど、サービス過剰なほどにサービス満載で楽しめるエンターテインメント作品だ。もったいぶった『マトリックス・リローデッド』より、頭悪そうに見えてじつは頭のいい『チャーリーズ・エンジェル』の方がスゴイのではないだろうか。
 試写室でたら小雨がパラパラ。大急ぎで一度帰宅。近くのスーパーで買い物して、昼食を手早く済ませ、今度は歩いてソニーまで出直して『変身パワーズ』の試写。話がどうこうという映画ではなくて、ダナ・カーヴィの個人芸を見せる映画だと思う。パロディなどは事前に『チャリエン』を観ていたのでパンチ不足というか……決定的に予算額が違いそうだしなぁ。
 地下鉄で渋谷に移動して、少し時間調節してから試写室に行ったら満員では入れなくなっていた。こんなことなら時間調整などせずに、直接試写室に行けばよかった……。せっかくなのでそのままUターンして帰宅はせず、渋東シネタワーで『メラニーは行く!』を観て帰宅。ちょうど試写室で会ったW氏に招待状をもらっていたので、まぁこれもひとつのめぐり合わせかも。映画は楽しかった。もう1本ハシゴすることも考えたのだが、ちょっとくたびれてきたのでそれはまた後日。水曜日は女性割引なので、劇場内がちょっと混んでいるしね。
 近所の薬屋で現像した写真を受け取って帰宅。Canon Demi EE17で撮影した写真と、Contax T3で撮影した写真が同時に上がってくると、やはりDemiで撮ったものは明らかに見劣りがしてしまうなぁ……。というわけで、Demiはオークションで売り払うことに決めている。明日には落札されるだろう。カメラは他にも何台か所有しているのだが、Demiだけは明らかに存在が浮いていたのでこれは処分してもなんら気にならない。問題はPen EE3とか、MINOX 35GTだ。CONTAXがあるとMINOXの出番は減るけれど、小さくて軽いから、散歩のときのカメラとしては生き延びるかも。となるとやはり問題はPen EE3だろうか。ハーフサイズで電池なしで作動する究極のお散歩カメラとして愛着はあるんだけど、出番が少ないのも事実なんだよなぁ……。

6月19日(木)
 なんだか疲れてしまったので試写を休んで部屋でゴロゴロ。最近こういったパターンが多い。カメラが落札されて、買ったときとほぼ同じ値段で売れた。でもこちらで予備電池やクッションなどを用意しているから、その分だけは持ち出しということか。でもそれほど大きな持ち出しということでもないけどね。

6月20日(金)
 午後は3時半からTCCで『戦場に咲く花』という中国映画。う〜ん。中国映画としては日本兵の描き方に人間味があるということなのだろうけれど、日本人の目から見ると少しへんかも。『鬼が来た!』の方が面白かったと思う。比べてもしょうがないんだけど、似たようなモチーフだからついつい比べてしまう。緒形直人は人物の陰影が見えるいい芝居だったけれど、平田満の役は薄っぺらかもしれない。このあたりは、役者の資質というより監督のキャラクター理解なのだろう。
 有楽町のフジフォトサロンでデジカメの修理品を受け取る。カメラ自体に異常はなく、今回はメディアの修復のみ。一時はもうだめかと思ったけど、あっけなく直って戻ってきたのに拍子抜け。修理代も無料でした。よくある故障なのかもしれないな。
 夕方から夜にかけて「ご近所さんを探せ!」のサークルでオフ会に初参加。銀座・新橋地域のサークルということなのだが、参加者は必ずしも近所の人に限定されているわけでもなく、30代の男女が10数人ワサワサ飲み会をしているという以外の特徴は感じられなかった。単なる飲み会には、僕はあまり興味がないのだなぁ……。こういうのは地域をもっと限定するか、趣味や職業などで縛りをかけて参加条件を狭くしないと、「お酒飲めて料理食えればそれでOK!」という人たち以外には面白味のない物になると思う。
 というわけで、僕は「月島地域限定」のサークルを立ち上げることにした。オフ会は月島でしかやらないぞ!

6月21日(土)
 午前中から仕事をするが、やはりなんとなくだるくて昼過ぎから少し昼寝。仕事を何本か仕上げて入稿し、夜になってから『バトル・ロワイアルII/鎮魂歌〈レクイエム〉』の試写を丸の内東映で観る。今度は戦争映画だ! 導入部の上陸作戦は『プライベート・ライアン』だ! 主人公たちが砦の中で邂逅するシーンは『ザ・ロック』だ! でもテーマとしては大風呂敷を広げすぎたかも。前作の主人公と今回の主人公のキャラクターが違いすぎて、前作の面白さは今回再現されていないと思う。
 帰宅したら12時近かった。夜の試写は疲れるのだ。

6月22日(日)
 午前中はCS。その後築地に寄ってから、新富町の「なか卯」で遅めの昼食。帰宅してからクイズの問題を作って、夜になってから入稿してしまう。
 まだ映画の感想を書いてないし、メルマガもまるで未完成なんだよなぁ……。やっぱり月曜日に、試写を削って仕上げてしまうしかないのかな。

6月23日(月)
 メルマガその他の作業もあり、この日は試写を休んで1日中部屋にいた。一応作業に区切りをつけておくと、気分的に落ち着くんだよなぁ……。それでもメルマガの作業が少し残っているんだけど。

6月24日(火)
 メルマガの編集と発行手続きを終え、時間があったので散発に行く。いつもよりだいぶ短くしたので、後頭部や側頭部が白っぽくなっている。でもこのぐらい短く刈り込むと、いかにも夏だ!という感じで僕は好き。ただし今日はヒゲ剃りがちょっとへたで、帰宅して鏡を見たら、アゴのあたりがカミソリ負けして血だらけになっていたよ……。
 食事をしたら午後1時からの試写には間に合いそうもなくなったので、寝不足を取り戻すべく少し仮眠をとる。2時頃に起きてシャワーを浴び、着替えて渋谷のシネカノンへ。中江裕司監督の新作ドキュメンタリー『白百合クラブ東京へ行く』を観てから、松竹に移動して『ぼくの孫悟空』を観た。どちらも面白い映画で、今日は満足。

6月25日(水)
 午前中に映画の感想を書いたり、いろいろな作業。午後は渋谷で試写を2本観るつもりが、またしても1時からの試写に遅刻して5分遅れで試写室到着。受付の人が「まだ入れますよ」と言ってくれたのだが、上映が始まってから出入りすると先に入っている人に申し訳ないので今回は辞退。次の最終試写に再度来ることにする。
 本屋で2時間時間を潰して、再びシネカノンの試写室へ。『ヒバクシャ/世界の終わりに』というドキュメンタリー映画の試写だったのだが、15分前で既に試写室が満席。僕は補助椅子に座ったのだが、その後もどんどん試写室に人を入れて、最後はスクリーン前にクッションが並べられてそこに人が座り込み、入口付近には2人ほどの立ち見がいて、さらにNHKの取材カメラまでその超満員の試写室内を動き回るという、映画を観ていても気が散ってしょうがない環境での試写となった。僕のすぐ前には車椅子の人が居て、それが立ち見やNHKカメラの移動にあわせて動くので、僕のひざにガシガシ車椅子がぶつかるし……。
 せっかく来てくれた人を追い返したくないとか、できるだけ多くの人に映画を観てもらいたいという気持ちはわかる。でもここまで試写室に人を詰め込んでしまうのは、ちょっと非常識ではないだろうか。真っ暗な通勤電車の中で映画を上映されているような気分で、ちょっと不愉快だった。(上映時間も1時間30分という案内が出ていたのに、1時間56分もあるしなぁ……。これじゃ予定が狂っちゃうよ。)
 月島に戻って、メールで知り合った同年輩のご近所さんS氏と飲む。最初は「宗教の勧誘か?」とも思ったのだが(それでも構わないんだけどね)、特にそういうことではなくて楽しいお酒になりました。S氏はあまり飲めないといっていたのに、居酒屋(最近いつも行く「のみた家 三平」)に連れ込んでしまって悪かったかも。次はもうちょっと場所を考えないとなぁ。初対面なのに話に花が咲き、いつになく僕は飲みすぎてしまいました。反省。

6月26日(木)
 いささか二日酔い気味。いかんなぁ。試写を取りやめて部屋でゴロゴロする。一応、やるべきことはやっておいたけれど……。
 夜はF誌取材の打ち上げもかねて、新宿で編集者や担当者と飲む。東口にある鰻屋で食事してから、歌舞伎町の若い女の子たちがいるようなお店へ。どうも僕は、こういうのが苦手なんだよなぁ……。まぁ気を使わなくていいので、そういう点では楽ちんなんだけどね。楽しくないわけではないし……。基本的にどんなお店であっても、好奇心旺盛に「はいはい、行きます!」というタイプではあるのだけれど、でも、でも自分の金では絶対に行かないだろうなぁ。担当者と「次回は普通のお店にしましょう」と言って別れた。でもほとぼりが冷めた頃に、同じような店に突進するかもしれない。

6月27日(金)
 午後は最初の試写を「満員です」と断られたため、3時半の試写からスタート。1本目の試写については追加試写で観られると思うけれど、かなりの人気作らしくて毎回満席になるんだとか……。そういうことを聞かされると、何が何でも観たくなるのが人情だよなぁ。
 というわけで3時半からメディアボックスで『くたばれ!ハリウッド』を観たのだが、これも抜群に面白いドキュメンタリー映画だった。ひょっとしたら『ボウリング・フォー・コロンバイン』などより何倍も過激かも。やっていることは単純だけど、いろいろと手が込んでいる。
 W氏からもらった渋東シネタワーの招待状が期限切れになるので、夕方からは渋谷で『スパイ・ゾルゲ』を観ることにした。どうせダメな映画とわかっていたのだが、やっぱりダメな映画だった。ダメとわかっていて観たので、別にがっかりもしなかったけれど。絵的にはいろいろと見るべきシーンがあるので、3時間がまるで退屈というわけでもない。でもダメな映画だなぁ……。
 友人と落ちあってビールと餃子で軽く食事して帰宅。

6月28日(土)
 前の晩に少し夜更かししてしまったので、午前中は惰眠をむさぼって食事をしたらもう時間切れ。簡単に仕事を済ませ、午後は京王プラザホテル@niftyのフォーラム・カンファレンス。僕は未だに「時代劇フォーラム」のシスオペもしているので、こうした場所に一応声がかかるわけだ。
 フォーラムのWEB化については、「WEB化すべきか否か」で悩んでいる場合ではない状況になっているようだ。ニフティ側はTTY利用者が今年から来年にかけてさらに落ち込むと読んでおり、これはおそらくそのとおりになるだろう。TTYに留まるフォーラムは、来年以降再契約が難しくなると思う。フォーラムを続ける気があるのなら、何が何でもWEB化せよということだろう。
 しかしWEB化にはそれなりのマンパワーも必要であり、ただでさえ少なくなっている現在のフォーラム利用者数が、WEB化によってさらに減るというデータもあるらしい。行くも地獄、留まるも地獄というのが、現在のフォーラムとWEB化の現状ではないのか。
 僕自身は現在「フォーラム運営」そのものより、フォーラム運営によってもたらされる、インターネットに関する各種情報に大きなメリットを感じている。なんだかんだ言って、@niftyのフォーラムは日本でもっとも歴史が古いネットワーク・コミュニティだし、そこに蓄積されているコミュニティ運営ノウハウや、一部の運営メンバーが持つ各種の情報はとても役に立つものなのだ。フォーラム運営を放棄してしまうと、そうした情報にアクセスすることが非常に難しくなる。
 「時代劇フォーラム」をWEB化して、自分で好き勝手にいじくりまわしてみようかなぁ……という気持ちもなくはない。WEB化が始まった頃に比べると、ニフティ側で提供しているツールや、これから提供しようとするサービスもかなり充実してきている。TTYには馴染まなかった「コンテンツ・ビジネス」という考え方も、WEBならすんなりと通りそうな気配。コンテンツの販売、有料サービスの開発、各種のアフィリエイト・プログラムとの提携などによって、フォーラムから毎月数万円程度の売り上げが期待できないものだろうか。映画瓦版だって、AMAZONだけで毎月2万円の報酬が入ってくるんだしね。(近々AMAZONアソシエイトプログラムの内容をグレードアップさせるので、ひょっとすると報酬は倍増する可能性だってある。)
 フリーランスのライター稼業もいいけれど、もともと僕はインターネットで書いてナンボというところから出てきていることもあるし、今後は真剣にインターネットを使ったビジネスについても考えて行きたいなぁ……と思ってるんですけどね。
 カンファレンスの後は懇親会。簡単にビールや食べ物を口にして下地を作ってから、新宿駅で友人と落ち合って、大ガード近くの焼鳥横丁「宝来家」で飲みなおし。もつ焼き美味し! 大満足! なかなか新宿に来る機会はないんだけど、また来たいなぁ……と思わせるお店でした。

6月29日(日)
 午前中はCS。午後は寝不足解消のために少し寝る。夕方の閉館前に図書館で予約していた本を借りてくる。池澤夏樹の「憲法なんて知らないよ―というキミのための『日本の憲法』」 。 ずいぶん前に予約しておいた本が、ようやく届いたなぁ……。どうやら前に借りていた人が、ずいぶんと長く延滞していた様子。貸し出し期限のスタンプを見ると、前の期限日が5月30日になっている。それから1ヶ月近くたってから、ようやく僕のところに本が回ってきたわけだ。図書館はレンタルビデオ屋と違って、延滞料というペナルティがないからなぁ……。図書館でも「貸し出しは無料だけれど、延滞したらペナルティとして延滞料は徴収する」というシステムにしたら、ずいぶんと本の回転は速くなることだろう。それに赤字の図書館も減りそうだ。
 最近力を入れているのが「ご近所さんを探せ」に作った自前のサークル「月島・佃・勝どきで飲みましょう♪」なのだが、とりあえずひとつの区切りである参加者5名(自分も含む)をクリアすることができて一安心。この調子なら、7月中に最初のオフ会を開くことができそうだ。

6月30日(月)
 仕事がたまってにっちもさっちも行かなくなっているため、最近月曜日はいつも試写を休んで部屋で仕事をしている。今日は月末と月曜日が重なったので、請求書を作ったり、家賃その他の振込みをしたり、雑事がいろいろあって仕事そのものはあまり進まない。それでも締め切りの原稿を幾つか入稿し、クイズの原稿を仕上げて入稿するなど、他人に迷惑をかけない範囲で仕事を済ませてしまう。残ったのはメルマガと映画の感想文。これは仕上げるのが明日になるだろうなぁ……。



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