2月1日(金)
午前中に映画の感想を書くが、『竜二Forever』の分が残る。午後はメディアボックスで『トゥーランドット』の試写。ズービン・メータとチャン・イーモウが、紫禁城でプッチーニのオペラを上演する様子を追ったドキュメンタリー映画。これはなかなか面白かった。芸術家同士の葛藤、映画と舞台芸術の違いなど、単にオペラの上演というジャンルにとどまらない普遍性を持つテーマだと思う。
2本目はTCCで『棒・Bastoni』の試写。AV男優の懲りない生活を描くコメディ調の作品。出演者がかなり豪華。濡れ場の演出はもっとAVらしさが欲しかったけど、話自体は面白い。音楽もよかった。
夜は大森のニフティ本社でマネージャーの勉強会。今回はアフィリエイトプログラムがテーマだった。映画瓦版はサイトのテーマがテーマだけに、売れそうなものが限られている。本、ビデオ、DVD、CDぐらいだろう。とりあえず実例として登場したamazonのプログラムを試してみようと思う。そんなわけで、この日記ページにもいきなりamazonの広告が登場するのでした……。
勉強会の後はいつも通りの飲み会。夕食を食べてから出かけたのだが、ビールを飲み始めたら腹が減ってきてさんざん飲み食い。帰宅は地下鉄の終電ギリギリだった。
2月2日(土)
昨夜が遅かったこともあり、今朝は少し朝寝坊。といっても7時半頃には起きる。朝食食べて、N誌の原稿を書いて昼過ぎに入稿。入稿前に原稿をプリンターで打ち出して気づいたのだが、パソコンの不調はフォントの管理がおかしくなっているようだ。ワープロでMS明朝に指定してある部分が、ちゃんとそのまま出力されずにゴシック体になってしまう。フォントを再インストールしようと思ったのだが、OSプレインストールのパソコンだからシステムディスクというものが存在せず、いったいどうしようかと途方に暮れる。一度データを外付けハードディスクに待避させて、パソコン本体を出荷時の状態に戻してしまおうかとも考えているが、周辺機器やインストールしているアプリケーションソフトを現状復帰させることを考えると途方に暮れる。とりあえず週明けにコンパックのユーザーサポートに電話してみようと思っているけど……。あ〜あ。困ったなぁ。
とりあえず「フォントの表示が乱れる」ということさえ除外してしまえば、パソコンはちゃんと生きている。だからこのまま使い続けていても、とりあえず致命的な被害が出ることはない。でも「フォントの表示が乱れる」というのは生理的に気持ちが悪いのです。その気持ち悪さが、僕にとっては精神的なストレスになるわけでして……。
2月3日(日)
午前中はCS。お昼は得意の「ホウレンソウとベーコンのスパゲティ」を作って食べる。手近にあったスパゲティが、やけに細いものだったのが残念。
午後は仕事部屋にこもって仕事の原稿を書く。W誌の原稿を仕上げて入稿。その後映画の感想も書いていたのだが、それより熱中してしまったのがamazonのアフィリエイトプログラム用リンク作り。読書リストから、リンクできる範囲ですべてリンクを張った。古書店を利用することが多いので、リンクできないものや入手不可になっているものも多いのだが、それでもほとんどの本にリンクを設定することができた。ついでに今後は、映画の感想文からもサントラ盤や原作本などにリンクを張ろうと思っている。しばらくは作業負担も増えてデザインもギクシャクしそうだが、しばらくすれば慣れるだろうと思う。
夕方から切干し大根を煮る。先週末に材料を買ってあったので、作らなきゃしょうがない。油揚げはともかく、さつま揚げは持てあましてしまうので……。今週末はひじきでも煮ようかな。
2月4日(月)
パソコンの不調について日記に書いたら、読者がメールで解決法を教えてくれた。結果としてはあっという間に解決してしまって、1週間分の便秘が一気に解消したようなスッキリした気分。これはよく知られているトラブルだそうで、読者に教えてもらったWindowsのFAQ集にも載っていた。何にせよ、解決してよかったよかった。
午後はメディアボックスで『GIRLS★GIRLS』。セックスでイケない女の子3人が、夢のオルガズムを求めて性の冒険を繰り広げるという、ちょっとエッチなラブコメディ。女の子版『アメリカン・パイ』みたいなティーンズ・ムービーで、「最後はやっぱり愛だよね」というオチも安心して観られる楽しい映画。主演3人の女の子たちがそれぞれチャーミングで好印象。
2本目はシネカノンに移動して船木誠勝主演の『シャドー・フューリー』を観るが、これがもう全然駄目な映画。脚本が滅茶苦茶。役者は(船木も含めて)全員が無名。音楽は他の映画やTV番組のサントラからの使い回し。とにかく全体に漂う雰囲気が、限りなく「安っぽい」のだ。「ハリウッドに戦いを挑んだ云々」というのが売りだが、これはVシネをアメリカで撮っているようなものでしょう。しかもデキはVシネ以下だと思う。
食事をしてから京橋に戻り、映画美学校で『カラー・オブ・ライフ』。『狂わせたいの』の石橋義正が監督したテレビ番組「バミリオン・プレジャー・ナイト」から、選りすぐりの作品を集めた1時間28分。どれも数分のショートショート作品が19本。僕は『狂わせたいの』をそれほど面白いと思わなかったのだが、今回の映画は面白かった。お気に入りは「フーコン・ファミリー」と「ゾンビ・ファミリー」。中でも「フーコン・ファミリー」の中の1編「パパの浮気」は最高におかしかった。背筋がぞっとするような恐さと、笑いが同居しているのがよろしい。
帰りにスーパーで買物して帰宅。メルマガを編集する。
2月5日(火)
午前中にメルマガの配信手続き。映画の感想は全部を書ききることができず、少し残ってしまう。やはりamazon関連で作業が増えたのが影響しているのかなぁ。
午後は映画美学校で『プライベートレッスン/青い体験』という韓国映画の試写。これってゲイムービーだと思うのは僕だけかな? 高校の同級生同士の精神的な同性愛関係が、表に出ることなく挫折してしまう悲劇だと僕は解釈した。これを単に、本当の恋愛を知らない青春の残酷さを描いた映画と解釈すると、少々安っぽすぎると思う。彼らが「本当の恋愛」にたどり着けないのは、彼らが本当は同性愛者だからなのです。でも彼らはそれを、自分では自覚していない。だからこそ、彼らは女性に対してひどく残酷な態度で接したり、意中の人の嫉妬心を煽るような態度を取ったりするのではないだろうか。試写の後、外に出たら雨。
2本目は同じく映画美学校で『マッリの種』というインド映画。反政府テロリストとして育てられた若い女が、暗殺決行を前にしてさまざまな人々に出会い、自分の生き方に疑問を持つようになるという話。インド映画だけどミュージカルじゃない。インドにもインディーズ映画があるのだなぁと驚いたが、映画自体はそれほど面白いとは思えなかった。一種の実験作だと思う。雨はいったん上がる。
夕食を取ってからパソコンショップなどで時間を潰し、よみうりホールで阪本順治監督の新作『KT』の試写。よみうりホールで立ち見が出たのを初めて見た。舞台挨拶憑きの完成披露試写で、マスコミ以外の一般客も来たので場内は満員。映画はなかなか骨っぽい作品。面白かったけど、一般ウケはどうだろうなぁ……。外に出たら雨は本降り。自転車を有楽町に置きっぱなしにして、電車で帰宅。冷蔵庫の缶チューハイを飲んで、豆腐や納豆、作り置きのきんぴらや切干し大根を出して少し飲む。今日はちょっと疲れたよ。
2月6日(水)
午後1時からの試写がないので、少し余裕がある。映画の感想を全部書いてしまい、ホームページの手入れも行う。午後は3時半から映画美学校で園子温の新作『自殺サークル』を観る。話としてはまったくよくわからないのだが、映画全体にただよう雰囲気はいかにも今の社会を反映している。映画前半の猟奇ミステリー風のストーリーと、映画後半の「あなたはあなたにとって誰ですか?」「あなたが死んだ時、あなたとあなた自身の関係は変わりますか?」
という問答の部分がややチグハグなのだが、それをさておいても僕はこの映画をすごいと思う。
一度有楽町に出て食事し、自転車回収してからメディアボックスでSUGIZOと柴咲コウ主演の『Soundtrack』。KSS製作のミュージシャン主演イメージ映画みたいなもので、ファンにはうれしいかもしれないけど、普通の映画ファンにとってはどうなのかなぁ……。でも山口小夜子はすごかった。
映画の後、W氏と銀座のドトールで少し話す。名画座と連動してインターネットで何かできないかという、ひどく漠然とした話。具体的な企画を出そうと思えば出せるけど、そこでどうやって作り手側のメリットを生み出すかが難しい。金銭的な見返りがないとしても、そこから仕事の幅が広がるとか、自分の仕事に役立つとか、何らかのメリットがないとWEBのコンテンツ制作は続かないだろう。これについては、まだちょっと考える。W氏も別に今すぐの話ではないということなので、この話はここで一度中断。
2月7日(木)
朝起きてテレビをぼんやり見ていたら、「MOVIE
HITS」という映画サントラ・ヒット曲集のCMが流れていた。なんかすごいなぁ〜、と思ってすぐに広告をつけてみました。収録されている曲目が凄いですなぁ。朝食の後、午前中に映画の感想を書いてしまう。
午後は試写3本。1本目はソニーで『ヴァンパイア・ハンター』。吸血鬼映画は今までに無数に作られているけど、この映画の吸血鬼はその設定がユニーク。新しくアレンジしながら、ブラム・ストーカー以来の伝統的吸血鬼の伝統も保っているのが面白い。映画そのものはキャサリン・ビグローの『ニア・ダーク/月夜の出来事』に影響を受けているのかもしれないけどね。
2本目はメディアボックスで、先日満席だった『折り梅』。松井久子監督はデビュー作『ユキエ』でもアルツハイマーをモチーフにしていたけれど、映画としては今回の作品の方がよくできているし感動的だった。原田美枝子と吉行和子がタオルを投げ合うシーンなど、印象に残る名場面がいくつかある。
食事をしてから3本目は『able』というドキュメンタリー映画。毎日映画コンクール記録文化映画賞を受賞している作品。日本からやってきた知的障害を持つ青年ふたりを受け入れる、アメリカ人ホストファミリーの物語。アルツハイマーの後は、ダウン症と自閉症。どちらも「人間の可能性」や「人間の素晴らしさ」について歌い上げる感動作でした。ちなみに『折り梅』も実話がもとになった話だそうです。
2月8日(金)
午前中に映画の感想をすべて書いてしまう。午後は松竹で『羊のうた』の試写。作り手の思い入れが強すぎて、どんよりと重たい映画になっている。青春映画としては普遍性がなく、ホラー映画としては恐くない。ファンタジー映画としても、恋愛映画としても、まったく食い足りない作品。
2本目は映画美学校でヘザー・グラハム主演の『ノンストップ・ガール』。『のら猫の日記』のリサ・クルーガー監督の新作で、僕は楽しい映画だと思った。『ハムナプトラ』シリーズのパトリシア・ヴェラスケスは以前から素敵だと思っていたけれど、この映画でその魅力の一端が広く知られるところとなるだろう。彼女はいい! 最近ぎすぎすした役の多いヘザー・グラハムも、この映画ではチャーミングです。
時間が少しあいたので、食事の後で教文館に行き時間を潰す。岩波の聖書が欲しいなぁ……などと思いながら、3本目の映画を観るため映画美学校へ取って返す。『トンネル』はベルリンの壁ができた直後、西側から地下トンネルを掘って29人を亡命させた実話の映画化。2時間47分もある大長編だが、これがあっという間。今日観た映画の中では、これが一番見応えのある作品だった。
帰宅したところにW誌編集部より電話。W誌を発行しているN社が最近新しく出した映画雑誌が、2号で終わって3号は出ないという話。この雑誌に僕は直接関わっていなかったのだけれど、映画雑誌もいろいろと大変だなぁと思う。
2月9日(土)
3連休の初日だが、自由業には休みは関係なし。それでも朝は少し寝坊して、朝食はスパゲティ。午前中は久しぶりに床屋。さっぱりしたところで月島まで買物に出かけ、食料品を買う。お昼はお弁当でも買おうかと思って歩いていたら、駅前で「ほっかほか亭」の開店告知チラシを配っていた。開店から2日間は、お弁当3種類が半額。道を戻ってさっそく唐揚げ弁当を買う。225円。
月島のこのあたりはお弁当屋さんの激戦地になっている。わずか数ブロックの間に、お弁当屋さんが5,6件あるのではなかろうか。これはそれだけの需要を見越してのことだろう。ちなみに僕が愛用している牛丼の吉野家では、昨日からお弁当を3つ買うと無料クーポンを1枚配るサービスが始まっている様子。これは要するに中食(外食の反対で、外でお弁当等を買ってきて家やオフィスで食べること)の需要が増えているということだろう。確かに外食するよりは、お弁当を食べた方が安上がり。でも月島にそれほどオフィスの需要があるとも思えないし、弁当屋のオープンが土日になっているところを見ると、これは家庭での需要を考慮してのことだと思う。これも家庭での食事形態が変わってきた結果だと思う。
午後はP誌WEB版のための原稿作り。特選サイト5件にハリウッド・ゴシップを集めたサイトを選んだのだが、インターネットを見て回っていると、あちこちに廃止統合されたサイトがあることに気づいた。CNNのサイトまでなくなっていたのはちょっとショック。ニュース系のサイトは、どんどん携帯端末(携帯電話やPDS)への配信サービスへと移行している。WEBじゃ無料サービスに過ぎないけれど、携帯端末向けのサービスだと有料化の可能性がある。ビジネスとしては、当然そちらに行くんだろうなぁ。
amazon.co.jpのサイトにない商品がけっこうあるので、ついでにamazon.comのアソシエイト・プログラムにも登録した。これは実際の購買に結びつくとも思えないので、単に「こういうものがアメリカでは出てます」という紹介だけになるだろう。紹介だけということなら@niftyやBLINKを紹介するため、バリューコマースと契約することも考えている。こうしてどんどん広告は増えていくけど、どれもサイトと密接に結びついている商品やサービスの紹介だから、バリュークリックであなた任せの広告が自動配信されるよりは利用頻度が高いと思う。
amazon.co.jpの広告は毎日数百回のクリックがあるが、実際の商品購入に結びつく事例は現時点でゼロ。購入金額1500円以上で送料無料だから、DVDを1枚買えばそれでもう送料が無料になっちゃうんだけどね……。まぁDVDは最近安売りをしている店やサイトがたくさんあるから、amazon.co.jpはちょっと割高に感じるかもしれないけど。でも書籍が1500円で送料無料というのは安いと思う。最近は文庫本も高いから、文庫を3冊ぐらい買えばもう1500円以上になってしまうはず。本のまとめ買いは荷物も重くなるので、僕は街の本屋で欲しい本を物色しておいて、通販サイトでまとめ買いするようにしてます。資料探しなど仕事で本を注文する時は、あちこち本屋を渡り歩いて本を探すより、オンラインで注文してしまう方が簡単で入手も早いです。
2月10日(日)
朝からCS。その後、ニュー東宝シネマで『ドラえもん』の前売りを購入。さらにビックカメラでオセロゲームを買う。なぜオセロなのか、その点は自分にもよくわかってないんだけど……。バックギャモンでもよかったんだけど、とりあえずシンプルなゲームが欲しかった。今日の午前中はとにかく寒かった。帰りは小雪がちらついていた。
昼食後、近くの公園を少しぶらつく。夕方からオセロを少しやってみる。風呂に入って食事。
2月11日(月・建国記念の日)
午前中は映画の感想を書いたり、料理を作ったり。作っているのはフキと高野豆腐の煮物。これは冷蔵庫で今週のお総菜。
午後は池袋のHUMAXシネマズで『ソウル』を観たのだが、これが全然だめな映画だった。そもそもこの映画、脚本がまったく駄目じゃないだろうか。演出とか役者の演技以前の問題。もちろん演出の駄目さも問題で、ラストにある『ダイ・ハード』からパクった場面も、パクったことがばれないようにいじくり回した結果、まったく緊張感も爽快感もない場面になってしまっているではないか。パクなら堂々とパクればいい。どうアレンジしようと、観ている人はそれがパクリだとわかるんだから。妙にいじくり回してオリジナリティなど出さなくいいよ。この映画は「生煮えのインスタント・ラーメン」みたいなものだ。
映画の後、映画館の近くで簡単に食事をしてから戻る。帰りに新文芸坐に立ち寄ってみる。
2月12日(火)
午前中は映画の感想を書いたあと、確定申告用に昨年の収入明細を作っていた。昨年の原稿料収入は200万円と少し。これじゃ学生のアルバイトだよ。食えないはずだよなぁ……。今年はもうちょっとマシになると思うけど。お金の計算をしていたせいだとは思わないが、ひどく頭が痛くなってきたのでアスピリンを2錠飲む。熱はない。なんだろう。ちょっと心配だなぁ。
午後は映画美学校でレニー・ゼルウィガー主演の『しあわせ色のルビー』。資料には「レニー・ゼルウィガー主演最新作!!」と書いてあるけど、1998年製作だからもう4年も前の映画。なぜこれが日本で公開されなかったかというと、内容が地味、話が暗い、日本人には物語の背景が理解できないから。ニューヨークの正統派ユダヤ人社会で暮らす女性が、自分らしく生きることを求めてコミュニティから排斥されてしまうというお話。アメリカ映画にはユダヤ人がたくさん出てくるけれど、ウディ・アレンもスピルバーグも改革派のユダヤ人で生活様式にユダヤ的なものはあまり見られない。(子供に割礼を施さない人たちさえいる。)ゴリゴリの正統派ユダヤ人コミュニティというのが映画に出てくることは珍しいので、僕はそんなところばかり面白がっていた。でも映画としては、どうなんでしょう。面白いのかなぁ……。
2本目はメディアボックスでパリ・オペラ座のバレエ・ダンサーを追うドキュメンタリー映画『エトワール』。これはすごく面白かった。導入部がオペラ座の日本公演だという点も、日本人には親しみやすいのではないだろうか。華麗に見えるバレエの世界も、舞台裏はいろいろ大変だなぁと実感できる作品。アメリカの名門バレエ学校を舞台にした『センター・ステージ』という映画があったけど、その続編みたいな感じもする映画でした。
教文館でキネマ旬報のベストテン特集号を購入。少し時間を潰してから、7時に交通会館で待ち合わせて映画瓦版のオフ会。今回は参加者が僕も含めて4人。国際フォーラム前のガード下にあるビアホール「だん家」で、11時頃までおしゃべり。大先輩のMさんがいたので、もっぱら僕も聞き役。戦前のフランス映画の話、戦中・戦後の映画館の話など、昔話が多いけど僕には面白かった。
2月13日(水)
午前中に映画の感想を書く。今日は本来なら2本試写を観る予定だったのだが、2本の間隔がずいぶん開いているので1本目をパス。そうすると2本目に新たに出かけるのがおっくうになって、結局この日は出かけなかった。そんなわけで、今日は部屋にこもってホームページをいじくり回したりしていた。映画瓦版で運営しているメーリングリストを、YAHOO!のeグループにできないか検討中。amazon.co.jpのアソシエイト・プログラムで最初の売り上げ報告が出たけれど、これを何年も積み重ねていけば何らかの副収入になるのかなぁ……。なんか、小遣い稼ぎ程度にしかならないような気がするんですけどね。
W誌の編集部から春休み映画の完成披露試写案内が送られてくる。金曜日なので、スケジュールを調節する。夕方にC誌編集部から新しい仕事についての電話。これも金曜日に打ち合わせをする。
8時過ぎから近所の銭湯に出かける。
2月14日(木)
昨日は試写に行っていないので、今日の午前中は映画の感想を書く作業が無くてわりとゆっくりと過ごせた。こうしてあいた時間を使って何をしていたかというと、ここ10年ぐらいのアカデミー賞受賞作品リストを作っていたのだ。いずれどこかからリンクを張ろうと思っているけれど、現在の所、リンクの張りようがないなぁ……。個人的な映画ベスト10とまとめて、「映画賞関連」でまとめてしまおうか。キネ旬のベストテンも1990年以降を調べて、それと合わせてもいいし。
午後は東宝でゴダールの新作『愛の世紀』を観た。話はまったくチンプンカンプン。事前にプレス資料であらすじを読んでいるのに、それでもストーリーがまったく追いかけられない。さすがゴダール。モノクロームの映像がものすごくきれい。音楽も相まってじつにロマンチック。これはしかし、映像によるモダンアートみたいな作品だなぁ。『映画史』が抽象画だとすれば、今回の『愛の世紀』は具象画風。でもやっぱりモダンアートだと思う。きれいだけど、内容に深く分け入っていくにはかなりの教養が必要になるんだと思う。僕にはそうした教養がないので、この映画はお手上げ。でもきれいだということはわかった。
2本目はヘラルドでケビン・スペイシーとジェフ・ブリッジス主演の『光の旅人』。精神科医の前に現れた男は自称・宇宙人。その荒唐無稽な話を聞いている内に、頑なだった医者の心が癒されていくというお話。主演をジョニー・デップとマーロン・ブランドに替え、宇宙人を伝説の猟色家ドンファンに替えると、以前観たことのある別の映画になるなぁ。
教文館に立ち寄って、岩波の聖書を買おうか買うまいか迷う。迷った末に、今回はパス。まだ読んでいる本が何冊かあるもんなぁ……。
2月15日(金)
映画の感想を1本書いた後、日記をつけながらアカデミー賞のリストへのリンクを作ってしまう。こんなことをしていたので、感想は1本しか書けなかった。
午後は有楽町のよみうりホールで『ブラックホーク・ダウン』の完成披露試写。面白かった〜。何も「思想」がない、純粋なメロドラマ。登場人物が動けば動くだけ、どんどん事態が悪化して不幸の度合いが大きくなっていく。アクションと音楽で徹底的に不幸を盛り上げ、これでもかと注ぎ込まれるお涙頂戴演出の数々。リドリー・スコットはこういうのがうまい。理屈抜きに観る者の情感に訴えかけるのだ。ちなみにこれはすべて褒め言葉です。『プライベート・ライアン』でスピルバーグが「軍上層部の政治的思惑と現場の兵士個人の葛藤」を描いてみせたけれど、『ブラックホーク・ダウン』はそうしたデリケートな事柄を映画の中からすべて閉め出してしまう。描かれるのは「仲間を助けなければ!」「俺は仲間のために戦うぞ!」という、小学生にもわかる素朴で力強いメッセージ。テロ直後のアメリカでこの映画が大ヒットしたのは、死を賭して仲間の救出に向かう兵士たちの姿に、崩壊目前の貿易センターに突入した消防士や警官たちの姿がダブるからに違いない。
ビックカメラでちょっと時間を調節してから、九段下のC誌編集部へ。次回の特集記事の打ち合わせだが、締切までの時間が結構タイト。今度はゲームとかからまないので、わりと短時間に終わるかな。というか、終わらせないとどうしようもなくなるぞ。スケジュール帳を見ると、来週はどうしても観ておかなければならない試写が何本かあるんだよなぁ。電話でW誌の編集部に訊いたら、3月下旬公開のアカデミー賞候補作も「原稿締切前の試写は来週しかありません。ヨロシク!」と言われてしまったし……。う〜む。今週は楽したけど、来週は死にそうになるだろうなぁ。新しい原稿を依頼されているP誌の打ち合わせも来週という話だったけど、これはまだ日程を決めてないぞ。どうしよう。
2月16日(土)
1日中仕事。午前中はN誌の映画コラムを書いて入稿。今回は先日アカデミー賞ノミネートが発表されたばかりなので、その話を中心に書く。N誌の原稿は「映画紹介」や「映画批評」ではなく、その時々の映画をダシにして、映画周辺の話題を書くことにしている。だからこの連載、映画を観なくても原稿が書けてしまったりもする。自称・映画批評家の僕としては、メインの仕事ではなくアルバイトのようなものかなぁ。でも僕の収入のほとんどは「アルバイト収入」かもしれない。批評なんて書かせてくれる媒体がないしなぁ。自前のホームページで、好き放題書き散らしているのが関の山。まぁ自分が非力だと言うことでもあるけど……。というわけで映画瓦版にも映画の感想文を2本書いて、この週の映画についてはすべて片づけ終わる。
夕方からはC誌の原稿。特集は後回しにして、まずは新作DVD紹介を2本と、映画紹介を1本書いてしまう。映画紹介ではWEBの紹介もしたいのだが、春休み公開予定のこの映画、まだWEBの表紙しかできてません。中身については月曜日に配給会社に問い合せることにする。もし間に合わないとなると、ここにはアメリカの公式ページを紹介するしかない。最近ほとんどの映画は公式ページを作るようになっているけれど、映画公開のどのくらい前からページをオープンするかというのは、会社によって、あるいは作品によってまちまち。今回は遅い部類なのかな。公開まであと1ヶ月半。
自分がアソシエイト・プログラムに参加したせいもあるけれど、最近はちょくちょくamazon.co.jpのサイトに行ってあちこち見て回っている。DVDプレイヤーストアを見ると、最近はDVDが本当に身近になったなぁと実感。でも僕がほしいのは、アメリカのDVDソフトも見られるリージョンフリーのプレイヤー。これについてもあちこちのサイトで調べてみたのだが、リージョンフリーのプレイヤーだと再生できなくなるソフトというものあるらしい。う〜む。そうすると現在のプレイヤーに加えて、リージョン1のプレイヤーを買った方がいいのかな。(その方が安いし。)でもAVアンプにはDVDの入力が1系統しかないから、DVDプレイヤーを2台接続するのはどうなんでしょう。「再生できないソフトがあるかもしれない」というリスクを承知で、リージョンフリーのプレイヤーを購入するのも悪くない選択だと思うけど。悩む。でもどうせプレイヤーを買っても、ソフトは買わないと思う。だからこれは「悩んだフリして楽しんでいる」だけなのです。フフフ。
2月17日(日)
午前中はCS。帰りにニュー東宝シネマで『アメリカン・スウィートハート』の前売りを買う。さらに松屋銀座でハムスターの飼育用具を購入。飼育ケース、配合餌、トイレ用砂。全部で3千円ちょっと。なんと、僕がハムスターを飼うことになってしまったのです。そこに至る経緯は省略。
昼食後、ハムスターを受け取って仕事場戻り。歩いて門仲まで出掛け、99円ショップで餌とトイレ用に小さな食器を購入。ついでにBOOK OFFに立ち寄り、100円コーナーで新書や文庫を中心に10冊購入。ロバート・ブロックの「サイコ」、ウォルター・ロードの
「タイタニック号の最期」
、辛坊治郎の 「TVメディアの興亡」
、海老坂武の 「新・シングルライフ」
、原寿雄の 「ジャーナリズムの思想」
、岡村黎明の 「テレビの明日」
、蒲生礼一の 「イスラーム(回教)」
、藤岡信勝と自由主義史観研究会の 「教科書が教えない歴史」
、坂井道弘の 「ハリウッドの日本人/「映画」に現れた日米文化摩擦」
、そして阿刀田高の 「新約聖書を知っていますか」。まぁ1冊100円なので、定価じゃ絶対に買わないような「クズ本」ぽいものも購入した。どれがクズとは言わないけれど……。
BOOK OFFは本の値打ちを知らない古本屋なので、100円の棚には時々あっと驚く本が並んでいることもある。今回はそうした掘り出し物には巡り会えなかったけれど、「巨匠のメチエ/黒澤明とスタッフたち」
なんて、持ってなければ買っただろうなぁ。僕が見つけたものは書き込みが多くて汚らしい本だったけど、まぁ読み物としての価値は変わらないからね。もうちょっときれいな本だったら、ついでに買っておいてオフ会の時に誰かにプレゼントしちゃうんだけど。
BOOK OFFの100円棚から価値のありそうな本を身請けして、人にあげたり交換したりするネットワークを作れば面白いかもしれない。まぁ全ジャンルを網羅するのは無理っぽいけど、映画関連の書籍など「資料」になりそうなモノならニーズはあるかもしれない。100円棚で集めた本を、200円ぐらいで売るわけです。小説やベストセラーの類は駄目だろうけど、映画の本ならうまく行きそうな気がするけど。問題は本の送料と、WEBの仕組み作りかな。誰か作ってくれないかなぁ。
帰りは雨になった。帰宅して日記と小遣い帳をつけ、仕事を再開。
2月18日(月)
午前中はメルマガの編集。今週は仕事の量が多いので、できる作業はできる時にどんどんやってしまう。午後は試写が3時過ぎからなので、C誌特集記事の仕事も少しずつ進める。でも1時間や2時間でできる作業など、たかが知れているけれど……。これは今週中、どこかにきちんと時間を作って、原稿執筆に没入する必要がありそう。
2時半頃部屋を出て、3時過ぎからUIPで『ビューティフル・マインド』の試写。ロン・ハワードがラッセル・クロウ主演で、天才数学者の数奇な半生を描くファンタジックな実録ドラマ。これが半分実話というのだから面白い。アカデミー賞では8部門ノミネートの作品だが、監督賞はこっちに来るんじゃないかと僕は映画を観る前からにらんでいる。ラッセル・クロウの主演男優賞はどうだろう。同じ実録ものなら、『インサイダー』の方が力が入っていたと思う。むしろこの映画で驚かされたのは、助演女優賞候補にもなっているジェニファー・コネリー。この配役を考えた人は偉い!
短時間で夕食を済ませ、6時からは松竹試写室で『春の日は過ぎゆく』を観た。誰もが身につまされる「愛の死」を描いた物語。ヒロインがなぜ恋人にあんな愚かなことをしてしまうのか、その気持ちが僕にはわかるような気がした。気持ちはわかる。でもあれはやっぱり愚かだと思う。恋愛そのものが、人間にとっては愚かなものなのです。その愚かさの中に飛び込むまいと、やせ我慢して賢く振る舞おうとする気持ちはわかる。でもそれじゃ永久に本物の恋愛なんてできないじゃん。もちろん映画の作り手も、観客がヒロインに対してそんな批判の言葉を浴びせることなど百も承知。だからこの映画では、彼女が一度結婚に失敗しているという過去を持たされている。彼女は一度恋愛でひどく痛い目に遭っているのです。傷ついているのです。恋に傷つくことに怯えるのは愚かなことだと、彼女はおそらく知っている。でも彼女は、やっぱり傷つくのが恐い。それによって、恋人を傷つけてしまう残酷さ。男の側がそんな女の気持ちをわかってやれれば、もう少し違った展開もある。でもユ・ジテ演じる男はまだ20歳代前半だから、そこまで恋愛に余裕がない。結局彼は無惨に傷ついてしまう。映画を観ていて、どっちも気の毒だなぁと思った。
帰宅途中、ペットショップでハムスター用の敷きワラを買って帰る。
2月19日(火)
午前中に映画の感想を2本。午後は映画美学校で『ピンク・フロイド/ザ・ウォール』の試写。ビデオでも見ているし、既に特典満載のDVDも出ている映画だけれど、改めて大きなスクリーンで観るとさすがに迫力がある。アラン・パーカーの持つさまざまな表現スタイルが、カタログのように陳列されている映画という見方もできるかも。今日の試写はこれ1本でおしまい。
あさひ銀行で新規口座を開設。これはイーバンクの出金用。その後丸善で「ロード・オブ・ザ・リング公式ガイドブック」を購入。プレス資料には載っていなかった映画製作の裏話やメイキングに近い話まで、かなり充実した内容になっている。原作を読むつもりは当分ないけど映画にはすごく興味があると言う人は、このガイドブックが打ってつけかもしれない。もっとも僕は仕事用に買ったんだけど。
ところで書店には原作「指輪物語」関連の便乗本は多いのだが、映画『ロード・オブ・ザ・リング』に対象を絞ったものがあまり見受けられないんだよなあ。まぁ版権の問題などもあるんだろうけどさ。これは『ハリー・ポッター』の時も感じたことだけど。これは映画の画像使用権を巡って、べらぼうな大金が飛び交っている証拠でもある。映画公開に合わせて便乗本を出そうにも、画像が高くて使えないのでしょう。ハリウッド・ビジネスの一端が、書店の棚からも見えてくる。
2月20日(水)
1日中ずっと仕事の原稿を書いていた。仕事の原稿というのは、一銭にもならない「映画の感想文」とは別の、ライターとしての本来の仕事という意味だ。この「本来の仕事」は、どういうわけか月の後半に集中する。もっと言うと、月末の1,2週間が山のような仕事量になる。これをもっとなだらかに平準化したほうが、毎月の仕事は楽になるかもしれない。でも逆に、月の前半ののどかな日々も貴重だなぁと思う今日この頃でもある。まぁ貧乏ライターなんだから、本来は「のどかな日々」なんてあっちゃまずいんだろうけど。
今週は別の日に回せる試写をことごとく別日に回し、積極的にその「本来の仕事」をやっている。2月は特に忙しい。なぜなら今月は、1ヶ月の長さがいつもより2,3日短いからだ。その分、どの仕事も締切がタイトになる。本来なら土日の週末があと1回使えるところなのに、それが使えないのは痛い。
今日も新しい仕事(といっても毎月のレギュラーだが)の発注が来たけれど、夜中に資料が来て、締切は月曜日だとか……。これじゃ本当にピンチだなぁ。しかもこの土日、僕は仕事がらみで家を空けなければならない用事もあるし……。
そんなことに頭を悩ませつつ、原稿は着実に進んでいく。今日だけで全体の3分の2ぐらいは終わったかなぁ。でもまだゴールは見えない。明日中には目鼻を付けないと、大問題になるんだけどね。締切は金曜日。
ストレス解消も兼ねて夜は銭湯へ。
2月21日(木)
仕事をしている日の日記というのはつまらないなぁ。部屋からでないから話題もないし。結局この日記って、映画を観て簡単なコメントを書き散らしているだけのような気も……。知り合いでもないのに、こんなものを律儀に読んでいる人たちの気が知れない。僕の親兄弟ですら、こんなものに目を通してないよ。
朝から仕事の続き。4分の3は終わったけれど、残りがなぁ……。これは明日やる。昼頃にD誌編集部から電話で、新しい原稿の打ち合わせ。原稿料が改定になったのでざっと計算したのだが、けっこうトホホだなぁ。まぁ作業自体は少し楽になっているから、仕方ないっちゃそれまでなんだけど。来週月曜日には、P誌WEB版の原稿も締切があるし、メルマガの編集もある。月曜日の試写予定をずらそうとしても、予定がタイトすぎて動かしずらくなっているし。これは日曜日にでも考えよう。明日のことは明日考えるのが僕のモットーなのだ。
夕方からメディアボックス試写室で『穴』の最終試写。ティーンエイジャー版『羅生門』なんだけど、オチに救いがないところが黒澤と違うところ。聖書いわく「神は愛なり」。しかし恋愛は人を悪魔にもする。その恐さをソーラ・バーチが熱演している。
2月22日(金)
試写を2本観に行く予定だったが、仕事優先で映画は後回し。試写日程を別日に振り替えたのだが、そろそろスケジュール調整に無理が生じてきている。たぶん月曜日も試写をはずして仕事に専念することになると思うのだが、それでスケジュールが一部破綻することが決定的。ただしそのほころびは、3月以降の試写スケジュール次第では挽回できそうな気もする。これは編集部経由で新しいスケジュールを聞いてみなければならない。もっともその前に、当の編集部に原稿を入れなければならないのだけれど。
C誌の原稿を夕方に仕上げて入稿。しかしその後、一部手直しの依頼があって、結局全部終わったのは夜の10時過ぎになってしまった。その合間に映画瓦版の掲示板をeグループにしようと、いろいろ設定をいじくり回す。完全な公開にするのか、メンバー制にしてメッセージの一覧(掲示板)だけを公開するのか、どっちがいいのか思案中。どのみちメールアドレスは表示されることになるので、公開でもいいのかなぁ。
2月23日(土)
午前中にN誌の原稿を入稿。映画の感想を書いて映画瓦版をアップデート。eグループに利用のためのローカルルールを設定。午後2時から飯田橋の貸し会議室で、amazon.co.jpのアソシエイト利用者による座談会。なんで僕が呼ばれたのかよくわからないけど、2時間ちょっといて、謝礼をもらって帰宅。月島のスーパーで買物して部屋に戻る。夜はD誌の原稿を書く準備。雑誌のレイアウトが変わったので、テンプレートを作り直し、新しい原稿用にDVDのタイトルだけを入れておく。この仕事はここまで。風呂に入ってから、P誌WEB版のための下調べ。今回はDVD関係のサイトを集めようと思ったのだが、玉石混淆で選ぶのに苦労した。でも10ヶ所ぐらい調べてとりあえず終了。普段は月曜日に送信しているKDDIのコンテンツをメールで送信。とにかくやれることはなるべく前倒ししておく。
2月24日(日)
午前中はCS。午後は外出の予定を入れていたのだが、これが日にち間違いだということに現場に行ってから気が付いた。まるまる1ヶ月の間違い。今月と来月は、日にちと曜日が完全に一致していることから起きた勘違い。間抜けな話だが仕方がない。帰りに八重洲地下街の古書店で、文語訳聖書を購入。1900円という値段は高いのか安いのかわからないけれど、こんなものどうせ資料でしかないからなぁ……。以前に新約の文語訳が出たとき、それだけは買って持っていたので、この新約が無駄になってしまう。読み終わった本やいらなくなった本を棄ててしまうのは忍びない。かといって古書店に売ってもたかが知れている。既読本リストに特別なマークでも作って、ほしい人にただで譲ってしまおうか。でも送料や包装の手間のことを考えるとなぁ。
夕方から仕事の原稿書き。今月からレイアウトが変わったこともあって、やたらと苦労する。どの項目にどんなことを書けばいいのか、いまひとつピンとこないのだ。締切は明日だから編集者に相談するわけにも行かず、とりあえず今回は見切り発車で成り行き入稿することになるだろう。あたらずとも遠からずという内容にはなると思うけれど、ドンピシャリの内容にはならないかもしれない。もっともこの仕事、最終的には編集者が手を入れて直してしまうんだけどね。
明日は結局、仕事に1日忙殺されることになりそうだ。D誌の原稿がまだ半分以上残っている。他にP誌WEB版。メルマガもある。ふ〜、やれやれ。
ホームページにamazonのサーチボックスを付けてみた。検索語として思いつきでいろんな言葉を入れると、とりあえずそれに見合うタイトルの商品を探してきてくれる健気なやつだ。動作チェックも兼ねて何度か遊んでしまった。Netscapeの動作環境も調べておこうと思ったら、どうも表示が奇妙で気になる。それに全体のデザインもなぁ……。ことWindowsに関しては、ブラウザーはIEで決まりだろう。NNの表示は無様で醜悪だ。なぜこんなに差が出てしまうのか、僕にはよくわからないんだけど。まぁ僕は以前からIE派なので、NNのことなんてどうでもいいんだけどね。Macintoshのことはよくわからないし。
2月25日(月)
試写をすべて別の日に回して仕事で1日を過ごす。午前中にD誌の原稿をほぼすべて片づけて、午後の早い時間に入稿。午後はP誌WEB版の原稿を作ったり、メルマガの編集をしたりで、結局かなり遅い時間までかかってしまった。
夜になって新規の仕事がメールで依頼されてきた。A新聞社発行のムック本に記事を書かないかという話。冗談かいたずらかと思ったら、どうやらそういうわけでもないらしい。具体的にどうなるのかは、まだ未定。
2月26日(火)
午前中にメルマガの配信手続き。午前中から試写4本をハシゴする強行軍。
まずは東映で《2002年春・東映アニメフェア》の試写。『ONE PIECE』の長短編1本ずつと、『デジモンテイマーズ』の新作。残念ながら、今回の映画はどれもイマイチだった。『デジモン』は初期の雰囲気とまったく別種のものになってしまったなぁ……。『ONE
PIECE』も、話にまったくヒネリがないのは残念。人気番組だからヒットはすると思うけど、付き添いの親は大変だなぁ。むしろ予告編が流れた「仮面ライダー」と戦隊ものの新作の方が面白そうだったりして。
昼を食べて、午後は築地のソニーPCL試写室で中川陽介監督の新作『Departure』を観る。前作『青い魚』は異様な迫力を持つラブストーリーだったので今回も期待したのだが、期待していたものとはちょっと別物だった。前作が複数の登場人物の「凝縮していく関係」を描いているのに対し、今回は高校の同級生3人組が卒業してそれぞれの道を歩み出していくという「散開していく関係」を描いているから当然か。
3本目はメディアボックスでメグ・ライアンとヒュー・ジャックマン主演のSF風ラブコメディ『ニューヨークの恋人』。1876年からタイムスリップしてきたイギリス人公爵と、ニューヨークで広告マーケティング会社に勤めている女性が恋におちる。タイムスリップSFのモチーフを使いながら、じつは「女性をレディとして扱う男」と「男勝りな態度を見せていても本当は女性として扱ってほしい女」の多少ギクシャクした恋の道のりを描く、古典的な映画だったりするのだ。それにしても、女の扱い方に作法があった時代はよかった。現代人の男は、有能なキャリアウーマンに恋などできないということかなぁ。ところでこの映画、試写室がやたらと混んでいたのが気になった。僕は10分ほど前に入場したのだが、それでも補助椅子の最後の1,2個にようやくありついたくらい。受付の人に聞いたら、「この映画はいつも10分ぐらいで満席になります」とのこと。なぜだろう。映画が面白いというのもあるけど、理由はそれだけじゃないような気がする。メグ・ライアンが、ひさびさにラブコメ出演で、相手役が注目株のヒュー・ジャックマンで、公開規模も全国区だから雑誌などで取り上げやすいということもあるのかな。でも公開は5月だから、まだずいぶんと時間的な余裕があるんだけどなぁ。
夕食を食べて最後の映画は、ウィル・スミス主演の『アリ』。監督はマイケル・マン。アカデミー賞で主演のスミスが主演男優賞にノミネートされている、不世出のヘビー級チャンピオン、モハメド・アリの伝記映画だ。映画を観て、これが主演男優賞と助演男優賞にしかノミネートされていない理由がよくわかった。脚本の作りが粗いし、主人公のアリが肝心なところで何を考えているのかもよくわからない。もう少し別の作り方もあったと思うんだけどなぁ。映画の前半はアリの活躍を当時の時代背景の中に当てはめていこうとする意図がよくわかるんだけど、クライマックスである「ランブル・イン・ザ・ジャングル」と呼ばれる対フォアマン戦に至っては、何がなんだかよくわからないぞ。でもこのフォアマン戦も含めたボクシング・シーンはすごい迫力。カメラワークがすごい。でもこの映画、観る側にもかなりの体力を要求する映画だと思う。僕は疲れ気味だったので、この映画の迫力に気押されて気持ちが萎えてしまったのかも。たっぷり睡眠をとり、たっぷり食べてスタミナを付けてからこの映画を観ると、「ウオオオオオオオ!」という白熱した興奮が得られるのかもしれないけれど……。
2月27日(水)
少し朝寝坊。気が付いたら7時半頃だった。午前中に映画の感想を書こうとしたのだが、1本文だけ書いてあとはグッタリ。なんか疲れてるなぁ。
午後はUIPでジョン・トラボルタ主演の『ドメスティック・フィアー』。これは恐い映画だった。でもヴィンス・ヴォーンという配役はミスキャストだと思う。これはいかにも人のよさそうな中年男を配役しないと、彼が人生の出直しを賭けて町にやってきた雰囲気が出てこない。
2本目もUIPで『アメリカン・サマー・ストーリー』。これは『アメリカン・パイ2』なんだけど、なぜこんな邦題にしたんだろう。前作を観ていないと話が通じないところも多いんだから、素直にパート2であることをアピールすればいいと思うけど。というか、そうしないといきなりこっちから観た人は、話がチンプンカンプンで怒り出すよ。映画はすごく面白かった。
夕食の後、3本目はメディアボックスでジョゼ・ジョヴァンニ監督の新作『父よ』。これはジョヴァンニ監督が死刑判決を受けて服役中だった若い頃の実話。
2月28日(木)
最近本当に朝起きられなくなった。花粉症の薬のせいか、昼間はやけに眠い。なんとなく1日中寝不足気味みたいでスッキリしない毎日だ。単に「春眠不覚暁」ということなのかもしれないけど。おかげで午前中の仕事はいつもはかどらず、今日も午前中は映画の感想を1本書いただけ。これじゃ週末が恐いなぁ。いったい何本の感想文が、手つかずでたまってしまうんだろうか。
午前中から試写に出掛けるつもりだったのだが、映画を観ても感想を書く時間がないことに加え、この日の午前中は雨だったので外出を手控え。午後は映画美学校で『Dog
Star』の最終試写。混んでいた。内容的には去年の年末に観た『ランドリー』にちょっと似た感じ。無垢な男がいる(知的障害を持つ青年と、犬が姿を変えた男)。傷ついた女がいる(失恋の痛手から精神のバランスを崩した女と、幼い頃に家族を事故で失った女)。ふたりを見守る、ちょっと変わった商売をしている中年男がいる(ハト屋の男と、移動動物園の男)。中年男は途中で姿を消して、自分の商売を主人公たちカップルに委ねる。どっちかがどっちかを真似したのではないかと思うほどの相似。う〜む。『Dog
Star』を先に観ていれば、また別の感想があったかもしれないけど、『ランドリー』の後に観ちゃったから何となく二番煎じの感が否めないなぁ。
2本目はTCCに徒歩移動してダニエル・ウー主演の香港映画『重装警察』。元警官たちが仲間を救うためにマフィアの地下銀行から金を奪おうとする。だがそこでメンバーのひとりが顔を見られたため、口封じのため現場で作業していたマフィアの構成員は全員が射殺される。こうして元警官たち、マフィアたち、事件を捜査する警察が三つ巴の戦いに突入していく。バリバリのハードアクションで、ダニエル・ウーは『美少年の恋』から続く「美形俳優」路線から、男臭い魅力を発散する骨っぽい男優へと脱皮。しかしアクションシーンは音楽の多用が緊張感を殺いでしまい、やっていることのわりには全体に平板な印象の映画になってしまった。
食事の後、シネカノンでドイツ映画『GIGANTIC/ギガンティック』。 街を出ていこうとする青年とその仲間ふたりが、夜の街で遊び回るというお話。つい先日見た『Departure』に似た話なんだけど、僕はこっちの方が面白かった。
帰宅してからA新聞社に電話し、新しい仕事についておおまかな話。なんだかぜんぜん話に噛み合うところがないんだけど、大丈夫かなぁ。ちょっと不安もあるけど、何しろメジャーな仕事なのでこれはなんとかまとめたい。明日はもう1件、新しい雑誌連載の打ち合わせもある。これも3月下旬が最初の締切だったかな。2月下旬も厳しかったけど、3月はその倍ぐらいの仕事が重なりそう。なんだか恐いなぁ。きちんと計画を立てておかないと、たぶんパンクすると思う。